映画祭20周年記念特別プログラム

11月23日 (ヴィータホール)

●Time Table●
13:00−15:20




15:40−18:00
第1部:日本映画界のこの10年
パネラー:堀越謙三氏(プロデューサー、東京藝大教授)、
     佐々木史朗氏(オフィス・シロウズ代表)、
     佐伯知紀氏(映画史家・文化庁芸術文化調査官)、
     金子修介監督
第2部:日本映画界のこれからの10年は?
パネラー:堀越謙三氏、
     川村元気プロデューサー(東宝)、
     荒木美也子プロデューサー(アスミック・エース)、
     深川栄洋監督

総合司会:武藤起一氏(ニューシネマワークショップ主宰/プロデューサー)

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<映画祭20周年記念特別プログラム>

 第10回映画祭を記念して開催された日本映画界を代表する面々が一堂に会して行われた長時間バトルトーク。あれから10年ーー。日本映画界はどう変わったのか? 未来はあるのか? 前回と同じく武藤起一氏を司会に迎えて、今回も日本映画界を代表するベテラン・若手交えた豪華な面々にご登壇いただく。乞うご期待!

●ゲストの紹介
総合司会:武藤 起一氏(Muto Kiichi)

 プロデューサー、ニューシネマワークショップ主宰。1985年より7年間「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」のディレクターを務める。91年には、映像コンテスト番組「えび天」のレギュラー審査員として辛口な批評で定評を得る。 97年に「ニューシネマワークショップ」を開設し、98年には『アベックモンマリ』を、2001年に『とらばいゆ』をプロデュース。03年にはNCW製作・配給による『アニムスアニマ』をプロデュース。その後、09年『非女子図鑑』、10年『サビ男サビ女』をNCWで製作している。主な著書に「シネマでヒーロー」(俳優編、監督編/ちくま文庫)などがある。
 
堀越 謙三氏(Horikoshi Kenzo)

 1977年にヴェンダースらを紹介する「ドイツ新作映画祭」を開催。82年渋谷にミニシアター「ユーロスペース」を開館。配給では張芸謀、アルモドヴァル、トリアー、カラックス、キアロスタミ、オゾンらを日本初公開。91年から海外との共同製作を中心に『スモーク』『TOKYO EYES』『POLA X』『まぼろし』などをプロデュース。97年「NPO法人 映画美学校」設立、2005年東京藝術大学映像研究科を立ち上げて現在同研究科教授。
 
佐々木 史朗氏(Sasaki Shiro)

 (株)オフィス・シロウズCEO。1939年、大連市生まれ。TBSテレビ演出部を経て、70年TBSとの共同出資による番組製作会社(株)東京ビデオセンターを設立。79年に(株)日本アートシアターギルド(ATG)の代表を兼務するとともに新人監督の発掘とその作品製作を手掛ける。ATG時代の主な作品に『ヒポクラテスたち』(大森一樹監督)『遠雷』(根岸吉太郎監督)『ガキ帝国』(井筒和幸監督)『転校生』(大林宣彦監督)『家族ゲーム』(森田芳光監督)など。93年に(株)オフィス・シロウズを設立、プロデューサー主導による監督作品の企画開発と製作、配給を開始。2004年日本アカデミー賞特別賞受賞。現在、日本映画学校の理事長を兼務している。
 
佐伯 知紀氏(Saiki Tomonori)

 映画フィルムのアーカイブ機関である東京国立近代美術館フィルムセンターを経て、2003年に文化庁に異動し、翌年から本格化した「日本映画・映像振興プラン」の推進、実施に関わる。製作、映画祭・上映支援、若手映画作家育成等の人材育成、文化庁映画賞などの顕彰事業など、総合的に同分野の振興に関わりつつ今日に至る。本年から本格化したメディア芸術の振興においては、アニメーション分野を担当している。
 
金子 修介監督(Kaneko Syusuke)

