« 2011年11月 | メイン | 2012年01月 »

2011年12月24日

●【第21回映画祭TCF】[レポート] 11/24日(木)&11/25(金)ベルブホール 第二部 TAMA NEW WAVE ある視点

11/22(火)に続き、11/24,25とベルブホール第二部では『TAMA NEW WAVE ある視点』の上映と監督やスタッフ、出演者の方たちによるご挨拶が行われました。

まず、11/24(木) TAMA NEW WAVE ある視点―アーティスティック・ナイト―』。5作品が上映されました。


『ALEX into the DARK』 (二宮健監督)

tcf-ninomiya1.jpg

上映後、監督による舞台挨拶が行われました。去年も高校時代に撮影された作品がある視点で上映されましたが、今年も大阪から来てくださいました。
今年は大学入学してから撮った作品ということで、「レオス・カラックスの映画が好きで、こだわった音楽作りや大学の仲間との撮影の中で自分の思いを入れてこの映画を撮りました。」とお話しされていました。

『狂々スタント狂想曲』(玉井雅利監督)

tcf-tamai.JPG

監督による舞台挨拶が上映後にありました。実は監督自身がスタントマンとして活動しているので、この作品を思いついたそうです。新作の話もしていただきました。


『街の音、なにがしの唄』(鈴木研一郎監督)

tcf-kenichiro.JPG

上映後、監督による舞台挨拶がありました。「普段当たり前だと思っていることは、実は当たり前じゃない」 。そんな思いが込められたご自身の作品について、お話していただきました。 また監督は、「ユーモア」「エンターテインメント」「わかりやすさ」を、常に念頭において作品を作っていらっしゃるとのこと。次回作も楽しみです。


『ENCOUNTERS』(飯塚貴士監督)

tcf-iitsuka.JPG

上映後、監督による舞台挨拶がありました。ふかや映画祭2011でグランプリを、今年の水戸短編映像祭で準グランプリを取られたこの作品。30分版と20分版の両方あるのですがその違いや製作の裏話、また次回作のテーマも伺いました。次回作、既にすごく楽しみです!


『Silent Song』(田中柾幸監督)

tcf-tanaka.JPG

上映後、監督による舞台挨拶がありました。その際、キャストの方々にもご登壇いただき、とても華やかな舞台挨拶となりました。本作品は、幻想的な雰囲気が漂うサイレント映画。
監督は、そのサイレント映画という異色のジャンルの魅力についてお話しされていました。

翌25日(金) TAMA NEW WAVE ある視点―人生いろいろ―』を続けてご紹介します。5作品上映されました。
(監督がいらっしゃらなかった作品の写真は割愛させていただきました。ご了承下さい。)


『触らぬ神にたたりなしかよ』(藤井大輔監督)

tcf-fujii.JPG

上映後、監督・キャストのみなさまによる舞台挨拶があり、監督からは多摩での上映について喜びの挨拶をいただきました。
普段は「東京コメディストアジェイ」で即興芝居をされているキャストのみなさん。作品のなかとは雰囲気がまったく違うことに驚きました。


『実家に帰ろう』(坂下雄一郎監督)

tcf-sakashita.JPG


監督による舞台挨拶が上映後にありました。作品をつくろうと思ったキッカケを語って頂きました。短編の新作を制作中との話も。

『こぼれる』(手塚悟監督)

tcf-tezuka.JPG

上映後、監督による舞台挨拶があり、30分の作品のなかに込められた思いについてお話しいただきました。
ラストが衝撃的なこの作品を鑑賞したばかりの観客のみなさんたちは、監督のお話を聞いてさらに作品についての思いを馳せられたのではないでしょうか。


『PICARO』(野上鉄晃監督)

上映後、スタッフの皆さまによる舞台挨拶がありました。「PICARO」という作品への熱意や愛情に溢れたスタッフの皆さまの舞台挨拶によって、いっそう作品の世界に浸ることができました。

『もしかしたらバイバイ!』(高畑鍬名、滝野弘仁両監督)

tcf-moshika.JPG

上映後、監督・キャストのみなさまによる舞台挨拶がありました。今回の上映は関係者の方たちへの試写も兼ねているということで、会場にはたくさんの観客の方にお越しいただきました。
監督からの撮影秘話や、キャストのみなさんから鑑賞後の感想をお話しいただき、会場は大いに盛り上がっていました。

この作品をもって今年のTAMA NEW WAVEの全作品上映を無事に終えることができました。来年も皆様から力のこもった作品が多数寄せられますことを、実行委員一同心より願っております。
寒い中、ご来場下さった監督、キャスト、スタッフの皆様、お客様、どうもありがとうございました。

●【第21回映画祭TCF】[レポート] 11/22(火)ベルブホール 第一部&第二部 TAMA NEW WAVE ある視点

ベルブホールでは去る11/22,24,25の三日間にわたり『TAMA NEW WAVE ある視点』の作品上映と監督や出演者、スタッフの方たちによる舞台挨拶が行われました。
この「ある視点」は、コンペティションには惜しくも残らなかったけれど実行委員が「上映しましょう!」と推した作品の数々です。
まず、11/22に行われた上映&ご挨拶のレポートから(なお、監督がいらっしゃらなかった写真は割愛させていただきました。ご了承下さい)。

第一部は TAMA NEW WAVE ある視点―家族との時間―』と題し、三作品の上映と監督のご挨拶が行われました。

トップバッターは『幸せな時間』(横山善太監督)

tcf-yokoyama.JPG

上映後、監督とスタッフの方にご挨拶いただきました。おばあちゃんのその後をお話しいただいたりしました。またこの作品は3/10から新宿K’s cinemaでモーニングショーでの上映が決まったと後日ご連絡をいただきました。お一人でも多くの方にお運びいただけることを心より願っております。


