第6回 TAMA映画賞

TAMA映画賞について

明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰します。

  • 選考対象:2013年10月から2014年9月に一般劇場で公開された作品及び監督・キャスト・スタッフ
  • 選考方法:TAMA映画フォーラム実行委員(市民ボランティア)の合議により選考

最優秀作品賞(本年度最も活力溢れる作品の監督、及びスタッフ・キャストに対し表彰)

大林宣彦監督ご登壇決定!

『野のなななのか』
大林宣彦監督、及びスタッフ・キャスト一同

3.11以後、社会が軋みをたてて揺れ動くなか、戦争とそれに翻弄された人々を通して、平和への強い願いと時空を超えた美しい愛の物語をスクリーンに刻み込むような手法で描き、確固とした決意をもって未来への道を示したことに敬意を表して。

石井裕也監督ご登壇決定!

『ぼくたちの家族』
石井裕也監督、及びスタッフ・キャスト一同

一見、平穏で幸せそうな家庭に内在する不協和音や愛だけでは解決し得ない問題など、想像だにしなかった現実の苦さに直面し、それでもなお家族がそれを乗り越えていくなかで生まれた強い絆が、暗闇の中の希望として強く胸に響いた。

最優秀男優賞(本年度最も心に残った男優を表彰)

ご登壇決定!

妻夫木聡(ぼくたちの家族、清須会議、ジャッジ!、小さいおうち、渇き。、STAND BY ME ドラえもん、舞妓はレディ)

『ぼくたちの家族』において、この家族の長男のごとく周囲の登場人物の役割・存在を受け止め、それを際立たせ輝かせるとともに、困難に愚直に立ち向かいながら成長していく姿を体温を持って演じ、作品に厚みを与えた。

ご登壇決定!

大泉洋(青天の霹靂、清須会議)

『青天の霹靂』では屈折した性格でありながらも誰もが親しみを覚える主人公を、『清須会議』では天下人の野望を抱く天性のひとたらし秀吉を演じきり、幅のある役柄のなかで人情喜劇を演じる当代きってのコメディ俳優へと階段を駆け上がった。

最優秀女優賞(本年度最も心に残った女優を表彰)

11/23パルテノン多摩 小ホール
「二階堂ふみ特集」にて授賞式実施

二階堂ふみ(私の男、ほとりの朔子、渇き。、四十九日のレシピ)

ある時は瑞々しい少女、ある時は危うげで魅惑的な女性へと変貌し、女性の持つさまざまな側面を表現する自在な演技力とスクリーンでの存在感に圧倒させられた。

ご登壇決定!

池脇千鶴(そこのみにて光輝く、潔く柔く、くじけないで、神様のカルテ2)

『そこのみにて光輝く』において、自分のおかれた環境から生じる絶望感や倦怠感を背中で物言うように発散させながらも、時として無性に甘くそして優しい、情愛の深い女性像を見事に体現した。

最優秀新進監督賞(本年度最も飛躍した監督、もしくは顕著な活躍をした新人監督を表彰)

ご登壇決定!

劇団ひとり監督(青天の霹靂)

お笑い芸人出身ならではの笑いをはさみつつ、大泉洋がノーカットで披露したマジックの鮮やかさなど、画面の隅々までこだわる監督のあくなき探求が、誰もが感情移入できるウェルメイドの人情劇を誕生させた。次回作を観たいと思わせる魅力に溢れている。

ご登壇決定!

坂本あゆみ監督(FORMA)

誰もが起こし得る些細な罪悪や人間の性を描き出す繊細な表現力と、独創的な手法で想像力をかき立て観客を惹き付ける手腕は、世界に通じる力強い作家性を感じさせる。

最優秀新進男優賞(本年度最も飛躍した男優、もしくは顕著な活躍をした新人男優を表彰)

ご登壇決定!

菅田将暉(そこのみにて光輝く、男子高校生の日常、陽だまりの彼女、闇金ウシジマくん Part2)

どの役を演じるときも、生い立ちや生活感、長所・短所や生き様までも丸ごと飲み込んだように全身全霊で立ち向かい、鮮烈に演じきる実力と勢いに目を見張らされた。

ご登壇決定!

太賀(ほとりの朔子、男子高校生の日常、人狼ゲーム、MONSTERZ モンスターズ、私の男、スイートプールサイド)

内面から役を作りこむことにより役の振れ幅をきめ細かく演じ分け、周囲の俳優と化学反応を起こしながら作品の空気感を醸成できる資質は、若くして名優の佇まいを感じさせる。

最優秀新進女優賞(本年度最も飛躍した女優、もしくは顕著な活躍をした新人女優を表彰)

ご登壇決定!

能年玲奈(ホットロード)

純粋さ、切なさ、切実さといった少女の心情を黒い瞳の奥の輝きで表現し、80年代の古典的なラブストーリーを現代に甦らせた圧倒的な存在感は、新たな時代の映画女優誕生を感じさせる。

ご登壇決定!

門脇麦(愛の渦、闇金ウシジマくん Part2)

おとなしくおどおどしている女性像が相応しいのかと思いきや、一転してみせる肝の据わった攻めの演技が鮮やかで、これまでにないタイプの女優としてどのようなスタイルを構築していくのか今後の活躍が楽しみでならない。

特別賞(映画ファンを魅了した事象に対し表彰)

蔦哲一朗監督・武田梨奈氏ご登壇決定!

『祖谷物語 ~おくのひと~』において、四季折々の祖谷の大自然に真っ向から挑み、重厚な人間ドラマを構築させた映画にかける情熱に対して
蔦哲一朗監督及びスタッフ・キャスト一同

日本三大秘境といわれる祖谷の厳しい大自然のなかで営む生活を、1年間かけて撮影したその情熱と真に迫る映像の迫力は、都会の便利な生活に慣れきってしまった現代人に、人間としての生き方を考え直す機会を与えてくれた。

第6回TAMA映画賞授賞式

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