●「ヨコハマメリー」スタッフ試写感想

TCF実行委員のヒロです。
来る9月3日(日)、多摩映画フォーラムの特別企画として『ヨコハマメリー』が上映されますが、昨日の夜未見スタッフの為に試写会が行われました。
感想:
「清々しい感動に溢れる作品」とあるようだけど私はとてもとても悲しかった。
悲しい、悲しい、悲しい負の歴史の証言者メリーさん。
女がひとりで生きていく為に選ばざるを得なかった手段。
今にも崩れそうなプライドを支える為の真っ白いお化粧とドレス。
メリーさんだけではない、戦後同じ状況にあった多くの女性達のその華やかな外見に反比例する悲しい事実を思うと涙が止まらなかった。
進駐軍兵士たちとの間で生まれ遺棄された嬰児たちが800体以上も根岸外国人墓地に埋葬されているという。
山崎洋子著『天使はブルースを歌う』参照
そしてこの事実が過去のものではないということ。
昨年84歳で無くなったというメリーさん。
丁度私の祖母にあたる位の年齢。 “都市伝説”なんて他人事ではないのだ。
非常にデリケートな内容を含む為、誰にでもお薦めとは言い難いが戦後史の闇を見つめるという意味で知っておいて欲しい映画だと思う。
最初は異様に映った白塗りのメリーさんが美しく気高く感じられ、ポスターの印象すら違って見える。
監督の中村高寛さんは30歳(若い!)でこの映画が長編デビュー作とか。
素晴らしいです。完成度高いです。
メリーさん個人を深く掘り下げていない点が成功か。
当日は監督さんのゲストトーク&作品に登場する森日出夫さんの写真展もありますので、 皆様ぜひぜひ足をお運びください。