上映作品

アメリカ音楽の光と影

11月29日(土)ベルブホール 第1部

10:30-12:00
バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち
12:20-14:11
黄金のメロディ マッスル・ショールズ

【お詫びとお知らせ】ピーター・バラカン氏のトーク取り止めについて

チケット料金

  • 一般 前売:1,200円 / 当日:1,400円
  • 子ども(4歳~小学生)前売:800円 / 当日:900円

e+(イープラス)チケット情報 / 子ども共通券

バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち

TWENTY FEET FROM STARTDOM

  • 2013年/アメリカ/コムストック・グループ配給/1時間30分
  • 監督=モーガン・ネヴィル
  • 製作=ギル・フリーセン、ケイトリン・ロジャース
  • 撮影=ニコラ・マーシュ、グラハム・ウィロビー
  • 出演=ダーレン・ラヴ、メリー・クレイトン、ジュディス・ヒル、リサ・フィッシャー、クラウディア・リニア、タタ・ヴェガ、ミック・ジャガー、ブルース・スプリングスティーン、スティング、スティーヴィー・ワンダー、ペット・ミドラー

ストーリー

音楽界のトップスターを陰で支えてきたバックシンガーたち。数々のヒットソングで記憶に残るハーモニーを聴かせてきた彼女たちの名前が知られることはほとんどない。トップシンガーと変わらないほどの実力を持ち、いつかはステージのメインに立とうと夢見るバックシンガー。彼女らの知られざる成功と挫折を描く、心揺さぶる音楽ドキュメンタリー。

コメント

歌うことが好き、みんなと一緒に何かを作り上げることが好き、才能あふれた人たちとずっと一緒に歌いたい、そんな純粋な気持ちがすべての表情から痛いほど伝わってくる。だれもが一度はトップスターを目指す。しかし現実には、メインステージに立ち続けるには相当な自己主張や、大衆ウケを考えた演出(=妥協)、そして運に恵まれることも必要なのだ。

ダーレン・ラヴ、メリー・クレイトン、リサ・フィッシャー、みんなその現実と向き合いながらもバックコーラスとしての地位を模索してきた、職人魂あふれるベテランだ。この映画のなかではミック・ジャガーやスティングなどのトップスターも脇役でしかない。いまスターダムの20フィート後ろにスポットライトが当たっている!

若いジュディス・ヒルには注目だ。『THIS IS IT!』でマイケル・ジャクソンとの共演から脚光を浴び、これからソロとして活躍できるのか。私は無理せず楽しんで!と温かく見守りたい。(深)

黄金のメロディ マッスル・ショールズ

Muscle Shoals

  • 2013年/アメリカ/アンプラグド配給/1時間51分
  • 監督=グレッグ・フレディ・キャマリア
  • 製作=ステファン・バッガー グレッグ・フレディ・キャマリア
  • 撮影=アンソニー・アレント
  • 音楽=ドリュー・バイエル ジル・メイヤーズ レイ・スミス
  • 出演=リック・ホール アレサ・フランクリン クラレンス・カーター ミック・ジャガー キース・リチャーズ アリシア・キーズ

ストーリー

アラバマ州マッスルショールズ。「フェイム・スタジオ」のオーナー兼音楽プロデューサー、リック・ホールとスタジオミュージシャン、スワンパーズの面々が奏でる名盤の制作過程が、キース・リチャーズ、アレサ・フランクリンなどの言葉と共に甦る。

コメント

ザ・ローリング・ストーンズ、アレサ・フランクリンの名盤がレコーディングされた「フェイム・スタジオ」。オーナー兼プロデューサーのリック・ホールは独特な雰囲気を持つ人だった。まるで自然の悪条件に左右されながら畑を耕す農夫のように我慢強く理想の音を求める。そして、彼の言葉も素朴で飾り気がまるでない。

このスタジオで録音されたレコードは、南部独特の泥臭い音作りが特色であり、聴きやすいポピュラーミュージックのような洗練された音ではない。従来のレコーディングは、編曲者が書いた譜面をスタジオミュージシャンが演奏し、シンガーが歌を録音する。分業によって正確なリズムの完成度の高い曲が出来上がる。一方「フェイム・スタジオ」では、スタジオの中でミュージシャンが意見を出し合いながら曲を作っていく。素朴な音作りが特徴である。そこにリック・ホールの強い個性が加わることで独特な黄金のメロディができあがる。ここに著名なミュージシャンが、このスタジオでのレコーディングを望むポイントがあるのだとわかる。(彰)

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