続いて『ココデナイドコカ』(中川あゆみ監督)

tcf-nakagawa.JPG

上映後、監督・キャストの方々による舞台挨拶がありました。本作品は、セクシャルマイノリティがテーマのドキュメンタリー映画。監督は、これからもマイノリティ、少数派の人々に焦点を当てた作品を作り続けていきたいとお話しされていました。


第一部最後は『安楽島』(鈴木光監督)

tcf-suzuki.jpg

上映後、監督による舞台挨拶が行われました。今年の山形国際ドキュメンタリー映画祭でも別の作品が上映された鈴木光監督ですが、映画制作について、「アートドキュメンタリー制作では、観客の想像力を信じた映画作りを心掛けています。」とお話しされていました。

そして午後からは第二部 TAMA NEW WAVE ある視点ー青春アラカルト― 』と題し、五作品の上映とご挨拶が行われました。

第二部の最初は『stay チューン』(伊藤智之監督)

tcf-ito.JPG

上映後、監督・キャストの皆さまによる舞台挨拶がありました。お一人ずつコメントをいただいた後には、会場の皆さまにもご協力いただき、スポットの撮影も行いました。皆で声を合わせて「stay チューン」!! 出来上がりが楽しみです。


二番目は『ガジラの青春』 (松本壮史監督)

tcf-matsumoto.JPG

上映後、監督による舞台挨拶が行われました。『ガジラの青春』は大学の卒業制作ですが、ドキュメンタリーに対する思いについては、「自分の想像力を超えたものが撮れるので、これからもドキュメンタリーを撮りたいと思います。」と語っていました。


三番目は『ネコのあたまでお散歩を。』(原田真嗣監督)

実は当日の午前中、どうしても仕事の都合がつかず行けません、ごめんなさいと原田監督からご連絡をいただきました。この作品、この秋は日本各地で上映されたようです。
原田監督、次回はきっとご来場下さいね。お待ちしております。


四番目は『君といると、僕は悲しい』(工藤渉監督)

tcf-kudou.JPG

主演キャストのお二人もかけつけていただき、監督と3人で上映後に舞台挨拶がありました。工藤監督は、前々から聖蹟桜ヶ丘で撮影しようと散歩をよくしていたそうです。
「映画太郎」の話も出て、かなり熱い舞台挨拶になりました!

最後は『ガクセイプロレスラー垂直落下式学園生活』(今成夢人監督)

上映後、キャストの皆さまによる舞台挨拶がありました。当日来られなかった今成夢人監督やプロレスラー達の近況についてお話下さいました。そして会場の皆さまと一緒に「1、2、3、ダァ!!」の掛け声で熱い舞台挨拶は締めくくられました。

「ある視点」上映のこの盛り上がりは、24日、25日と続くこととなります。
ご来場下さった監督、キャスト、スタッフの皆様、お客様、どうもありがとうございました。

2011年12月18日

●【第21回映画祭TCF】[フォトレポート] 11/26(土)パルテノン多摩 小ホール「第3回TAMA映画賞授賞式」(後編) 永作博美氏、小西真奈美氏、光石研氏、是枝裕和監督ら

1126parte-tamaeiga1.JPG
↑ 第3回TAMA映画賞受賞者・プレゼンターの記念写真(写真クリックで拡大)

第21回映画祭TAMA CINEMA FORUM、11月26日(土)パルテノン多摩 小ホールでは「第3回TAMA映画賞授賞式」を開催しました。ここでは、最優秀女優賞、最優秀男優賞、特別賞、最優秀作品賞を受賞された各氏を授賞式の写真とともにご紹介します。


最優秀女優賞

永作博美氏(『八日目の蝉』ほか)

1126parte-tamaeiga16.JPG

1126parte-tamaeiga15.JPG


最優秀女優賞

小西真奈美氏(『東京公園』ほか)

1126parte-tamaeiga18.JPG

1126parte-tamaeiga17.JPG


最優秀男優賞

光石研氏(『あぜ道のダンディ』ほか)

1126parte-tamaeiga14.JPG

1126parte-tamaeiga13.JPG


特別賞(映画ファンを魅了した事象に対し表彰)☆

故・原田芳雄さん、阪本順治監督はじめ
『大鹿村騒動記』スタッフ・キャスト一同

日本映画界の至宝・故・原田芳雄さんと、
最期にその情熱を注ぎ映画魂の宿った『大鹿村騒動記』に対して

1126parte-tamaeiga12.JPG
受賞者を代表して服部徹プロデューサーが登壇されました

1126parte-tamaeiga11.JPG


特別賞(映画ファンを魅了した事象に対し表彰)☆

岸田繁氏(くるり)

作品に寄り添い、重層的に盛り上げる岸田繁(くるり)の映画音楽に対して
『奇跡』『まほろ駅前多田便利軒』

岸田繁氏は都合によりご欠席でした。
後日、実行委員が賞状、トロフィー、副賞をお届けしました。


最優秀作品賞

『奇跡』
是枝裕和監督、スタッフ・キャスト一同

1126parte-tamaeiga20.JPG

1126parte-tamaeiga19.JPG


最優秀作品賞

『一枚のハガキ』
新藤兼人監督、スタッフ・キャスト一同

1126parte-tamaeiga22.jpg
新藤兼人監督の代理で新藤風氏が登壇されました

1126parte-tamaeiga21.JPG

第3回TAMA映画賞授賞式は多くのみなさまにご参加いただき、あたたかい雰囲気で開催することができました。今後も映画ファンの立場からお贈りする賞としてしっかり継続していきたいと思います。

1126parte-tamaeiga23.jpg

2011年12月16日

●【第21回映画祭TCF】[フォトレポート] 11/26(土)パルテノン多摩 小ホール「第3回TAMA映画賞授賞式」(前編) 染谷将太氏、二階堂ふみ氏、古舘寛治氏、前田弘二監督、深田晃司監督ら

1126parte-tamaeiga1.JPG
↑ 第3回TAMA映画賞受賞者・プレゼンターの記念写真(写真クリックで拡大)