 1955年6月8日生まれ。東京学芸大学卒業後、78年助監督として日活に入社。根岸吉太郎、森田芳光などの助監督を経て、84年『宇能鴻一郎の濡れて打つ』で監督デビュー。同年『0L百合族19歳』『イヴちゃんの姫』などを監督し、横浜映画祭新人監督賞を受賞、翌85年『みんなあげちゃう♡』にて一般映画進出、フリーとなる。86年、月曜ドラマランド「ザ・サムライ」にてテレビ進出、『いたずらロリータ 後ろからバージン』にてピンクリボン賞受賞。87年『恐怖のヤッちゃん』にて初の東映作品、『山田村ワルツ』(88)にて松竹作品を手がける。初の独自企画『1999年の夏休み』(88)は、ニューヨーク美術館ニューディレクターニューフィルムに選出され、横浜映画祭監督賞を受賞。同年、『ラストキャバレー』でロマンポルノは終焉を迎える。『どっちにするの。』(89)で東宝に進出した後、『香港パラダイス』『咬みつきたい』(90)『就職戦線異状なし』(91)『卒業旅行ニホンから来ました』(93)と東宝作品が続く。『ネクロノミカン』(93)で初アメリカ作品。洋画系『毎日が夏休み』(94)の後、大映『ガメラ 大怪獣空中決戦』(95)でブルーリボン監督賞を受賞、更なる評価を得る。『ガメラ2 レギオン襲来』(96)『ガメラ3 イリス覚醒』(99)の平成『ガメラ』3部作の合間に、東宝で『学校の怪談3』、松竹で『F』などを監督。『クロスファイア』 (00)『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(01)『恋に唄えば』(02)の後はテレビで「スカイハイ3」「ホーリーランド」「ウルトラマンマックス」などを手がけ、『あずみ3』(05)。『デスノート前後編』(06)は香港、韓国でも大ヒットし、アメリカでも二夜限定ながら300館で公開。ブリュッセル映画祭では観客賞を受賞。『神の左手悪魔の右手』(06)、WOWOW「結婚詐欺師」(07)、日本テレビ「阿久悠物語」(08)、テレビ東京「ケータイ捜査官」、洋画系『プライド』(09)などと続いている。『ばかもの』は12月18日公開。
 
川村 元気氏(Kawamura Genki)

 プロデューサー。1979年生まれ、横浜出身。2001年、東宝に入社。05年、26歳のときに映画『電車男』を企画し、興収37億円の大ヒットを記録。その後も『スキージャンプ・ペア』『陰日向に咲く』『デトロイト・メタル・シティ』などを企画。本年は『告白』(中島哲也監督)、『悪人』(李相日監督)を企画し、それぞれ興収38億円超、18億円超という大ヒットを記録中。また本年、米The Hollywood Reporter誌が選ぶ「Next Generation Asia 2010」のひとりにプロデューサーとして選出された。
 
荒木 美也子氏(Araki Miyako)

 1962年生まれ、東京都出身。住友商事入社後、女性総合職第一号としてインドネシア向け教育、放送Project(政府開発援助)を担当。93年に同社を退職後、アトランタ夏季オリンピック、長野冬季オリンピックの国際テロ対策、スポンサーVIP警備計画に従事。98年アスミック・エース エンタテインメント入社。2000年に黒澤明遺稿脚本、小泉堯史監督作『雨あがる』(日本アカデミー賞最優秀作品賞ほか受賞)でアシスタント・プロデューサーを、02年に小泉堯史監督作品『阿弥陀堂だより』(日本アカデミー賞優秀作品賞ほか受賞)、05年に同監督作『博士の愛した数式』(第一回本屋大賞受賞原作、日本映画批評家大賞作品賞ほか受賞)、源孝志監督作『大停電の夜に』、09年に森淳一監督作『重力ピエロ』でプロデューサーを務める。最新プロデュース作は、10月公開の男女逆転『大奥』(金子文紀監督)。
 
深川 栄洋監督(Fukagawa Yoshihiro)

 1976年生まれ、千葉県出身。専門学校東京ビジュアルアーツ在学中から自主制作映画を監督。卒業後に『ジャイアントナキムシ』(99年)、『自転車とハイヒール』(2000年)(第2回TAMA NEW WAVEフィルム部門グランプリを受賞)がそれぞれPFFアワードで入選し、注目を集める。『自転少年』(04年)で商業監督デビュー、『60歳のラブレター』(09年)でメジャー作品初監督。本年ライトノベルの『半分の月がのぼる空』を映画化し、新しい切り口で高い評価を得ている。来年は『白夜行』『洋菓子店コアンドル』と立て続けに公開され、また『神様のカルテ』の公開が控えている。

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