第33回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【B-2】特選洋画

11/18[土] パルテノン多摩小ホール
チケット情報

チケット料金

一般
前売:1,200円 / 当日:1,400円
支援会員/障がい者・付添者1名(前売はPassMarketのみ)
前売・当日:各1,000円
子ども(4歳~小学生)
前売:800円 / 当日:900円

▼インターネットで購入

PassMarket【一般、子ども(4歳~小学生)】
PassMarket【支援会員、障がい者・付添者】

▼窓口で購入

多摩市立永山公民館(ベルブ永山)

取扱時間:9:00〜17:00
※ただし、休館日および祝日の11/2、11/3、11/16、11/23は休止

多摩市立関戸公民館(ヴィータコミューネ)

取扱時間:9:00〜17:00
※ただし、休館日および祝日の11/3、11/6、11/20、11/23は休止

パルテノン多摩 2階 総合案内窓口(パルテノン多摩が会場の【B-1】〜【B-7】チケットのみ取扱い)

取扱時間:10:00~19:00
※ただし、休館日の11/6は休止
※※パルテノン多摩の「オンラインチケット」・「電話予約」サービスでは取り扱っていません。
会場アクセス

パルテノン多摩 小ホール

〒206-0033 東京都多摩市落合2-35
小田急多摩線/京王相模原線/多摩都市モノレール「多摩センター駅」より徒歩5分。(パルテノン大通りを直進)

TAR/ター

  • Tar
  • 2022年/アメリカ/ギャガ配給/159分
  • 監督・製作・脚本=トッド・フィールド
  • 製作=スコット・ランバード、アレクサンドラ・ミルチャン
  • 撮影=フロリアン・ホーフマイスター
  • 美術=マルコ・ビットナー・ロッサー
  • 音楽=ヒドゥル・グドナドッティル
  • 編集=モニカ・ヴィッリ
  • 出演=ケイト・ブランシェット、ノエミ・メルラン、ニーナ・ホス、ソフィー・カウアー、アラン・コーデュナー、ジュリアン・クローバー、マーク・ストロング

ストーリー

世界最高峰のベルリン・フィルハーモニーで、初の女性指揮者としてのマエストロの称号を得たリディア・ター(C・ブランシェット)は、音楽家としてまさに絶頂期を迎えていた。そんな時、かつての教え子の訃報が届く。そして、音楽家としての完璧な人生に綻びが生じ始める。

コメント

近年、男女の性差に関する多様な考え方が、映画という表現の領域でも頻繁に扱われるようになりました。これまで映画のなかでは、男性が女性に対してもたらす有害性を告発することが多かったように思えます。しかし、『TAR/ター』は過去の映画と異なり、有害性そのものは、男女という性別のなかにだけに存在するのではなく、性別を超えたその先にある権力構造そのものにあるのではないか。この点がこれまでの映画にはなかった視点のように思えます。偉大な才能を持ち、繊細で豊かな感受性を持つと自負していた主人公が、その構造のなかで時代感覚がずれ始め、若い才能を理解できず孤立していく過程は、痛々しい。それは悲劇なのか、それとも喜劇なのか。どちらにも捉えられるような皮肉さが魅力的であり、ケイト・ブランシェットのシリアスな演技のなかにコメディの要素をさりげなく忍び込ませた存在感が光ります。(加藤)

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像

  • Armageddon Time
  • 2022年/アメリカ/パルコ配給/115分
  • 監督・製作・脚本=ジェームズ・グレイ
  • 製作=アンソニー・カタガス、マーク・バタン、ホドリゴ・テイシェイラ
  • 撮影=ダリウス・コンジ
  • 美術=ハッピー・マッシー
  • 音楽=クリストファー・スペルマン
  • 編集=スコット・モリス
  • 出演=アン・ハサウェイ、アンソニー・ホプキンス、ジェレミー・ストロング、バンクス・レペタ、ジェイリン・ウェッブ
12歳未満の方は保護者の同伴が適当です

ストーリー

12歳の少年ポールは公立学校での集団生活に馴染めずにいたが、ふとしたきっかけでクラスの問題児ジョニーと仲良くなる。教育熱心な母親エスター(A・ハサウェイ)と厳格な父親アーヴィング(J・ストロング)は息子の将来を不安視するが、祖⽗のアーロン(A・ホプキンス)だけはポールの理解者として優しく接してくれていた。そんなある日、ポールとジョニーが事件を起こしてしまう……。

コメント

これまでも“家族”の姿を描いてきた名匠・ジェームズ・グレイ監督が、自身の少年時代をもとに描いた自伝的物語。舞台は1980年代のニューヨーク。子どもの目に映った祖父母・父母・兄弟と過ごす風景には懐かしさを覚えるが、未来への漠然とした希望をいだきながらも、不安や苦悩を抱えながら生きている彼らの姿は、2023年のいまを生きる私たちと重なって見えてくる。

“家族”というのは不思議なもので、生まれた時代も違えば、考え方や趣味・価値観も決して同じはずはないし、何を考えているかだって本当はわからない。それでも、ともに生きている。多様性と分断の時代、他人への共感の在り処はここにあるのかもしれない。「温かさ」と呼ぶほどにハートウォーミングな物語ではないかもしれないが、一人ひとりがこういう風に生きてきたという生身の体温を感じさせるジェームズ・グレイ監督の眼差しは温かい。(宮崎)

プログラム一覧

藤原季節氏、内田健司氏、周本絵梨香氏
藤原季節氏、林知亜季監督、義山真司氏、柾賢志氏、佐藤考哲氏、浅沼ファティ氏、石原滉也氏、毎熊克哉氏
奥浜レイラ氏(映画・音楽パーソナリティ)、高橋芳朗氏(音楽ジャーナリスト)、村山章氏(映画ライター)
佐藤浩市氏、阪本順治監督、伊藤さとり氏(映画パーソナリティ)
上田誠氏、山口淳太監督、藤谷理子氏、石田剛太氏
永田芳弘プロデューサー、矢田部吉彦氏(前東京国際映画祭ディレクター)
福島良一氏(野球解説者、メジャーリーグアナリスト)、蛭間豊章氏(報知新聞社メジャー担当記者)、久保田市郎氏(SLUGGER編集長)
千原徹也監督、川上未映子氏(作家)
木村聡志監督、莉子氏、筧美和子氏、みらん氏、森直人氏(映画評論家)
石川梵監督
鈴木仁篤監督、赤坂太輔氏(映画批評家)
赤坂太輔氏(映画批評家)
大山顕氏、佐藤大氏、稲田豊史氏、速水健朗氏、妹尾朝子氏、山内マリコ氏
亀山睦木監督、小川深彩監督、森美春監督
菊地成孔氏(音楽家/文筆家)、佐々木敦氏(思考家/HEADZ主宰)、池城美菜子氏(音楽ライター/翻訳家)
小野峻志監督とご出演者のみなさま
福永壮志監督、中井圭氏(映画解説者)
アサダアツシ氏(脚本家)、金子鈴幸氏(脚本家)
堀井綾香監督、福地桃子氏、青木柚氏