第21回映画祭TAMA CINEMA FORUM、11月26日(土)パルテノン多摩 小ホールでは「第3回TAMA映画賞授賞式」を開催しました。ここでは、最優秀新進監督賞、最優秀新進男優賞、最優秀新進女優賞を受賞された各氏を授賞式の写真とともにご紹介します。


最優秀新進監督賞

深田晃司監督(『歓待』

1126parte-tamaeiga2.JPG

1126parte-tamaeiga01.JPG


最優秀新進監督賞

前田弘二監督(『婚前特急』

1126parte-tamaeiga4.JPG

1126parte-tamaeiga3.JPG


最優秀新進女優賞

井上真央氏(『八日目の蝉』ほか)

1126parte-tamaeiga8.jpg
井上真央氏は授賞式にビデオメッセージにてご参加

1126parte-tamaeiga15.JPG


最優秀新進女優賞

二階堂ふみ
『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』

1126parte-tamaeiga10.JPG

1126parte-tamaeiga9.JPG


最優秀新進男優賞

染谷将太氏(『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』ほか)

1126parte-tamaeiga7.JPG

1126parte-tamaeiga6.JPG


最優秀新進男優賞

古館寛治氏(『歓待』ほか)

1126parte-tamaeiga5.JPG

1126parte-tamaeiga01.JPG

2011年12月15日

●【第21回映画祭TCF】[フォトレポート] 11/23(水・祝)ヴィータホール第1部「子どもたちの未来」 伊勢真一監督、羽賀涼子氏トーク

1123vita-kodomotachi1.JPG

第21回映画祭TAMA CINEMA FORUM、11月23日(水・祝)ヴィータホール第1部「子どもたちの未来」は、『大丈夫。 -小児科医・細谷亮太のコトバ-』(伊勢真一監督/多摩市医師会推薦)を上映し、伊勢真一監督と羽賀涼子氏によるトークを行いました。

1123vita-kodomotachi2.jpg

1123vita-kodomotachi3.jpg

1123vita-kodomotachi4.jpg
↑ 伊勢真一監督

1123vita-kodomotachi5.jpg
↑ 羽賀涼子氏

1123vita-kodomotachi6.jpg
↑ ゲストお二人と実行委員で記念撮影

2011年12月13日

●【第21回映画祭TCF】[レポート] 11/20(日)パルテノン小ホール第1部『「3.11」と向き合う監督たちー仙台と、ならからの発信―』河瀨直美、冨永昌敬、今泉力哉、山﨑都世子、四監督トーク

去る11月20日(日)、パルテノン小ホール第一部では「3.11」と向き合う監督たちー仙台と、ならからの発信ーと題し、『311仙台短篇映画祭映画制作プロジェクト「明日」』と『3.11 A Sense of Home Films』の上映を行いました。

お客様が入られた後のホール入口。仙台短篇映画祭と、なら国際映画祭の両方から送っていただいたポスターも貼られています。

1120paete-311-1.jpg


両作品の上映後、冨永昌敬監督、今泉力哉監督、山﨑都世子監督にご登壇いただきティーチイン開始。河瀨直美監督は、はままつ映画祭へご参加のためあいにくこちらの会場にはお越しいただけなかったのですが、スカイプでご参加いただきました。

監督たちには、なぜこの作品に参加されたか、またご自分の作品についてお話しいただきました。

仙台短篇映画祭の『明日』に『妻、一瞬の帰還』『武闘派野郎』の二作品を寄せられた冨永監督。

1120paete-311-2.jpg


「仙台短篇の人たちが、今年の映画祭どうしようかって集まってる時にたまたま居合わせたんですよ」とのこと。今までロケでお世話になった南三陸町などへお見舞いに行った帰りに寄った時だったそうです。

仙台短篇映画祭の方から、ご縁のある約70人の監督たちに「作品を撮って下さい」と呼びかけられたということは、NHKのある番組でも紹介されましたが、福島県ご出身の今泉監督はご自分から手を挙げて参加されたとのこと。

1120paete-311-3.jpg


仙台短篇の『明日』に『Mother said. I sing. Wife listens』を寄せられました。シンガーソングライターでもある小林政広監督にご出演いただいた作品です。小林監督の『春との旅』は昨年の映画祭でも上映させていただきましたが、小林監督も今回の被災地にゆかりのある方とのことです。

なら国際の『3.11 A Sense of Home Films』に参加された山﨑監督。大阪からいらしていただきました。

1120paete-311-4.jpg


大阪の西成の釜ヶ崎のおっちゃんたちを撮り『むすび』という作品を寄せられました。作品のなかでおっちゃんの一人が語る言葉の背景には、実は原発労働のこともあったのだとお話しいただきました。

スカイプでご参加の河瀨監督。

1120paete-311-5.jpg


仙台短篇の方には『わすれなぐさ』を、ならの方には『HOME』を寄せられています。
国内外の作り手たちに呼びかけられた、なら国際映画祭のエグゼクティブディレクターでもあります。

皆さんの思いをもっとお聞きし、お客様との質疑応答や監督たち同士でのお話ももっとできればよかったのですが・・・時間がなかなか足りず申し訳ありませんでした。
でも皆様のおかげでこんな和やかな場面も(笑)。

1120paete-311-6.jpg


またこの日は仙台・ならの両作品に作品を寄せられた監督たちやスタッフの方たちもお客様としてご来場いただいておりました。お一人ずつご紹介できず申し訳ありませんでした。

楽屋での三人の監督たち。

1120paete-311-7.jpg


ご来場いただき、ありがとうございました。また、お忙しい中をスカイプでご参加くださった河瀨監督、ありがとうございました。

『明日』も『3.11 A Sense of Home Films 』も、まだまだ各地での上映が続くことと思います。その時その時で、また違った感想を持てる両作品を、広く多くの方たちにご覧いただけたらと思っております。

