第5回 TAMA映画賞

TAMA映画賞について

明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰します。

  • 選考対象:2012年10月から2013年9月に一般劇場で公開された作品及び監督・キャスト・スタッフ
  • 選考方法:TAMA映画フォーラム実行委員(市民ボランティア)の合議により選考

最優秀作品賞(本年度最も活力溢れる作品の監督、及びスタッフ・キャストに対し表彰)

大森立嗣監督ご登壇決定!

『さよなら渓谷』
大森立嗣監督、及びスタッフ・キャスト一同

極限の愛の形・人間関係のなかで、人間の持つ繊細さと力強さ、愛と憎しみ、罪と赦し、そして再生と希望を、スクリーンの中で言葉と沈黙と痛みをもって鮮烈に表現した。

沖田修一監督ご登壇決定!

『横道世之介』
沖田修一監督、及びスタッフ・キャスト一同

何気ない日常のできごとや些細な記憶、人間の優しさや愛おしさを心地良いテンポでユーモラスに描き、「世之介」に出会えたことで、自分もまた、誰かの人生に関わって生きているということの素晴らしさに気付かせてくれた。

特別賞(映画ファンを魅了した事象に対し表彰)

原恵一監督ご登壇決定!

『はじまりのみち』を通して木下惠介監督のヒューマニズムと信念を真摯な姿勢で現代に甦らせたことに対して 原恵一監督、及びスタッフ・キャスト一同

時代の波に翻弄されながらも、力を尽くして生きていく庶民の生活と、人間の醜さや美しさ、弱さや強さ、そして日本人の心を描いた木下惠介監督の世界観を真摯に表現し、時代を越えた人間愛を現代に甦らせた。

大根仁監督ご登壇決定!

若者を熱狂の坩堝に巻き込んだ『恋の渦』のエンタテインメント性に対して 大根仁監督、及びスタッフ・キャスト一同

チャラチャラしているけれどなんとも憎めないキャラクターを生み出した若き俳優たちの熱演と、恋愛を軸にしたスリリングな脚本、そして目くるめくテンポで描き切った演出によって、堂々たるエンタテインメントを創りあげた。

最優秀男優賞(本年度最も心に残った男優を表彰)

ご登壇決定!

松田龍平(舟を編む、探偵はBARにいる2、北のカナリアたち)

『舟を編む』において、実直な青年の成長を内に秘めた情熱と共に体現し、言葉の大切さを言葉でないもので見事に表現した。年齢を重ねるごとに深まる魅力と、これからの日本映画界を担う俳優としての輝きに期待する。

最優秀女優賞(本年度最も心に残った女優を表彰)

ご登壇決定!

真木よう子(さよなら渓谷、そして父になる、すーちゃん まいちゃん さわ子さん、つやの夜)

『さよなら渓谷』において、女性としての尊厳を完膚なきまでに叩き壊され、生きることの絶望を味わいながらも、赦し、自己を立て直し、生き抜く生身の女性を繊細かつ深く豊かな表現力と洞察力で演じきった。

ご登壇決定!

吉高由里子(横道世之介、真夏の方程式)

『横道世之介』において、お嬢様育ちの天真爛漫な少女から、時を経て愛おしくかけがえのない日々を振り返る成長した姿へと演じ分け、時の重みと若き日の記憶が人生を豊かにしてくれることを鮮やかに体現した。

最優秀新進監督賞(本年度最も飛躍した監督、もしくは顕著な活躍をした新人監督を表彰)

ご登壇決定!

中野量太監督(チチを撮りに)

笑いあり、涙ありの小さな家族の物語でありながら、登場人物の明日に向かって生きていこうとする前向きな姿勢が<人生讃歌>として観客に元気と勇気を与えた。

ご登壇決定!

白石和彌監督(凶悪)

役者の力を最大に引き出し、容赦ない暴力描写と次第に暴かれる真実によって観客を震わせながら、何が悪で何が正義なのか、答えのない問いへのあくなき探究が日本映画に類を見ないバイオレンス作品を誕生させた。

最優秀新進男優賞(本年度最も飛躍した男優、もしくは顕著な活躍をした新人男優を表彰)

星野源(箱入り息子の恋、地獄でなぜ悪い、聖☆おにいさん)

『箱入り息子の恋』において、抑え込んでいた熱を爆発させる「箱入り男」の不穏な暴走と崩壊を瑞々しく好演した。今後も俳優のみならず声優や映画音楽など幅広く観客を魅了することを確信させてくれた。

11/30パルテノン多摩 小ホール
「観る音楽、聴く映画」にて授賞式実施

池松壮亮(横道世之介、上京ものがたり)

『横道世之介』において、まるで作品中の人物としてずっと生きてきたかのように役柄にはまり、鮮やかな印象を残した。作品ごとに異なる魅力を発見できる俳優であり、これからどんな新しい顔を見せてくれるのか期待が高まる一方である。

最優秀新進女優賞(本年度最も飛躍した女優、もしくは顕著な活躍をした新人女優を表彰)

ご登壇予定

黒木華(シャニダールの花、舟を編む、草原の椅子)

ゆったりとした時間を感じさせる古風な雰囲気や文学的な気品を漂わせている一方で、時に明確な自己主張を行い、透明感溢れる演技のなかに役柄を際立ただせる魅力を兼ね備えている。

刈谷友衣子(シャニダールの花、中学生円山、鈴木先生)

映画の世界観を的確に把握することで、非現実的なシーンにおいてもリアリティを与えるだけなく、観客のイマジネーションを高める力があり、これから映画界で高い存在感を示す期待を抱かせた。

Copyright © 2000-2013 TAMA CINEMA FORUM. All rights reserved.