INDIES in TAMA Vol.3 インディーズ映画上映会「日曜日映画」レポート



 「日曜日映画」も終了して1ヶ月が過ぎ、レポートを出せ、と言っているのになかなか原稿の来ない夏のある日、私のポストにコ汚い封筒が2つ入っていた。・・・それが、以下「日曜日映画」企画者の長見くん(注1)の原稿と交流会(注2)あがりの謎の青年、最近ヒゲをのばしてキリスト風の風貌の持ち主斎藤くんの原稿である。そ、それにしても2人とも字が汚い!! そしてやる気あるんだかないんだか分からないレポートだ! 最近の若者の乱筆にあきれる編集人まりりんでありました・・・。
●●●「日曜日映画」企画者: 長見亮太●●●●
 7月12日(日)、3度目のINDIES in TAMAなんですが、とてもいい日でした。
監督さんいっぱい来るし、お客さんも若い人いっぱい来るし、とても素敵な感じでしたよ。

僕はこの上映会をただの自主映画上映会にしたくなかったんです。もとこう空間というか、空気というか、公園にいるような感じにしたかったのですよ。日曜日っぽい感じに。ただ「自主映画を見に来る」というんじゃなくて。なんかこう、スクリーンの中では誰か大好きな人が死んだり、ゲラゲラ笑ってたり、女の子たちが退屈そうに山登りをしてたりして、それで外では雨が降っていてっていう、要するにそういうこと全部なんです。そういうの全部含めて、その場にいるっていうのをかんじるとか、そういうのがいいんじゃないかと思うんです。そういう風にずっとやっていて、きちんと繋がっていって、だんだん素敵な感じになっていくと思うのですよ。 そういうこと考えると、こないだのINDIES in TAMAなんかのんびりやれて結構よかったと思うんです。でももっとよくなっていくんじゃないかな。INDIES in TAMAも映画祭も。もうドンドン素晴らしくなっていくと思うのよ。だから、是非一度来てみて下さい。
●●●当日参加したメンバー斎藤くん●●●●●
はやくも第3回を迎えることになりましたINDIES in TAMA。今回は交流会時代からおつき合いのある歌川恵子さんを筆頭に、BOX東中野でのレイトショーで記憶に新しい川口良太さん、そして多摩美術大学の富岡多美子さん、荒牧亮子さんというラインナップによる「日曜日映画」と銘打った上映会を多摩市公民館ベルブ永山ホールでおこないました。

 その日の天気予報では午後から雨が降るだろうとということで、入場者に影響が出るんじゃないかと心配だったのですが、当日には予想以上のお客さんが来て下さいました。会場時間前からも受付のあたりで待ってくださる方々がいたり、ベルブ内のロビーや図書館の中でも早くに着きすぎて時間を持て余している人を何人か見かけました。そして会場時間が過ぎても客足が途絶えることなく、客席はみるみるうちにうまっていき、そのまま上映がはじまってからもチラホラとやって来るという嬉しい結末。人数を数えてみれば100人以上とう、記念すべき第1回ワンピースの記録を抜く快挙を達成することに。

また今回印象的だったのが、来て下さったお客さんの層が若かったということ。みんな、なんかオシャレで澁谷あたりにいそうな若者達がゴソッとベルブホールに来たという感じでした。それは何か多摩の町には似つかわしくなく(というよりは浮いて見え)、不思議な感じではありましたが、かっこいい男の子やかわいい女の子を見れて結構目の保養になりました。最近若者と触れあう機会があまりないので、その空間の中にいるだで不思議と自分も若返っていくかのようでした。(注: 斎藤くんは24です。)

今回の企画を立案した長見君の味ある名(迷)司会ぶりはなかなかだったと思います。彼みたいに若い人がこれからもどんどん活躍して、映画フォーラムを守立ていってくれることを願いたいものです。