この企画、仙台短篇映画祭、なら国際映画祭の方たちにも大変お世話になりました。
またこの日、ご来場いただき長時間にわたってご覧にいただいたお客様、ありがとうございました。皆様に厚く御礼申し上げます(越)。

●【第21回映画祭TCF】[フォトレポート] 11/27(日)ベルブホール第1部「追悼:カメラマン・安藤庄平の仕事」 小栗康平監督、植草信和氏トーク

第21回映画祭TAMA CINEMA FORUM、11月27日(日)ベルブホール第1部は「追悼:カメラマン・安藤庄平の仕事」と題し、今年5月に逝去されたカメラマン・安藤庄平氏が残した映像や人柄を偲びました。当日は『泥の河』作品上映後に、小栗康平監督と植草信和氏によるトークを行ないました。

1127bellbs-andoshohei5.JPG

1127bellbs-andoshohei1.JPG

『泥の河』は1981年公開で、キネマ旬報ベストテン第1位、日本アカデミー賞最優秀監督賞、ブルーリボン賞最優秀作品賞、毎日映画コンクール最優秀作品賞の受賞をはじめ、モスクワ国際映画祭銀賞受賞や米アカデミー賞外国語映画賞ノミネートなど、国内外で高く評価されました。また同作で安藤庄平氏は日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞しています。

1127bellbs-andoshohei2.JPG
↑ 小栗康平監督

1127bellbs-andoshohei3.JPG
↑ 植草信和氏

1127bellbs-andoshohei4.JPG

多摩市永山に暮らした安藤庄平氏。地元の方々をはじめ、遠方からも映画ファンが集いました。小栗康平監督、植草信和氏はじめ、ご参加いただいたみなさま、ご協力いただいたみなさまに感謝申し上げます。


andou.jpg

安藤庄平
1933年生まれ、東京都出身。2011年5月20日に逝去、享年77歳。
日活に撮影助手として入り、67年に『花を喰う蟲』(西村昭五郎監督)でカメラマンに。以後日活ニュー・アクション、ロマンポルノ、ATGなどで100本を越える作品に携わる。小栗康平監督の『泥の河』(81年)、『死の棘』(90年)で日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞。ほかに『遠雷』『麻雀放浪記』はじめ多くの作品で撮影を手掛けるなど、40年余にわたり第一線の映画カメラマンとして活躍。多摩市永山に暮らす。『ピカレスク -人間失格-』(02年、伊藤秀裕監督)が遺作となった。

2011年12月11日

●【第21回映画祭TCF】[レポート] 11/26(土)ベルブホール第1部「俳優・光石研の軌跡」 、光石研氏トーク

第21回映画祭TAMA CINEMA FORUM、11月26日(土)ベルブホール第1部「俳優・光石研の軌跡 -デビュー作『博多っ子純情』~33年ぶり主演『あぜ道のダンディ』へ-」は、2作品の上映と光石研氏をゲストに迎えてのトークという内容で開催しました。

1126bellbs-mitsuishiken1.jpg

光石研さんは今回が初めての映画祭TAMA CINEMA FORUMへのご参加。今回の上映2作品はいずれも主演作で、1978年のデビュー作『博多っ子純情』(曽根中生監督)と、2011年公開作『あぜ道のダンディ』(石井裕也監督)でした。33年ぶりの主演作公開を記念したこのプログラムでは、光石研氏のデビューの頃の思い出や、俳優として撮影現場で大切にしていることなどを、客席との質疑応答を交えながら伺いました。また、客席からは第3回TAMA映画賞の最優秀男優賞受賞のお祝いや喜びのメッセージも寄せられました。

1126bellbs-mitsuishiken2.jpg
↑ 光石研氏。当日は撮影を終えて駆けつけてくださいました

『博多っ子純情』のオーディションのエソードを語られたなかで、「偶然、友達が応募しようといってくれて、たまたま前の日にケンカして絆創膏貼って行ったというのが、振り返ってみると不思議ですね」という言葉が印象的でした。

また、「映画の撮影はたくさんの人がそれぞれの持ち場で動いていて、当時かわいがってもらって感じたのは、この人たちカッコいいなあということでした。映画っていいなと思って、自分はそんなにすごい技術とか大変なことはできなかったから俳優をやろうと思ったら、俳優もまた大変な仕事だって気付くんですけどね。最初はそんな感じでした」。『博多っ子純情』の現場での経験は光石研さんにとって大きなもののようでした。「映画の撮影は制作部、演出部、撮影部とあるように、出演する俳優も“俳優部”という感覚で取り組んでいくのがいいと思うんです。『自分が自分が……』ではなくて、全体をみながら仕事をしていきたいですね。現場でかわいがってもらえるようにと意識しています」という言葉が、150本を超える映画出演を重ねてきた光石さんの素晴らしさなのだと強く感じられました。

今年8月の湯布院映画祭で約30年ぶりに曽根中生監督と再会された(参考記事:シネマトゥデイ)ことについても、光石さんは「いつまでも最初にお世話になった曽根監督の前では恐縮してしまいますね。撮影当時からそう簡単に話せる存在ではなかったですから」と語られていました。

azemichinodandy.jpg
(c)2011『あぜ道のダンディ』製作委員会

『あぜ道のダンディ』(石井裕也監督)で演じた宮田淳一は、光石さんと同じ50歳という設定。「石井監督はじめ若いスタッフやキャストのみなさんと、大変でしたけど頑張りました。もっともっと、いまの自分にしかできない役をやってみたいですね」。田口トモロヲさんと共演した感想や、劇中でもみどころの「うさぎのダンス」のシーンについてなど、にこやかに語ってくださいました。

1126bellbs-mitsuishiken5.jpg

光石研さんは、約30分という短い間でしたが、客席と近い距離でいくつもの質問に応じてくださいました。最後に、ご来場くださったみなさんの大きな拍手で、同日にパルテノン多摩 小ホールで開催された第3回TAMA映画賞授賞式に送り出させていただきました。光石研さんはじめ、関係者のみなさん、ご来場のみなさんなど、本企画に関わりのあるすべての方に感謝申し上げます。ありがとうございました。

