2020.05.15

第30回映画祭TAMA CINEMA FORUMに向けて

映画ファンを中心とした市民ボランティアによるTAMA映画フォーラム実行委員会は、毎年秋に「映画祭TAMA CINEMA FORUM」を開催しており、今年30周年を迎えます。

毎年、国内・海外の話題作を中心とした映画上映や、監督・出演者をはじめとした様々なゲストをお招きしてのトークイベントなど幅広いプログラムを開催。2000年からは、"日本映画界に新風を送り込む新しい才能の発見"を目的とする中・長編コンペティション「TAMA NEW WAVEコンペティション」を、2009年には、"明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰"するTAMA映画賞を創設。たくさんの皆さまに支えられて今では日本最大級の市民映画祭になりました。

今年2月にTAMA映画祭に向けて30周年目の活動を開始したTAMA映画フォーラム実行委員会ですが、新型コロナウイルスという事態に直面いたしました。新型コロナウイルスが全世界で蔓延する状況においては、市民の一員として感染リスク対策を確りと実施していくのが責務と考え、政府・東京都・多摩市の対応も踏まえ、現在、当初予定していた特別上映会や実行委員募集説明会などを中止、隔週で開催していた実行委員会も中断しております。

映画祭TAMA CINEMA FORUMは11月に開催を予定しており、安全に開催できるということを大前提に今後検討を重ねて参りますが、現時点での私たちの基本スタンスは以下のとおりです。

現在、新型コロナウイルスによって映画の世界も大変困難な事態に陥っています。少し前まで当たり前のように通っていた映画館は休館、映画の製作も中断・中止などかつて経験したことがない光景を目の当たりにしています。だからこそ、私たちは、新型コロナウイルス対応として市民の責務をしっかりと果たしつつ、今年も映画祭TAMA CINEMA FORUMを開催したいと考えています。

私たちは「映画を通した21世紀のまちづくり」をめざすというコンセプトを掲げ、「見る人、見せる人、創る人」の交流の場づくりとして映画祭TAMA CINEMA FORUMの開催に取り組んで参りました。実行委員、来場してくれたお客様、様々な支援をいただいた企業や個人、映画の配給会社、映画監督・スタッフ・キャスト、映画祭でゲストトークにお越しいただいた映画評論家、ミュージシャン等数え切れないほどの皆さまのお力をいただいて30年続けてきた結果、TAMA CINEMA FORUM(広場)において様々なひとが集い、交流が生まれ、時に奇跡のような出会いがあり、新たなコミュニティづくりと日本映画の活性化に寄与できているものと確信しているからです。

新型コロナウイルス感染症の流行が終息していない場合、昨年までの従来どおりの方法では映画祭を実施できません。その場合には、知恵を絞りオルタナティブな道を見つけたいと思います。例えば、TAMA NEW WAVEコンペティションにおいては、ホールに集まって従来どおりのコンペティション開催ができないのであれば、オンラインでのコンペティション開催という方法があるかもしれません。TAMA映画賞もまたオンライン表彰とせざるを得ないかもしれません。前向きに取り組むというスタンスで、TAMA映画祭の3つの柱、プログラム上映・TAMA NEW WAVEコンペティション・TAMA映画賞を映画祭30周年の今年も継続して実施したいというのが私たちの総意です。

そして、まさに今厳しい状況にある映画界に対して、TAMA映画フォーラム実行委員会として一市民としてできる限りの応援をさせていただきたいと思います。既にTAMA映画フォーラム実行委員会ではSNS等による映画館・配給会社等を応援する情報発信やミニシアター・エイド基金への支援、実行委員個人個人によるオンライン上映作品観賞など、様々な支援プログラムに参加しておりますが、今後も継続的に取り組んで参ります。

―30周年の映画祭ですばらしい出会いが生まれることを祈念してー
2020年5月15日 TAMA映画フォーラム実行委員会