第28回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【C-14】特集 “非”本格派時代劇だよ。

11/25[日] ベルブホール

チケット料金

一般
前売:1,200円 / 当日:1,400円
子ども(4歳~小学生)
前売:800円 / 当日:900円

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真夜中の弥次さん喜多さん

  • 2005年/アスミック・エース配給/124分
  • 監督・脚本=宮藤官九郎
  • 原作=しりあがり寿
  • 撮影=山中敏康
  • 美術=中澤克己
  • 音楽=ZAZEN BOYS
  • 編集=上野聡一
  • 出演=長瀬智也、中村七之助(2代目)、小池栄子、阿部サダヲ、柄本佑、生瀬勝久、寺島進、山口智充、松尾スズキ

ストーリー

弥次さん(長瀬)は愛する喜多さん(中村)が「現実(リアル)が分からない」と言うのを聞いて、リアルを見つけ出すためオートバイでお伊勢参りへと旅立つ。道中では変わった者との出会いの連続。一方、弥次さんには妻がいて……。

コメント

弥次さんと喜多さんが手をつないでスキップをしていることが大変微笑ましい。2人は恋人同士なのだ。この物語は十返舎一九の「東海道中膝栗毛」を元にした、しりあがり寿の漫画が原作。喜多さんはヤク中なのでリアルと幻想が混同している。弥次さんはそれをやめさせるのに一生懸命で、喜多さんのことが大好き。そんな喜多さん思いの弥次さんは「てやんでい!」と男らしいが、可愛く見えてくる。観る前からなんとなく感じてはいたが、ただの時代劇ではない。さすがクドカン作品。ただ、この作品がクドカンの初監督作品ということに驚いた。喜多さんの幻想のシーンでは一見カオスなシーンの連続のため、何が起こっているのかわからない。終盤にかけて死生観が色濃くなり、個性的な演出で観るものを驚かせる。破茶滅茶なのも悪くない。キャストが大勢いるため書ききれないのだが、役者の使い方が豪華。個人的に必見なのは小池栄子、荒川良々、麻生久美子。(藤)

小河ドラマ 織田信長

  • 2017年/時代劇専門チャンネル配給/57分
  • 監督・脚本=細川徹
  • 出演=三宅弘城、松井玲奈、秋山竜次(ロバート)、岡山天音、山崎銀之丞、JOY

ストーリー

織田信長(三宅)が現代にタイムスリップ! やってきたのは「連続時代劇 織田信長」の撮影現場だった! 「本当の自分はこんな人物ではない!」と短気な信長はぶちギレ、脚本を勝手に書き換えた! それは桶狭間も鉄砲隊も登場しない、マニアックでちょっと笑えるエピソードばかりの、全然“大河ドラマ”じゃない、スケールの小さな小さな“小河(しょうが)ドラマ”だった! 本物の信長演出による、“バカバカしいけど全部史実(ホント)”の時代劇が今、撮影スタート!

コメント

細川徹監督と三宅弘城という舞台でも大活躍のお2人による大人の時代劇エンターテインメントです。設定の面白さはもちろんですが、本物の信長が描きたかった自分と私たちの信長像のギャップにスポンと肩すかしをくらい、いつのまにかくすくす笑わされているのが心地いい。それは三宅弘城の役者力と細川監督の細部にこだわった仕掛けあってこそ。エンディングロールの最後の信長の絵にまで目が離せません。共演の秋山竜次(ロバート)、JOYの怪演?にも注目。そして鑑賞後爽やかで晴れやかな気持ちにしてくれるのが太田ディレクター役の松井玲奈。信長によって成長した太田の魂の叫びが信長や撮影チームを動かすシーンには思わずホロリと。細川監督、三宅コンビによるシリーズ?最新作『小河ドラマ 龍馬がくる』が楽しみです。(長)

ゲスト紹介

細川 徹 監督

Hosokawa Toru

1971年生まれ、埼玉県出身。放送作家、脚本家、演出家、映画監督を務める。主な作品に、TBSドラマ「天国に一番近い男」脚本、フジテレビ「笑う犬の情熱」構成、映画『オケ老人!』監督、ラジオ「宮藤官九郎のオールナイトニッポンGOLD」構成などがある。最近では、舞台時速246億「バック・トゥ・ザ・ホーム2」の作・演出(2018年11月)、アニメ「深夜!天才バカボン」の監督・脚本、『小河ドラマ 織田信長』(17年)に続き時代劇専門チャンネル・関西テレビ『小河ドラマ 龍馬がくる』(18年)の監督・脚本を担当。

三宅 弘城 氏

Miyake Hiroki

1968年生まれ、神奈川県出身。テレビ・舞台・映画で活躍。主な出演作は、舞台「鎌塚氏、腹におさめる」、「修羅天魔~髑髏城の七人~season極」、連続テレビ小説「あさが来た」、『小河ドラマ 織田信長』、「世界一難しい恋」、「奪い愛、冬」、『映画 怪物くん』(2011年)、『中学生円山』(13年)など多数。最近ではドラマ「ぬけまいる」(18年)、宮藤官九郎演出の舞台「ロミオとジュリエット」主演(18年、本多劇場ほか)、『小河ドラマ 龍馬がくる』主演など。

プログラム一覧

今泉力哉監督、三宅唱監督
東出昌大氏、金原由佳氏(映画ジャーナリスト)
望月衣塑子氏(東京新聞社会部記者)
大九明子監督、菊地健雄監督、白石裕菜企画プロデューサー、八尾香澄プロデューサー
伊藤沙莉氏、渋川清彦氏、飯塚健監督
高橋隆大氏、長尾理世氏、石丸将吾氏、唐鎌将仁氏、飯野舞耶氏、律子氏(以上出演者)、石川貴雄氏(助監督)
清原惟監督、佐々木敦氏(批評家/HEADZ)、長尾理世氏(『ゾンからのメッセージ』出演)、律子氏(『ゾンからのメッセージ』、『わたしたちの家』出演)
ベルトラン・マンディコ監督、エリナ・レーヴェンソン氏(女優)、五所純子氏(文筆家)
有坂塁氏(移動映画館「キノ・イグルー」代表)
原一男監督
遠藤麻衣子監督、夏目深雪氏(批評家、編集者)
村川透監督
団地団
(大山顕氏、佐藤大氏、速水健朗氏、稲田豊史氏、山内マリコ氏)
細川徹監督、三宅弘城氏
菊地健雄監督、片桐はいり氏
カメ止めチーム
中野ダンキチ氏(サメンテイター)、藤田みさ氏(ラジオパーソナリティ)、中野将樹氏(芸術家)ほか
深川麻衣氏、志田彩良氏
枝優花監督、穂志もえか(保紫 萌香)氏、金原由佳氏(映画ジャーナリスト)