1126bellbs-mitsuishiken3.jpg

1126bellbs-mitsuishiken4.jpg

1126parte-tamaeiga1.JPG
↑ 第3回TAMA映画賞受賞者・プレゼンターの記念写真(写真クリックで拡大)

2011年12月10日

●【第21回映画祭TCF】[レポート] 11/27(日)ベルブホール第2部「婚前特急まで2000日!?」 前田弘二監督、宇野祥平氏、浜野謙太氏トーク

第21回映画祭TAMA CINEMA FORUM、11月27日(日)最終日のベルブホール第2部は「婚前特急まで2000日!? -前田弘二・映画監督までの道のり-」と題し、前田弘二監督の自主映画や話題作『婚前特急』シリーズを合わせて6本一挙に上映いたしました。他のプログラムより本数も時間も多いプログラムとなり、ご覧いただいた方には約4時間どっぷりと前田弘二ワールドに浸っていただきました! いかがだったでしょうか?

1127bellbs-konzentokkyu1.jpg

上映後は前田弘二監督・宇野祥平さん・浜野謙太さんによるトークショー♪
監督、俳優、ミュージシャン、とフィールドが違うお三方ですが、この組み合わせでのトークはなんと初めてだそうです!

1127bellbs-konzentokkyu2.jpg
↑ 前田弘二監督

前田監督がいちから始めたという自主映画時代のお話から、前田監督と宇野さんの同い年トークやデート話(?)、浜野さんと吉高由里子さんのキスシーンの裏話など、三人ならではの貴重なお話をたくさん聞くことができました。

1127bellbs-konzentokkyu3.jpg
↑ 浜野謙太氏

1127bellbs-konzentokkyu4.jpg
↑ 宇野祥平氏

観客の方からの質問コーナーでは、撮影小道具の裏話や婚前特急続編!?のお話まで飛び出し、これまた盛りだくさんな楽しいトークとなりました!


●番外編●

今年の映画祭では、偶然にも宇野祥平さんが出演している映画を上映するプログラムが4つもあったのですが、それを記念して(?)「宇野祥平まつり」というスタンプラリーを開催しました。

1127bellbs-konzentokkyu5.jpg
↑ 宇野祥平まつりの詳細はコチラ

スタンプを3つ集めた方のなかからお一人に宇野さんセレクトの書籍がプレゼントされ、2つ以上集めた皆さまには宇野さんとツーショットの機会をプレゼント! たくさんの方にご参加いただけて、こちらも楽しかったです。

1127bellbs-konzentokkyu7.jpg

1127bellbs-konzentokkyu6.jpg

ゲストの皆さま、観客の皆さまありがとうございました!(広)

2011年12月06日

●【第21回映画祭TCF】[レポート]11/23(水・祝)ベルブ第2部:瀬田なつき監督、入江悠監督、森下くるみさん、渡邉大輔さんトークショー

去る11/23(水・祝)、ベルブホール第2部では嘘の向こうの美ちなる方へと題し、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』、『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』を上映いたしました。

このプログラム名を聞いてお気付きの方もいるかもしれませんね。
勿論、例の曲は場内で流しました。

二作品上映終了後、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』の瀬田なつき監督、『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』の入江悠監督、ご出演されていた森下くるみさんをお迎えして、映画史研究者・批評家の渡邉大輔さんの司会でトークショーを行いました。

DSC08219.jpg

瀬田なつき監督。帽子がおしゃれ♪

DSC08313.jpg

入江悠監督。相変わらずイケメン。

_DSC1579.jpg

森下くるみさん。着物が艶やか!


さて、このトークショー、プログラムのテーマ“嘘”というのを軸に話を展開していきましたが、一見簡単そうで実は非常に難しく、ゲストそれぞれかなり話すのが大変だったという印象がありました。
(企画者自らでもそう思うくらい・・・)

司会の渡邉大輔さん、本当に申し訳ありませんでした。。。
しかし、事前によく研究していて、二作品をうまく繋げてトークを展開されていたな、と思いました。感謝!!!

1123bellbs-uso2.jpg

監督それぞれのロケ地のこだわりについての話が出てきたりもしました。

瀬田監督・・・海沿いの開発途中の土地
入江監督・・・周りに海が無い内陸地

これは筆者も新発見。両作品を思い出せば「そういえば…!」と。
まだ未見の方、再度観たい方は両作品ともソフト化されていますので、是非チェックしてみて下さい!これは興味深いです。

********************

そうそう、脇役でありながら重要な役に宇治清高さんという、イケメン俳優さんが両作品に出ているんですよね。
かっこ良いのに、嫌味な高校生という・・・笑

実は、『劇場版 神聖かまってちゃん』での彼の役、『嘘つき~』の染谷将太さんがスケジュールが空いていたらオーディションを受けたかったという裏情報が判明!!
宇治さんがオーディションを受けたという話を聞いて、染谷さんは相当悔しがっていたそうです。

1123bellbs-uso3.jpg

ところで、森下さんが最近良かったと思った映画は「追悼のざわめき」とおっしゃってました。
筆者、見逃してます(泣)
ついこの前、ポレポレ東中野で上映されていたそうで・・・。

相当すごい作品だそうです。


そんな森下さん、次にもし映画をやるならどんな役なのでしょうね・・・。
(※今回が森下さんは映画初出演)

“オファーがあれば”

既に自主映画(?)の作品に出演されるそうですが。。。

********************

長い長いトークショーの後、ゲストの方々への花束贈呈が行われました。

ここでサプライズ!

なんと、『劇場版 神聖かまってちゃん』で、森下くるみさんが扮するかおりの息子・涼太役の坂本達哉くんがやってきて、花束を持ってきてくれました!
これは実行委員ですら聞かされておりませんでした(本当に!)。

1123bellbs-uso4.jpg

********************

最後に、実行委員とゲスト4名で記念撮影。

1123bellbs-uso5.jpg

この写真は良い思い出!!!