 上映の合間の休憩時間の時には過去の映画祭のパンフレット等(『映画館へ行こう』)も販売していたのですが、結構みなさん熱心にサンプルとして置いたパンフレットを読んで下さり、そのまま買われていく方もいて、何冊か売れることができました。ありがたいことです。そのうえTAMA CINEMA FORUMのことやこのINDIES in TAMAについて興味を持っていろいろ質問をしてくださったりもしてなかなかの好感触でした。だけどそのようにいろいろと聞いて下さるのも嬉しい半面、このINDIES in TAMAや映画祭の認識のされ方が今一つというか、まだまだ浸透されていないんだという事実も実感させられ、宣伝もまだまだなのかなと。まあ、まだ始まったばっかりですし。インターネットもこのように力を入れはじめているのでこれからに期待したいと思います。みんなで力をあわせてこれからも第4回、第5回へと続けて頑張ってもらいたいと思います。
●●●●●自主映画というものを初めて
みたという中野さんのレポート●●●●●●●●

大劇場の大スクリーンで見る映画と違い、あるかないかの感動及び衝撃を求め、数多くの若者達が、開場と共に、様々な場所から、様々な情報源を基に集まり、好奇心旺盛な映画人の多さを共感すると共に、うれしく感じました。受付で受け取った入場料に変えられないものが、観客の記憶の中に残像したことを祈りつつ、私が鑑賞した映画は3作品を取り上げます。

 「鎖骨の下の」はタイトルどおり、鎖骨の下にある傷口が癒えるまでの共同生活を綴った作品。愛情などの眼下に存在しないもの、履歴書上で一人歩きする自分自身を信じず、眼下にある決して喋らず、逆らわない一生命体(傷口)を、友、恋人、同居人のように接する。作成者達の哲学、思想反映されました。また、時間を掛けて作成した様々な映像技術に感心させられました。

 「真空回路」は「ZA.....」というノイズ音から始まる起点、そし、意外性のある結点。映画特有のドラマ性を充分か感じさせる作品でした。片思いの同僚に送った恋人の裏切りを告げるカセットテープを同僚の部屋から主人公が持ち出した時、素人の私には証拠隠滅か?と思わせつつ、思い出の品としてしまうところが、すごい!! 素人監督なら、テープを持ち去る際、自分自身の罪を打ち消すようにテープを聞きながら帰途させたかな。

 「こころのうた」は、引き付けられる映像でした。それは映像内の登場人物の人生を観客が想像し、暗く、楽しく、重みを与えていた。この時の私は最終上映のため、会場特有のにおいに酔い、頭をもたげてしまっていました。記録ビデオ、ドキュメンタリー、映画の分類に関して無知な私には、家族の肖像とはと考えさせられました。自分自身、その家族を主人公とした、身を削るような作品に触れ、監督さんの感性を放つ次作品を楽しみにしています。 
(中野摂津子)
 
(注1)長見良太
「日曜日映画」企画者。95年映画祭から実行委員参加。入ったその年に集会室企画で『新鋭女性監督のトップランナー/河瀬直実・小口詩子特集』を企画・運営。当時はまだ高校生だった。現在、日芸の大学1年生。自主制作映画上映企画といえば、うちの映画祭では3本の指に入る人。写真は、監督4人と長見くん司会のトークです。かなり笑かしてもらいました。
観客総勢約120名!! 自主映画としてはスゴイでしょ。
(注2)交流会
TAMA CINEMA FORUMの組織としては、主に映画祭の運営・実施に直に関わる実行委員と、たまにある交流会に参加して「映画」を通じたふれあいを楽しんだり、映画祭当日のお手伝いをしてくれたりする「交流会」という人たちがいる。斎藤くんは、もとは気楽な交流会メンバーだったのだが、近年実行委員になった人なのです。
ベルブ永山ホールの図。若者いっぱい。美大系、澁谷系、多し。
監督を囲んでの飲み会。いつもより参加者は少なかったので、来た人は監督とたくさんお話できたみたい。