ご挨拶

●挨拶●

 20回目を迎える私たちの映画祭TAMA CINEMA FORUM
 市民による手作りの映画祭として始まって20年。そこには、時の積み重ねがあります。20世紀から21世紀にかけての激しく動く時代のなかで、この映画祭を持続できたということは、本当にうれしいことです。誇りにも思います。ここまで支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。
 20年続いてまいりましたが、決して生易しい日々ではありませんでした。資金集めのほうも毎年苦しくなってまいりました。会場の問題、人的リソースの問題、支援をどう集め、運営をどうするか、どのようなプログラムを作り上げていくか、ことあるごとにさまざまな問題にぶつかってまいりました。単に映画を上映するだけにとどまらず、新しい価値を求めていろいろな試みを行ってまいりました。TAMA NEW WAVEのコンペティションの運営は11回目、TAMA映画賞は2回目。そして今年は、20周年特別記念プログラムとして日本映画界を背負って立つ方々による長時間バトルトークを企画しております。
 また、スカイプ通信を利用して海外在住監督へのインタビューへの試みや、日本未公開の海外作品を交渉し、自らの手で字幕をつけて上映するという企画も取り上げられることになりました。これらの企画は、今年から新たに加わったメンバーのアイディアと行動力によって生まれてきたものです。
 私たちは、少しずつではありますが、変化しています。今後どのようになるかわかりませんが、新しい未来を目指して歩みだしております。私たちの身のまわりに育つ、新しい文化をめざした市民によるたいまつをかざして、前に進みたいと思っています。
 今後とも、皆様の応援を宜しくお願いします。

TAMA映画フォーラム実行委員会
委員長 水野信利

●祝辞●

 第20回映画祭TAMA CINEMA FORUMの開催を、心からお祝い申し上げます。
 「いやぁ、映画って本当にいいものですね」水曜ロードショーでの水野晴郎さんのキメ台詞はいまも脳裏をよぎります。私も映画が大好き人間の一人です。50歳以上夫婦割引の恩恵を受けるようになって、映画館に足を運ぶ回数も増えましたし。また、私が中心となり結成した多摩平和イベント実行委員会は2005年から毎年8月、平和に関するドキュメンタリー映画の上映と監督トークを行ってきました。「見る人」「見せる人」「創る人」が一体となって、映画が与えてくれる感動を味わいたいとの気持ちは私も一緒です。
 私はこの映画祭のある多摩のまちに住んでいること、そしてそのまちの市長であることを誇りに思っています。
 この映画祭は、第1回目の当初から、こよなく映画を愛する実行委員会の皆さんを中心に、企業・関係団体の皆さんの協力を得て、企画から運営まで一貫して作り上げられている市民主体の映画祭です。
 20年の歩みの中で、着実に人の輪を広げ、活動を積み重ねてこられた実行委員の皆様、関係者各位の熱意とご尽力に、あらためて深く敬意を表します。
 そして毎年、会場に足を運んでくださる多くの参加者の皆さんに、心から感謝を申し上げます。
 また、若手映像作家の発掘・育成を目的とした「TAMA NEW WAVEコンペティション」も11回目を迎えました。ここでノミネートされた作家の作品が、国内外の他の映画祭へ出品されグランプリを受賞するなど高い評価を受け、劇場公開といったメジャーデビューを果たした若手作家も輩出しています。
 そして昨年から、明日への元気と夢を与えてくれる、活力溢れる新鮮な作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰する「TAMA映画賞」が設立されました。
 このような“多摩市発”の映像文化発信源として、飛躍を続けるTAMA CINEMA FORUM が、映画を愛する方々の感動の場となることを願い、さらなる発展を遂げられますことを期待しています。

多摩市長 阿部裕行

◆主催・お問合せ◆

   TAMA映画フォーラム実行委員会 / 公益財団法人多摩市文化振興財団

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