瀬田なつき監督、入江悠監督、森下くるみさん、そして渡邉大輔さん、本当にありがとうございました!
そして、ご来場いただいた多くのお客様にも感謝申し上げます。

********************

余談。
会場でお気付きの方もいらっしゃると思いますが、このポスター

1123bellbs-uso1.jpg

深谷の方から提供していただきました。
筆者は最近多摩から深谷へよく遊びに行くので(片道2時間半)、そこで直接交渉してきました。

深谷のTさん、ありがとうございます!!

(実行委員M.W)

2011年12月05日

● #tamaeiga 【ブラボー映画祭】ご来場ありがとうございました!

第21回映画祭TAMA CINEMA FORUMも無事終了いたしました。

11月26日のベルブホールで行われた「ブラボー映画祭」も多くのお客様にご来場頂き、ありがとうございました。

_DSC2144%5B1%5D.jpg
<<会場では干物も販売されていました>>

先ずは、ジャパンプレミア上映といたしまして、『エイリアンVSアバター』の上映が行われました。
上映前には、スペシャルトークが行われ、『エイリアンVSアバター』の裏話(!?)も語られました。

DSC01194%5B2%5D.jpg
<<手製(?)のポスター>>

_DSC2179%5B1%5D.jpg
<< BOB☆YAMAMOTOさんと中野ダンキチさんのスペシャルトーク>>


続いては、ブラボー映画グランプリの審査員としておなじみの堀口文宏さんの芸能生活
20周年記念イベントを行いました。

スペシャルゲストには欽ちゃん劇団同期のはしのえみさんをお招きしました。

多くの方からのビデオメッセージも頂き、会場は笑いに包まれていました。

当日の様子は堀口さんのブログはしのさんのブログにも書いて頂いております。


そして、最後は第6回ブラボー映画グランプリ。司会は毎度おなじみ斉藤洋美さん、特別審査員は20周年の堀口さん、そして総合プロデュースは中野ダンキチさんです。

_DSC2847%5B1%5D.jpg
<<司会の斉藤洋美さん、特別審査員の堀口文宏さん、総合プロデュースの中野ダンキチさん>>


今年度の未公開・Z級のグランプリを決めるべく、各社のノミネート作品のプレゼンテーションが行われました。
そして、何と斉藤洋美さん出演の『未来忍者』が”CYBER NINJA”として、アメリカで発売されていた事実も判明いたしました。

集計中にはじゃんけん大会、プレゼント大会も行われました。

_DSC3030%5B1%5D.jpg
<<じゃんけん大会>>


結果は以下の通りです。

ブラボー賞
トランスワールドアソシエイツ
『ロストシングス』
アートポート
『終わってる』

グランプリ作品賞
ニューセレクト
『シャーク・アタック!!』

_DSC3168%5B1%5D.jpg
<<最後に集合写真>>


ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました!

●【第21回映画祭TCF】[レポート] 11/23(水・祝)ヴィータホール第2部、品川庄司トークと砂川恵理歌氏トーク&ライヴ

第21回映画祭TAMA CINEMA FORUMの11月23日(水・祝)ヴィータホール第2部「沖縄国際映画祭プレゼンツ」では、『一粒の種 ~真太陽の島の大合唱~』(青木亮監督)上映後に砂川恵理歌氏によるトーク&ライヴ、『漫才ギャング』(品川ヒロシ監督)上映後に品川ヒロシ監督と庄司智春氏によるトークを行ないました。

1123vita-okinawa1.jpg

当日の朝いちばんのフライトで沖縄から多摩市へ来られた砂川恵理歌氏。「一粒の種」という歌との出会い、自身の介護職の経験、取り組んでいる学校や医療施設を訪問してのチャリティ・コンサート「Smile Seed Project(スマイル・シード・プロジェクト)」のことなど、会場に語りかけるように話されました。そして、「一粒の種」の披露。会場があたたかい雰囲気に包みこまれました。「一粒の種」はコチラ(YouTube)でPVをご覧いただけます。

1123vita-okinawa2.jpg

『漫才ギャング』上映後には品川ヒロシ監督と庄司智春氏のトークを開催。映画の興奮に満ちた会場はさらに熱くなりました。品川庄司の2人には客席からさまざまな声が。ときに無茶に思える“お願い”にも笑顔で応えてくださいました。ありがとうございました。

1123vita-okinawa3.jpg

『漫才ギャング』で注目のアクション・シーンについてやキャスティングの裏側、映画製作にかかるお金のことまで、幅広く話された品川ヒロシ監督。映画もかなり鑑賞されているとのこと。次回作への期待も膨らみますね。

1123vita-okinawa4.jpg

庄司智春氏も『漫才ギャング』に出演。出演を目指して、さまざまな衣装に身を包み撮影現場に通ったとか……。詳しくは発売中の『漫才ギャング』DVD・Blu-ray(スペシャル・エディション)に特典映像として収録されているとのこと。気になりますね。

1123vita-okinawa5.jpg

1123vita-okinawa6.jpg

2つのトークで司会を務めた松本卓也氏は自身が監督した最新作『花子の日記』がオーディトリウム渋谷ほかで上映中。こちらも注目です!!

