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2006年07月26日

●「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」試写会感想

ブライアン・ジョーンズの名前は前から知っていた。
初代のローリング・ストーンズのリーダーということだけ。
今でも世界最大のロックバンドでい続けるローリング・ストーンズ。
でも、その初代リーダーがどのような人物かも知らなければ、どのような死を遂げたのかも知らなかった。
「自殺」ということだが、実はあれは他殺だった、という視点で60年代史の暗部へ迫ってゆく作品。

ブライアン・ジョーンズはローリング・ストーンズの創始者。
敏腕マネージャーのトム・キーロックと組んでから、バンドはどんどん大きくなってゆく。
ビートルズになることを拒んだバンドはいつしかビートルズのライバルともいう存在に成長していた。

しかし、バンドがビッグになればなるほどブライアンはバンドから浮いていった。
天才ミック・ジャガーとキース・リチャーズでバンドは成立してしまう。
(ちなみにこのミック・ジャガー役が激似!)
音楽的にも立場的にもどんどんバンドのお荷物となっていってしまうブライアン。

バンドはビッグになってアメリカへも進出してゆくが、ブライアンは前科があったためアメリカへの入国が許されていなかった。
次第にツアーからも曲作りからも遠のいてゆく。
浪費癖。麻薬中毒・・・。
落ちぶれて孤立してゆくブライアン。

しかし、その存在のカリスマ性には陰りはない。
カリスマゆえの孤独と狂気。

そんな中、マネージャーのトム・キーロックはブライアンの家の改築のために旧知の建築士を雇う。
それがフランク。

最初はブライアンになじめず、時に反発していたフランク。
しかし次第に彼もブライアンのカリスマ性に魅了され、退廃した生活に入ってゆく・・・。

ブライアン・ジョーンズ最期の3ヶ月と、そこに至る過程を平行して描いた作品。
何より美術が素晴らしい!
60年代の空気をみごとに再現している。
そして、地味ながらも良い演技を見せてくれる役者たち。
何より不可解な、「誰がなぜブライアンを殺したのか?」という謎。。。

退廃した空気の中で孤独と戦うカリスマと、それに魅了される建築士。

物語は最後の方になってもいったい誰がブライアン・ジョーンズを殺したのかわからない。
この話は当事者たちの証言に基づいて作成されている、かなり信憑性の高い話らしいです。

27歳の若さで死んだ男の狂気と悲しみをこの映画で見届けてほしい。
ストーンズに全く興味がなくても、映画として魅力的な一本になっています。

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