第30回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【C-6】『8日で死んだ怪獣の12日の物語』でミニシアターを応援しよう!

11/23[祝・月] ベルブホール

チケット料金

一般
前売のみ:1,200円 /

PassMarket(パスマーケット)でチケット購入

ミニシアター支援について

『8日で死んだ怪獣の12日の物語』は劇場上映・オンライン上映を行っていますが、これまで多様な映画文化を支えてきたミニシアターが新型コロナウイルスの影響により苦境に直面していることから、売上の一部をミニシアター支援に充てる特別興行を実施。オンライン上映の売上の一部も本作上映のミニシアターに均等分配しています。

TAMA映画フォーラム実行委員会ではこの趣旨に賛同し、本プログラム売上の全額を支援に充当させていただきます。

8日で死んだ怪獣の12日の物語 劇場版

  • 2020年/日本映画専門チャンネル、ロックウェルアイズ製作/ノーマンズ・ノーズ配給/88分
  • 監督・脚本・造形=岩井俊二
  • 原案=樋口真嗣
  • プロデューサー=宮川朋之、水野昌
  • 主題歌=小泉今日子+ikire
  • 出演=斎藤工、のん、武井壮、穂志もえか、樋口真嗣

ストーリー

2020年、世界で新型コロナウイルスの感染拡大により、人々は多大な被害と恐怖に陥った。サトウタクミ(斎藤)は通販サイトで見つけたコロナと戦う「カプセル怪獣」を買う。怪獣に詳しい樋口監督(樋口)に相談し、宇宙人を買った後輩(のん)や失業中の先輩(武井)からの連絡もあるなか、その成長を動画配信しながら見守る。

コメント

ほぼ、すべてをリモートで撮影するという新たな試みでつくられた、まさにコロナ渦中の2020年ならではの作品というのが率直な感想。主演の斎藤工氏をはじめどの出演者も、映画を観ているのかプライベートな会話なのか一瞬わからなくなるぐらい自然な演技で、感情移入させられる。コロナという見えない敵と戦う恐怖やその影響がじわじわっと伝わってくる。その敵に立ち向かわせるためにカプセル怪獣を飼育しようとするがうまくいかない。そのように本質から目を背け表面的な対処しかしていない大人たちに投げかける、のんの「地球ってこのままでいいと思います? じゃあなにかアクションを起こさないと」というセリフは、鑑賞している自分の世間への認識や甘えを顕(あらわ)にしてくれた。自分では何かをしているというつもりでいるが、果たしてそれが本当に何かのために行動出来ているのか? 頭上を飛んでいるロピを見ながら、カプセル怪獣は私たちのこのコロナに対する認識やこれからの取り組みへの道しるべになってくれているのではと思った。(杉)

ゲスト紹介

岩井 俊二 監督

Iwai Shunji

1963年生まれ、宮城県出身。93年にテレビドラマシリーズの一篇『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』で日本映画監督協会新人賞を受賞。95年『Love Letter』で長編映画デビュー。翌年、『スワロウテイル』で第20回日本アカデミー賞優秀作品賞・話題賞を受賞。映画監督の枠を超え、テレビドラマ、ミュージックビデオ、CMなどで多岐にわたる映像制作活動をしている。本年は『ラストレター』『8日で死んだ怪獣の12日の物語』『チィファの手紙』を公開。

斎藤 工 氏

Saitoh Takumi

1981年生まれ、東京都出身。2001年に俳優デビュー。『愛と誠』(12年)、『昼顔』(17年)、『家族のレシピ』(19年)、『緊急事態宣言』(20年)等多数出演。『シン・ウルトラマン』(21年)など話題作の公開も控える。映画監督としても『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』(20年)、『ゾッキ』(共同監督2021年公開予定)など精力的に取り組んでいる。新型コロナウイルスの影響で苦境に立たされている全国のミニシアター支援を目的とした「ミニシアターパーク」を発足するなど、映画界のための活動にも注力。

プログラム一覧

大島新監督、井手英策氏(慶應大学教授)
ふくだももこ監督(予定)、松本穂香氏、中井圭氏(映画解説者)
いまおかしんじ監督、城定秀夫監督、佐藤宏氏、西山真来氏、切通理作氏(文筆家)
シエロウインドシンフォニー、平井珠生氏
岨手由貴子監督、小川真司プロデューサー
岩井澤健治監督、森直人氏(映画評論家)
岩井俊二監督、斎藤工氏
団地団