第33回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【D-10】Kokomo City ~闇の中でも強く明るい彼女たちの生き様~

11/19[日] ベルブホール

字幕協力:NPO法人レインボー・リール東京

チケット情報

チケット料金

一般
前売:1,200円 / 当日:1,400円
支援会員/障がい者・付添者1名(前売はPassMarketのみ)
前売・当日:各1,000円
子ども(4歳~小学生)
前売:800円 / 当日:900円

▼インターネットで購入

PassMarket【一般、子ども(4歳~小学生)】
PassMarket【支援会員、障がい者・付添者】

▼窓口で購入

多摩市立永山公民館(ベルブ永山 3階)

取扱時間:9:00〜17:00
※ただし、休館日および祝日の11/2、11/3、11/16、11/23は休止

多摩市立関戸公民館(ヴィータコミューネ 7階)

取扱時間:9:00〜17:00
※ただし、休館日および祝日の11/3、11/6、11/20、11/23は休止
会場アクセス

ベルブホール

〒206-0025 東京都多摩市永山1-5
小田急多摩線/京王相模原線「永山駅」より徒歩2分。ベルブ永山5階

ココモ・シティ

  • Kokomo City
  • 2023年/アメリカ/73分
  • 監督・プロデューサー・編集=D・スミス
  • プロデューサー=ハリス・ドラン、ビル・バトラー
  • 音楽=キャサリン・ボスティック
  • 出演=ダニエラ・カーター、ココ・ダ・ドール、リヤ・ミッチェル、ドミニク・シルバー

ストーリー

ベルリン、サンダンス映画祭などで多くの賞を受賞したD・スミス監督デビュー作。アトランタとニューヨークでセックスワーカーとして働く4人の黒人トランスジェンダーたちが長い間避けてきた問題に立ち向かいながら、人種とセクシャリティーの二軸によってコミュニティ内外に蔓延する差別を、皮肉を交えて赤裸々に暴く。本作に登場するココ・ダ・ドール(本名ラシーダ・ウィリアムズ)は今年4月に銃殺されるという悲劇に見舞われた。

コメント

D・スミス監督は、リル・ウェイン、シアラ、ケンドリック・ラマーらを手がけ、グラミー賞にノミネートされたプロデューサーだった。しかし2014年にカミングアウトした後、音楽業界から追放され一時期ホームレスにもなっていた。そんな経験があるからこそ、トランスジェンダーたちに寄り添う撮影が出来て、彼女たちの人間味溢れた、ありのままの美しい日常を映せたのであろう。

インタビュー形式のシンプルな構造でありながら、音楽業界に長年携わってきて培われたと思われるD・スミスの明確で独特なリズム感が、魔法のような編集で創造的自由を爆発させ、フレームに刻み込まれ、鮮明なハイコントラストのモノクロ撮影を通して脈打つ。

黒人トランスジェンダー女性へのヘイトクライムは年々急激に増加しており、常に死と隣り合わせの不安定さがあるなか、女性であることの喜びや彼女たちの強い生きざまと言葉に感銘を受けた。(飯絢)

ゲスト紹介

菊地 成孔 氏

Kikuchi Naruyoshi

1963年生まれの音楽家/文筆家/大学講師。音楽家としてはソングライティング/アレンジ/バンドリーダー/プロデュースをこなすサキソフォン奏者/シンガー/キーボーディスト/ラッパーであり、文筆家としてはエッセイスト&批評家であり、映画やテレビの劇伴も多い。「菊地成孔とペペトルメントアスカラール」「ラディカルな意志のスタイルズ」「菊地成孔クインテット」リーダー。2021年、自らの生徒と共に、ギルド「新音楽制作工房」を立ち上げ、2023年には映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の劇伴を担当。

佐々木 敦 氏

Sasaki Atsushi

思考家/批評家/文筆家。音楽レーベルHEADZ主宰。映画美学校言語表現コース「ことばの学校」主任講師。文学ムック「ことばと」(書肆侃侃房)編集長。長年に亘り芸術分野の複数の分野で活動している。著者多数。映画論の著作として『映画よさようなら』『この映画を視ているのは誰か?』『ゴダール原論』『反=恋愛映画論(児玉美月との共著)』など。

池城 美菜子 氏

Ikeshiro Minako

ヒップホップ・カルチャーを中心にアメリカの世相、音楽、映像作品について解説記事執筆と翻訳、歌詞の対訳を手がける。著書『ニューヨーク・フーディー』、翻訳『カニエ・ウェスト論』など。Twitter:@minakodiwriter Note:https://note.com/minako_ikeshiro Voicy:『池城美菜子のワーディーズ・ワールド』

プログラム一覧

藤原季節氏、内田健司氏、周本絵梨香氏
藤原季節氏、林知亜季監督、義山真司氏、柾賢志氏、佐藤考哲氏、浅沼ファティ氏、石原滉也氏、毎熊克哉氏
奥浜レイラ氏(映画・音楽パーソナリティ)、高橋芳朗氏(音楽ジャーナリスト)、村山章氏(映画ライター)
佐藤浩市氏、阪本順治監督、伊藤さとり氏(映画パーソナリティ)
上田誠氏、山口淳太監督、藤谷理子氏、石田剛太氏
永田芳弘プロデューサー、矢田部吉彦氏(前東京国際映画祭ディレクター)
福島良一氏(野球解説者、メジャーリーグアナリスト)、蛭間豊章氏(報知新聞社メジャー担当記者)、久保田市郎氏(SLUGGER編集長)
千原徹也監督、川上未映子氏(作家)
木村聡志監督、莉子氏、筧美和子氏、みらん氏、森直人氏(映画評論家)
石川梵監督
鈴木仁篤監督、赤坂太輔氏(映画批評家)
赤坂太輔氏(映画批評家)
大山顕氏、佐藤大氏、稲田豊史氏、速水健朗氏、妹尾朝子氏、山内マリコ氏
亀山睦木監督、小川深彩監督、森美春監督
菊地成孔氏(音楽家/文筆家)、佐々木敦氏(思考家/HEADZ主宰)、池城美菜子氏(音楽ライター/翻訳家)
小野峻志監督とご出演者のみなさま
福永壮志監督、中井圭氏(映画解説者)
アサダアツシ氏(脚本家)、金子鈴幸氏(脚本家)
堀井綾香監督、福地桃子氏、青木柚氏