2011年12月04日

●【第21回映画祭TCF】[レポート] 11/20(日)ヴィータホール「第12回TAMA NEW WAVE」

1120vita-newwave1.jpg
↑ ゲスト審査員:山崎裕氏と、ノミネート7監督
[後列左から] 日原進太郎監督、山崎裕氏、平波亘監督
[中列左から] 頃安祐良監督、河野ジベ太監督、杉田愉監督
[前列左から] 天野千尋監督、堀内博志監督

第21回映画祭TAMA CINEMA FORUM、11月20日(日)ヴィータホールで開催した「第12回TAMA NEW WAVEコンペティション ノミネート7作品一挙上映&グランプリ発表!!」は、ノミネート7作品の上映をはじめ長丁場となりましたが、公募枠いっぱいに申込みいただいた一般審査員のみなさんをはじめ、多くの方々のご協力により無事にプログラムを終えることができました。ありがとうございました。

当日、一般審査員、実行委員会、ゲスト審査員の山崎裕氏(監督・カメラマン)の投票・審査結果によりグランプリ、特別賞、ベスト男優賞、ベスト女優賞を決定し、授賞式を行いました。

1120vita-newwave7.jpg
↑ ゲスト審査員:山崎裕氏とノミネート7監督トークの様子(写真クリックで拡大)


【第12回TAMA NEW WAVE受賞結果】

☆グランプリ☆
私の悲しみ』 堀内博志監督

1120vita-newwave4.jpg
↑ 『私の悲しみ』チーム(写真クリックで拡大)

watashinokanashimi.jpg
私の悲しみ』[93分/監督:堀内博志]

――東京に暮らす主婦は深い悲しみを抱えていた。妻から逃げるようにある場所へと向かう夫。――あるミュージシャンの前に、弟が彼女を連れて現れた。――あるOLは付き合っている男に不安を募らせていた。そこへ一人の女がやって来る…。14人の登場人物が複雑に交差し浮き彫りになっていく、それぞれの「悲しみ」。それらが不器用に絡み合いながらも、やがて姿を変えていく……。

………………………………

☆特別賞☆
キユミの詩集 サユルの刺繍』 杉田愉監督

1120vita-newwave3.jpg
↑ 『キユミの詩集 サユルの刺繍』チーム(写真クリックで拡大)

kiyumisayuru.jpg
キユミの詩集 サユルの刺繍』[30分/監督:杉田愉]

キユミにとって詩を書く事は「枯れた枝に落ち葉を付けるようなもの」らしい。「決して水はやらずに、花が咲くのも期待せず、本来あった場所にそっと戻してあげる」ように言葉を置くのだそうだ。キユミがひとつ詩を書くたびに友人のサユルは虹色の詩集ノートを包むカバーに葉の刺繍を施している。


1120vita-newwave5.jpg
↑ [左から] グランプリの堀内博志監督、特別賞の杉田愉監督(写真クリックで拡大)

………………………………

☆ベスト男優賞☆
松雪オラキオ (『春夏秋冬くるぐる』)

☆女優賞☆
よこえとも子 (『私の悲しみ』)

1120vita-newwave6.jpg
↑ [左から] 松雪オラキオ氏、よこえとも子氏(写真クリックで拡大)

………………………………

★受賞者のコメント

グランプリ堀内博志監督
キャスティングをしてから脚本を書き、撮影では極寒のなか14人のキャストのみなさんに頑張ってもらいました。悲しい作品をつくろうとしたのではなく、みなさんに楽しんでいただけるものをつくろうと思っていました。ありがとうございました。

特別賞杉田愉監督
「学生時代を過ごした思い出の地(聖蹟桜ヶ丘)にこうして来られたことが幸せです」
「いつかこの地で作品をつくってみたいと思います」

ベスト男優賞松雪オラキオ
「普段やっていることとは違う静かな作品に監督から声をかけられて……」
「賞をいただけて嬉しいです」

ベスト女優賞よこえとも子
「(受賞について)想像もしていないことでしたが、とても嬉しいです」
「監督が自由に泳がせてくれる作品でした。ありがとうございました」


1120vita-newwave2.jpg
↑ 関係者のみなさん、実行委員も含めて記念撮影(写真クリックで拡大)


熱気に包まれた会場では、次々と各作品への感想やメッセージが聞こえてきました。

「なんて面白い作品だろうと衝撃をうけました」、「男娼・イムはじめ、舞台挨拶に登場したキャストの美しさにうっとり!!」(『アイネクライネ・ナハトムジーク』)。「2才になった赤ちゃんも登壇!! 河野ジベ太監督の方言にも惹きつけられた舞台挨拶でした」、「スクリーンに大きく映し出された岩手の自然豊かな風景が美しかった」(『めぐり来て待たず』)。「ハマカワフミエという魅力的な女優に出会えて感激!!」(『想いは壁を通り抜けて、好きな人に逢いに行く』)。「カッコいい~」とキャストに黄色い声、上映後に「めちゃめちゃ面白かった~」と話す声があちらこちらで(『春夏秋冬くるぐる』)。「サユル4部作の説明を聞いて感動!!」、「なかなか出会えない作品で、これからも注目したい」(『キユミの詩集 サユルの刺繍』)。「キャスト10人と監督の登壇は圧巻」(『私の悲しみ』)。「兄妹愛をよく描いていて、印象に残った」(『チョキン堪忍袋』)。

_______________

【ノミネート7作品紹介】

EinekleineNachtmusik.jpg

アイネクライネ・ナハトムジーク
[74分/監督:平波亘]

ある夜の町で、娼婦アムは異邦人リックと出会う。すぐにリックを客として虜にすることに成功したアムだったが、ホテルに現れた実の兄である男娼イムにリックを寝盗られてしまう。その夜からこの歪んだ兄妹の確執は、周囲の人間たちを巻き込んで取り返しのつかない事態へと発展していく……。小さな田舎町を舞台に繰り広げられる歪で愚かな無国籍風愛憎劇。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

megurikitematazu.jpg

めぐり来て待たず
[55分/監督:河野ジベ太]

舞台は小さな農村。ヨウイチは農家の長男。父、姉とその赤ちゃんと暮らしている。父はヨウイチに農業を継がせたいと思っている。しかし高齢化した農村で悶々とするヨウイチ。そんな中で姉が、出会いの無いヨウイチのために合コンをセッティングする。小規模農家の農業後継者をめぐる葛藤を描いた映画です。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

omoihakabewotoorinukete.jpg

想いは壁を通り抜けて、好きな人に逢いに行く
[55分/監督:頃安祐良]

