INDIES in TAMA Vol.7

INDIES in TAMA Vol.7  1999.7.11(SUN)13:00~

僕らは21世紀のシネアスト
~映画美学校 VS ニューシネマワークショップ~
特別シンポジウム「21世紀に求められる映画づくりとは?」
ゲスト:
塩田明彦(映画監督 映画美学校講師)
武藤起一(映像環境プロデューサー NCWディレクター)
塩田時敏(映画評論家 ゆうばり国際冒険ファンタスティック映画祭オフシアター部門ディレクター)
上映作品監督
21世紀を迎えようとする現在、映画をとりまく環境は善くも悪くもめまぐるしく変わりつつあります。
スタジオシステムの崩壊、興行・配給システムの変化、etc…。
そんな中、従来にないユニークなスタイルで映画を学ぶスクールが多く出てきました。
 今回のINDIES in TAMAでは、そのようなスクールの中から最も関心を集めている「映画美学校」と「ニューシネマワークショップ」の学生作品の上映会です。
 また、今のインディペンデント映画をリードする3人のゲストを招いての特別シンポジウムも予定してます。
刺激的な上映会となること必至!
映画美学校とは
 シネクラブの活動や映画祭の製作を通して映画を紹介し続けてきたアテネ・フランセ文化センターと、映画製作、配給、興業を行ってきたユーロスペースが、97年秋に開校したのが「映画技術美学口座」(現在「映画美学校」)です。
映画作りのための実践的な教育を通して、時代とともに変化する映画に対応した新たな才能を発揮し、サポートしていくことを目指しています。
 今回上映される「FOUR FRESH!」は、昨年その「映画美学校」に学ぶ人たちによって製作され、渋谷ユーロスペースでレイトショー公開され、話題を呼んだ作品群です。

上映作品
「怯える」(98年/16ミリ/34分)
クレルモンフェラン(フランス)国際短編映画祭コンペティション部門正式出品
監督・脚本 古澤健
STORY
近藤は一見、ごく平凡な専門学校生。恋人・ゆみかとは、彼女が姉と暮らす家に気軽に出入りできるような関係だ。そんな近藤のもとに届いた1本のビデオテープ。そこには近藤がおかした通り魔事件が映し出される.差出人は不明だが、ビデオの最後には「携帯電話を講入し、その番号を駅の伝言板に書いておけ」との指示があった。携帯電話にかかってきた「ぼくはあなたのファンなんです」という謎の男からの電話。かれらの目的は何なのか?やがて、ゆみかまでもが巻き込まれ、近藤はさらに闇の世界へと引きずられていく。

「はるのそら」(98年/16ミリ/38分)
監督・脚本松本知恵
STORY
デザイン事務所につとめるハルコは学生時代からの恋人、ケンジと暮らしはじめて1年になる。とりたてて大きな間題はないのだが、20代も後半を迎えたハルコは、上司からケンジの生活力のなさを指摘されたり、友人が突然、結婚したりで、モヤモヤした思いを抱えている。 そんなある日、通勤のための満員電車を何台も見送って、ハルコは会社を辞める決意をする。数日たってそれを知ったケンジとは大喧嘩。久し振りの白由な時聞ももてあまし気味になるハルコ。それでも徐々に、彼女は自分の原点を見つめ直し、新たなスタートを切ろうとする。 人間をみつめる目と、その描写の確かさがシナリオでも演出でも高く評価された作品。

「死臭のマリア」(98年/16ミリ/27分)
監督・脚本 伊藤晋
STORY
健太郎は特に定職もなく、いよいよ生活費も尽きて、空き巣を計画。忍び込んだのはアパートの隣の部屋。ところが住人の真理が忘れ物をとりに帰ってきたので鉢合わせとなり、動揺した健太郎は彼女を殺してしまう。ぼう然とする健太郎。そこへ真理の妹、恵理が訪ねてくる。その場は恵理が姉の彼氏と勘違いしてくれたおかげでなんとかとりつくろったものの、いつまでもごまかせるはずもない。自作の変声装置で真理のアリバイ(?)を作り上げたり、と骨を折ってみても、その一方で確実に真理の肉体は朽ちていく。健太郎はその罪を償えるのだろうか?ディテイルの面白さと宗教的なテーマをはらんだ間題作。

「鼻の穴」(98年/16ミリ/30分)
オーバーハウゼン(ドイツ)国際短編映画祭正式出品作品
監督・脚本 稲見一茂
STORY
ハナとリキは仲間のマルを裏切り二人で逃亡をはかるが、気付いたマルにリキは半殺しの目にあう。なぞの組織に辺鄙な森の中に拉致されたマルとハナはそこで赤い玉を呑み込んだまま埋められたリキの死体を発りだすよう指示される。マル、ハナ、オカマの花泥棒の3人がひと組にさせられて、ボタンひとつであの世ゆきという番人の監視のもと発掘を強いられる。不毛とも思われる作業の果てに、土中から赤い玉をくわえたリキの頭があらわれた。そして、地面から伸びた手がマルとハナの生死を分けるのだが。リアリズムを排したシナリオの面白さとスタイリッシユな演出センスが光る作品。

ニューシネマワークショップって
映像環境プロデューサー・武藤起一氏をデイレクターに「トータル・プロデュース」という考えのもとに多彩な講師陣を迎え、97年に開校したのがニューシネマワークショップです。
 映画の流れをトータルに捉え、「クリエーターコース」と「ディストリビューターコース」を設け21世紀の映画をつくり、見せる人たちを育成していくことを目指しています。
 今回の上映作品は「クリエーターコース」を終了された学生による実習作品で、今回が初公開になるフレッシュな作品です。

上映作品
「ポイント」(99年/16ミリ/20分)
監督・脚本 モリヒト
STORY
妹(モエ)の失踪をきっかけに上京する男(モルオ)。壁マニアであるモエの部屋には、山積みの壁写真が残されていた。手掛かりとなる一枚の写真を手に、モエを探し彷徨ようモルオが見たものは・・・。

「[ ninoude-monkey] ニノウデモンキー」(98年/16ミリ/17分)
監督・脚本・編集 泊 貴洋
STORY
 『二の腕』に異常な執着を持つ♂が、最高の二の腕を持つ♀を追い求めるという ストーリー。♂にとって二の腕とは何か、果たして『至高の二の腕』とめぐり逢うことができるのか……。ちょっぴりオフェチな映画です。

「ジャイアントナキムシ」(99年/16ミリ/56分)
監督・脚本・撮影 深川栄洋
STORY
インポで悩む青田は、売春で生計を立てる伸子と暮らす。医者に見離された青田はショックで働かず、伸子に食わせてもらっていた。そこに入ってきた青田の友人の谷口は伸子に一目ボレ。谷口は伸子への想いで苦しむ。そんな時、同僚の斉藤にあてがわれた女は、伸子の親友。だがお喋りが過ぎた女は、伸子の売春をバラしてしまう。谷口は青田に悩んだ末、つげ口をして、青田に判断をせまる。青田は自分の陰部を切り、自殺を試みる。青田はどうなるの?しかし伸子の愛の様なものに救われる。 

Time Table
13:00
  映画美学校学生作品(Four Fresh!)
  「怯える」
  「はるのそら」
  「死臭のマリア」
  「鼻の穴」
15:20
  ニューシネマワークショップ学生作品(Three Fresh!)
  「ポイント」
  「[ ninoude-monkey] ニノウデモンキー」
  「ジャイアントナキムシ」
17:00
  特別シンポジウム
  「21世紀に求められる映画づくりとは?」
  *トーク終了後、ゲストを囲んでの飲み会。