第2回TAMA NEW WAVEある視点部門

11月29日 「第2回TAMA NEW WAVEある視点部門」 (ベルブホール)

●Time Table●
15:00−15:35
15:50−16:38
16:55−17:30
17:45−18:15
18:30−19:22
19:40−20:50
[cameRa]
乱視の僕と鮮やかなキミ
はなしのはなし
東京映画
ダガガダ
ファスナーと乳房

[cameRa]
2000年/miniDV/34分
 
監督・脚本・撮影・音楽・出演=徳永富彦
出演= 木信嘉
 
[cameRa]
 
[作品紹介]
 友人の言動に奇異さを感じた撮影者が、隠し撮りによってその肖像を記録していくが、やがて不慮にカメラが露呈してしまう。暴力的制裁を恐れた撮影者はプロパガンダ映画と称し、友人の出演を許諾させる。カメラを向けられた友人の言動は徐々に度を増してゆき、ついには実際の行動に移る。撮影者ははじめそれに随行するが、まもなく倦み始め、ある罠をはって友人を陥れ、映像の暴力による報復を試みる......。
 権力を孕んだ言葉や物に翻弄される現代、主に90年代を前提的な過剰と根本的な欠損の時代と仮設し、その不毛さを、匿名の不快感のうちに暴いてゆく。

乱視の僕と鮮やかなキミ
2001年/DV/48分
 
監督・脚本・撮影・出演=山崎阿弥
撮影=嬉野智裕
音楽=1/4bag pochette+山崎阿弥
出演=中川舞、田中孝宏、丹野勇
 
乱視の僕と鮮やかなキミ
 
[作品紹介]
 例えば夕日を見たとき、その美しさや暖かさが誰かの顔に似ている……。2人はお互いを原風景のような存在として大切にしてきた。しかしある時2人は離れることになる。最後の時、別れのはなむけに男は女に浴衣を着せる(1話)。女は日常にある優しさや人の生きる姿のいじらしさに愛情を感じることができる。けれど彼女が求めているものが、ない。その苛立ちを解消してくれるほどではないものの、最近知り合った男には、ピュアな真摯さがある。月食の晩、揺らぐことのない決心の後、女はそんな彼に何らかの救いの予感を感じ、会う(2話)。「自分のことを分かってくれる人」というファンタジーと難しさ。

はなしのはなし
2001年/miniDV/34分
 
監督・脚本・撮影・出演=小澤ともみち
撮影=上原源太
音楽=電気グルーヴ
出演=濱地美華、小澤貞雄、小澤やよみ、堀滋
 
はなしのはなし
 
[作品紹介]
 生れた星が悪いのか、色々な引け目があって、出来なかったことも多いけれど、ま、とりあえずよしとしましょう。変わりたいじゃなくてカエルになりましょう。ネガティブをポジティブに転化する、そんな「はなし」です。

東京映画
2000年/DV/30分
 
監督・脚本・撮影・音楽=松下藍
音楽=POWWOW、サカネヒデカズ、福本光弘
出演=柴田鉄平、牧、川口貴弘
 
東京映画
 
[作品紹介]
 2000年、東京ではないトウキョウ。主人公テッペイは、不良仲間であるタカヒロ、ヨウたちと、無気力で暴力的な 日々を送っていた。そんなある日、テッペイは一人の少女と出会う。少女の名前はロミ。東京に憧れて来たロミに出会いテッペイを取り囲むものが少しづつ崩壊してゆく。暴力と無感情のまち、その向こうに初めてテッペイが見えたものとは……。どうしようもない淘汰の波。人はそれに抗い生きれるのか。冷たく張り詰めていたものは実は少しだけあたたかかった。どうしようもなく、ハッピーエンド。

ダガガダ
2001年/DV/52分
 
監督・脚本・撮影=工藤里沙
撮影=後藤大輔
音楽=All The Best Folk Dance Of The World
出演=水野智子、江川孝、來栖涼子、新井舞
 
ダガガダ
 
[作品紹介]
 「戻るひと、戻らないひと、戻れないひと、魂のうねり。」生死の中間世界ダガガダに迷いこんだ女は、過去や空想を行き来しながら、死にゆく人間や死んだ人間と束の間楽しい時を過ごし、魂のうねりを共有する。私の表現したいことはもちろん、「映画は観客が楽しくなきゃいけないのだわ」とも思うので、どちらも100%実現を目指した作品。難解と思われがちですが単純に楽しんで観て下さい。ご感想を待っています。

ファスナーと乳房
2001年/DV/1時間10分
 
監督・脚本・撮影=白川幸司
音楽=小松清人
出演=高山賢太郎、小川愛未、坪田義史、江尻幸子 and Many Friends
 
ファスナーと乳房
 
[作品紹介]
 ○第1話「ファスナーを開けている男」
 見知らぬ男とSEXに明け暮れている少年。自分が何故こんな生活を繰り返してるのかさえ、少年は分かっていない。そんなある日、友人たちからのバッシング、そして思わぬ事件から自分の居場所を見失った少年は、忘れていた大切なモノに気付く。それは......。
 ○第2話「乳房をもませる女」
 自宅の1階を売春部屋に改造し、カラダを売っているオンナ。同棲している年下の恋人は、いつものようにオンナの仕事中、隣の台所で晩ご飯を作っている。ある昼下がり、若い女性客が、彼女の目の前でオナニーするよう命令してくるが、その時、予想外の展開が起きて......。