高校2年生の聡は塾のアルバイト講師の大学生、美由紀に恋をしている。 美由紀は毎日体のどこかにアザを作って教室にやってくる。彼氏に暴力を振るわれているのではないかと疑う聡は、美由紀に告げる「次の模試で100点取ったら先生を助けていいですか?」と。美由紀を想い猛勉強を開始する聡。彼氏を想う美由紀。そして聡を想う韓国人留学生のイ・ソンリ。 3つの「愛」が暴走する。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

shunkashuutoukuruguru.jpg

春夏秋冬くるぐる
[45分/監督:日原進太郎]

木造ボロアパートに住む、大学四年生のおさむ。彼の部屋には、映画研究会の仲間が毎日の様に集う。変わり映えがなく、ただ何となく過ぎて行く日々。しかし、卒業が近づくにつれ、少しずつ何かが変わり始めた。季節が巡るとともに、岐路に立たされた彼らの想いや戸惑いが和室六畳の部屋の中でぐるぐると渦を巻く。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

kiyumisayuru.jpg

キユミの詩集 サユルの刺繍
[30分/監督:杉田愉]

キユミにとって詩を書く事は「枯れた枝に落ち葉を付けるようなもの」らしい。「決して水はやらずに、花が咲くのも期待せず、本来あった場所にそっと戻してあげる」ように言葉を置くのだそうだ。キユミがひとつ詩を書くたびに友人のサユルは虹色の詩集ノートを包むカバーに葉の刺繍を施している。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

watashinokanashimi.jpg

私の悲しみ
[93分/監督:堀内博志]

――東京に暮らす主婦は深い悲しみを抱えていた。妻から逃げるようにある場所へと向かう夫。――あるミュージシャンの前に、弟が彼女を連れて現れた。――あるOLは付き合っている男に不安を募らせていた。そこへ一人の女がやって来る…。14人の登場人物が複雑に交差し浮き彫りになっていく、それぞれの「悲しみ」。それらが不器用に絡み合いながらも、やがて姿を変えていく……。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

chokkinkanninbukuro.jpg

チョキン堪忍袋
[33分/監督:天野千尋]

自分を犠牲にし、引きこもりの兄の面倒を見るしっかり者の妹。毎日の食事の支度から、着替えや髪の毛の手入れまで、母親のように世話を焼く。ところがある時、美容師の女性との出会いをきっかけに、それまで自分の庇護の下にいた兄が、少しずつ外に目を向けるようになると、にわかに心にさざ波が立ち始める。そして妹の理性は、やがて嫉妬心に支配されていき――。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

2011年12月03日

●【第21回映画祭TCF】[フォトレポート] 11/19(土)ベルブホール第1部「ラテン・アメリカの才能」松崎文音氏と青木隆八氏によるライヴ&トーク

第21回映画祭TAMA CINEMA FORUM、ベルブホールの初日は「ラテン・アメリカの才能」と題し、『悲しみのミルク』(クラウディア・リョサ監督)上映と、松崎文音氏(ボーカル)、青木隆八氏(ギター)によるライヴ&トークを行ないました。

1119bellbes-latinamerica1.jpg

[左から] 松崎文音氏(ボーカル)と青木隆八氏(ギター)。2人はペルーの高名なギタリスト、ラウル・ガルシア・サラテ氏から高い評価を受け毎年ペルー国内で演奏活動を行っている。


1119bellbes-latinamerica3.jpg

松崎文音 氏(ボーカル)
幼い頃からペルーの音楽に親しみ、中でもアヤクーチョ地方の民謡を愛好。後にいくつかのグループでペルーの曲を中心にフォルクローレを歌う。


1119bellbes-latinamerica2.jpg

青木隆八 氏(ギター)
15歳でアンデス音楽と出逢い、ケーナ・チャランゴ等の民族楽器をほぼ独学で習得。南米各国のフォルクローレを演奏する。


1119bellbes-latinamerica4.jpg

スタッフも南米を意識した衣装で登場。お忙しいなかお越しくださった松崎氏、青木氏に感謝です。参加者のみなさまとともに、すばらしいひとときを共有できたと思います。ありがとうございました。

2011年12月02日

●【第21回映画祭TCF】[レポート]11/19(土)ヴィータホール、いしだ壱成氏、鈴木菜央氏トーク

1日目の11月19日(土)ヴィータホール第1部は「フクシマ後」を生きる-放射能、私たちの責任-」と題して、原発事故から16年後の被害の実態に迫ったドキュメンタリー『チェルノブイリ・ハート』上映後に、いしだ壱成さん、鈴木菜央さんをお迎えしてのトークを行いました。

1119vita-fukushima2.JPG

いしださんと鈴木さんは初対面ながら、ほぼ同世代で共通項も多く、息の合ったトークとなりました。チェルノブイリ事故当時は小学生で、お母様と共に脱原発運動に参加していたといういしださん。「あなたの暮らしと世界を変えるグッドアイディア」を紹介するWebマガジンgreenz.jp(http://greenz.jp/)を発行し、情報発信を続けている鈴木さん。お互いに今の考え、実践しているアクションなどを丁寧に語り、また相手の話に真剣に耳を傾ける姿から、対話の大切さを感じとったお客様も多かったのではないでしょうか。楽屋でお二人が言っていた「誰かを責めることからは何も生まれない」という言葉が印象的でした。

トークの最後には、隣り合った人と映画の感想を語り合ったり、ゲストへの質疑応答をする時間を設けました。質問内容からまた違う方向に話が広がり、短いながらも有意義なひとときでした。トークの後のロビーでは、話し足りないお客様達の対話の輪がそこかしこで生まれていたようです。

1119vita-fukushima.JPG

雨の中、ご参加くださったお客様、いしだ壱成さん、鈴木菜央さん、ありがとうございました。このイベントが、また新しいアクションを生むきっかけになることを願っています。