(本年度最も活力溢れる作品の監督・主演のチームに対し表彰)

『この空の花 -長岡花火物語』
大林宣彦監督、及びスタッフ・キャスト一同

平和を願い、未来への希望を祈る想いとイマジネーションがずっしり詰まったこの作品は、大震災の体験をとおして生き方を見つめ直している私たちに、生きることの意義を改めて喚起し、勇気を与えてくれた。

『桐島、部活やめるってよ』
吉田大八監督、及びスタッフ・キャスト一同

ごく普通の高校生たちの日常生活を、多面的に登場人物・できごとに光を当てることによって、この年代のもつ心の揺らぎを繊細に救い上げて、青春の一瞬のきらめきとほろ苦さを鮮やかに切り取った。

(映画ファンを魅了した事象に対し表彰)

ありあまる母性によって自らが破綻していく、『KOTOKO』の壮絶な女性像に対して

塚本晋也監督&Cocco

母親なら誰しも感じたことのある、弱い存在を抱えて世界と向き合わねばならない恐怖を、塚本晋也監督とCoccoの創造力をもってこの上なく美しく痛ましい映像で表現し、生きていくことへの覚悟を示してくれた。

映画界に新風を巻き起こした「SR サイタマノラッパー」シリーズの快進撃に対して

入江悠監督、及びスタッフ・キャスト一同

シリーズをとおして、インディーズ精神はそのままに、出演者、制作者一丸となって本格派エンタテインメント作品へとステップアップしていった快進撃は映画ファンを熱狂させた。

(本年度最も心に残った男優を表彰)

役所広司

(『わが母の記』『キツツキと雨』『聯合艦隊司令長官 山本五十六』)

自然体の穏やかな演技のなかにしっかりとした自己を感じさせる人物像をつくりあげるだけでなく、画面にいるだけでまわりの俳優がいきいきと見えてくる影響力を発揮して、作品全体を輝かせていた。

(本年度最も心に残った女優を表彰)

樹木希林

(『わが母の記』)

時に微笑ましく、時に憎たらしく、時に愛おしく。観客誰しもが自分の母親と重ねあわせ、そのありがたさ、温もりを呼び覚ませてくれる、家族の源・太陽のような母親像の造形に感謝して。

※ご登壇の予定でしたが、お仕事の都合でご参加できなくなりました。何卒、ご了承ください。

宮﨑あおい

(『わが母の記』『天地明察』『ツレがうつになりまして。』『おおかみこどもの雨と雪』)

『わが母の記』において、父への反発心を持つ無邪気な少女時代から垣間見える“女”の立ち居振る舞いまで、時間の移ろいのなかで貫き通すまっすぐな家族への想いを女性としての成長のなかで演じきった。

(本年度最も飛躍した監督、もしくは顕著な活躍をした新人監督を表彰)

ヤン・ヨンヒ監督

(『かぞくのくに』)

祖国・北朝鮮の政策とそれに翻弄される家族という重いテーマに対し、その狭間で揺れる家族一人ひとりの心情が手に取るようにわかる普遍性あるドラマに仕立てた手腕は見事というほかはない。

沖田修一監督

(『キツツキと雨』)

成人した息子と父の情景を、キコリと映画監督の交流を通してユーモラスかつ愛情深く包み込んだ作風は、次の作品を早く観たいと思わせる心豊かな温もりが感じられる。

(本年度最も飛躍した男優、もしくは顕著な活躍をした新人男優を表彰)

神木隆之介

(『桐島、部活やめるってよ』『SPEC 天』)

ナイーブさとコミカルさ、危うさと親しみやすさ、無邪気と屈折、絶妙のバランスと間合いで演じ、幅広い役柄を演じ分ける高い将来性を感じさせた。

満島真之介

(『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』)

三島由紀夫に心酔する若き活動家・森田の純粋なまでの一途な敬慕と頑強な意志を鋭い眼光で体現し、映画初出演にして第一線の映画俳優になりうることを知らしめた。

(本年度最も飛躍した女優、もしくは顕著な活躍をした新人女優を表彰)

前田敦子

(『苦役列車』)

単なるミューズではなく、生活の実感や煩悶、不安を抱え、バブル期を前にした時代の空気感を身にまとった演技に、今後息の長い女優としての活躍する大きな可能性を感じさせた。

橋本愛

(『桐島、部活やめるってよ』『Another』『HOME 愛しの座敷わらし』『貞子3D』など)

10代中盤ならではの透明感、苛立ち、戸惑い、不敵さを、時にひらりとした軽さで、時に物語の核となる重さで、青春映画からホラー映画まで見事に演じ分けた。

過去のTAMA映画賞

TCF twtter

公式アカウント @tamaeiga ハッシュタグ #tamaeiga