第26回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【C-8】昭和歌謡映画の愉しみ -Vol.2-

11/24[木] ベルブホール

チケット料金

一般
当日のみ:800円

大学の若大将

  • 1961年/東宝映画製作/東宝配給/1時間22分
  • 監督=杉江敏男
  • 製作=藤本真澄
  • 脚本=笠原良三、田波靖男
  • 撮影=鈴木斌
  • 美術=村木忍
  • 音楽=広瀬健次郎
  • 出演=加山雄三、星由里子、有島一郎、飯田蝶子、仲真千子、団令子、田中邦衛

コメント

俳優・加山雄三の代名詞とも言える若大将シリーズの栄えある第1作目。

若大将こと田沼雄一(加山)は京南大学水泳部のエース。容姿端麗、明朗快活。水泳部主催のパーティなどで今風の音楽やダンスもこなす。そんな男を異性が放っとくわけもなく、女の子からはモテモテの毎日だ。実家は老舗すき焼屋「田能久」。跡取り息子だが、昔気質の父・久太郎(有島)とはどうも折り合いが合わない。ある夏の日、ついに父から勘当されてしまう。家を出た雄一は、水泳部の夏合宿までアルバイトに日々奮闘することとなる。そして迎える大学対抗水泳大会。はたして雄一は京南大学水泳部に勝利をもたらすことができるのであろうか。

若大将は何をやっていても映えてしまう。一方、若大将のライバルという立ち位置で登場する青大将こと石山新次郎(田中)も存在感という点では負けていない。俳優・田中邦衛といえば、今は「北の国から」のイメージが強いが、その若かりし頃の姿が強面で必見だ。(徳)

君も出世ができる

  • 1964年/東宝製作・配給/1時間40分
  • 監督=須川栄三
  • 製作=藤本真澄
  • 脚本=笠原良三、井手俊郎
  • 撮影=内海正治
  • 美術=村木忍、竹中和雄
  • 音楽=黛敏郎
  • 出演=フランキー堺、高島忠夫、雪村いづみ、益田喜頓、中尾ミエ、浜美枝、有島一郎

コメント

高度経済成長期のサラリーマンが踊る、和製ミュージカル映画の代表格。最初の東京五輪を間近に控えた時期に公開され(映画公開は1964年5月、東京五輪開催は同年10月)、そういう時代背景が作品の世界にもリンクしている。

五輪特需で外国人観光客の増加を意識する東和観光。ライバルの極東観光を出し抜き外国の観光団を引き寄せようと躍起だ。そんな東和観光の外国人旅客課には出世に燃えるお調子者の山川(フランキー)と優しくのんびりした性格の中井(高島)が所属しており、この2人が課のエースとして日々奮闘していた。そんななか、社長令嬢の陽子(雪村)がアメリカから帰国し、彼女はアメリカ的な合理主義経営術で外国人旅客課を運営しようとする。

作中最大の見どころはやはり要所で披露される壮大な歌とダンスであろう。個人的には陽子が口にする♪「ア、メ、リ~カでは」というフレーズが強く印象に残った。中井と陽子の恋の行方も気になるところ。引っ掻き回す紅子(浜)が良い味を出している。(徳)

プログラム一覧

11/19[土] パルテノン多摩大ホール
授賞式
11/19[土] パルテノン多摩小ホール
オープニング
11/19[土] パルテノン多摩小ホール
11/20[日] パルテノン多摩小ホール
松岡茉優氏、佐藤貴博プロデューサー
11/20[日] パルテノン多摩小ホール
向井秀徳氏、真利子哲也監督、森直人氏(映画ライター)
11/23[祝・水] パルテノン多摩小ホール
11/23[祝・水] パルテノン多摩小ホール
中川龍太郎監督の舞台挨拶有り
11/26[土] パルテノン多摩小ホール
11/26[土] パルテノン多摩小ホール
11/19[土] ベルブホール
11/20[日] ベルブホール
エルザ・シャルビ氏(ブリィヴ映画祭ディレクター)、ユベール・ヴィエル監督、岡本英之氏(プロデューサー)
11/20[日] ベルブホール
マチュー・オルレアン氏(シネマテーク・フランセーズ)
11/22[火] ベルブホール
11/22[火] ベルブホール
11/23[祝・水] ベルブホール
矢崎仁司監督
11/23[祝・水] ベルブホール
杉本拓氏(ギタリスト・作曲家)、鈴木卓爾監督、黒川幸則監督他
11/24[木] ベルブホール
11/24[木] ベルブホール
11/25[金] ベルブホール
11/25[金] ベルブホール
11/26[土] ベルブホール
大橋裕之氏(漫画家)、神田松之丞氏(講談師)
11/26[土] ベルブホール
安川有果監督、渡辺真起子氏(女優)、月永理絵氏(「映画横丁」編集人)
11/27[日] ベルブホール
菊地成孔氏(音楽家)、韓東賢(ハン・トンヒョン)氏(社会学者)
11/27[日] ベルブホール
前田司郎監督、岡田徹氏(ムーンライダーズ)、松永良平氏(ライター)
11/26[土] ヴィータホール
中野量太監督、星野秀樹プロデューサー
授賞式
11/27[日] ヴィータホール
福島香織氏(フリージャーナリスト)
11/27[日] ヴィータホール
11/27[日] ヴィータホール
武田砂鉄氏(ライター)