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2006年08月10日

●三池崇史、哀川翔最新作「太陽の傷」試写会感想

この秋公開される三池崇史監督、哀川翔主演の最新作「太陽の傷」を見てきました。
このコンビだと有名なところだと「ゼブラーマン」や「D.O.A」などがありますが、今回は未成年の犯罪を扱った社会派の一作、とのこと。

凶悪な少年犯罪が多発する現代に、法を犯した未成年が逆に法に守られ、被害者となったものや家族の方が暗い影を引きづったまま生きていかなければいけないという矛盾を問う作品です。

哀川翔演じる片山は普通のサラリーマンであり、家族を大切にする家庭人でもある。
そんな彼の誕生日に娘や妻はお祝いをしようと家で待っているのだが、片山は帰宅途中に少年たちに一方的に暴行を受ける浮浪者を見つけてしまう。
周りの人は見て見ぬフリをする中、止めに入った片山。
少年たちと殴り合いになり、ナイフを出す少年。
そのフードの下から覗く冷たい目が何とも恐ろしい。
結局なんとかその場を切り抜けて警察に保護された片山だった。

しかし、悲劇はその後にやってくる。
片山にやられた少年神木は復讐として片山の幼いひとり娘を無残な姿に殺めてしまう。
テレビでも放送されるが、凶悪な少年犯罪よりも、その数日前の片山とのケンカばかりが取りざたされ、まるで片山が悪いかのように世間から見られやり場を無くしてしまう。
娘を失い、世間の冷たい目に耐えかねた妻は・・・。

娘も妻も失い、途方にくれて街を出る片山。

数年後、少年院から神木が戻ってきたとたまたま聞いてしまう片山。
神木を探そうと必死になる。
しかし、少年法によって、被害者は加害者の少年と会うことは禁じられており、その住所も何も知ることは許されない。
「すっかり更正した」と保護監察官や弁護士に聞かされるが、その目で見なければ信用できないと言う片山の執念。

加害者の少年と被害者。
それが社会とどう係わってゆくのか。

この映画ではそれが最悪の形で描かれてゆく。
話はどんどん悪い方へと転がってゆく。
見ていて恐ろしいくらいに。

哀川翔は今回は社会派ドラマということでいつものヒーローぶりは抑えるのかと思いきや、正義感たっぷりで強気で、今までの哀川翔とそれほど変わらなかったなあ。
だからこそのあの結末を見届けてほしい!

でも、できれば人間的で、弱い哀川翔が見たかった。。。
普段は良い父親として家庭を大切にする哀川だからこそ、そういった姿を期待したのだが。。。

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