第11回TAMA NEW WAVEコンペティション

11月21日 (ヴィータホール)

●Time Table●
10:30−11:29
11:35−13:03
13:50−14:56
15:05−15:45
15:50−17:05
17:15−18:53
19:10−19:50

20:10−20:30
焦げ女、嗤う
ノラ
人の善意を骨の髄まで吸い尽くす女
溺溺
輝け、背骨
未来の記録
ゲストコメンテーターVS監督
 コメンテーター:荒戸源次郎監督
授賞式

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第11回TAMA NEW WAVE

焦げ女、嗤う
2010年/DV/54分
 
監督・脚本=瀬川浩志
撮影=平野晋吾
音楽=fra、古賀友彌
出演=新井美穂、高木公介、よこえとも子、谷尾宏之、真柳美苗、松本高士、西山真来
 
焦げ女、嗤う
 
[作品紹介]
 彼氏から理不尽な仕打ちを受けた後、一方的に別れを告げられた冬子。そんな彼女の前に高校時代の元カレ・久太が現れる。久太の変わらない想いを知り、次第に彼に惹かれていく冬子。しかし久太に想いを寄せる女、シュウコが現れて……。
 
瀬川 浩志(せがわ こうじ)監督

 1979年生まれ、京都府出身。2007年、映画美学校フィクション高等科修了。前作『蛾意虫』が第12回水戸短編映像祭コンペティション部門ノミネートほか、いくつかの映画祭で入選。また08年には短編.jpの企画内で『架空の恋人』を監督、翌年オムニバスDVDとして全国に発売された。
 
[メッセージ]
 恋愛や人間のことをもっと知りたいと思って撮りましたが、結局どちらのこともよく解りませんでした。1つはっきりしたのは、恋愛に夢中になっている人は見ていて面白い、ということでした。観客の皆さんにもそう感じていただければ幸いです。

ノラ
2010年/HDV/1時間22分
 
監督・脚本=大庭功睦
撮影=福田陽平
音楽=永島友美子、郡旅人
出演=染谷将太、三原康可、外間勝、高野七聖、諏訪太朗
 
ノラ
 
[作品紹介]
 とある山中を逃げ惑う青年。名前は葛西幸雄。彼が何から追われているのか、なぜその不自由そうな足を引きずっているのかは分からない。その最中、山中の県道にて軽トラに轢かれ、意識を失う幸雄。それを運転していたのは謎の男、野見山繁。意識を回復したものの、成り行きを覚えていない幸雄に、「倒れていたお前を助けたのは俺だ。代わりに、小船の修繕を手伝え」と奇妙な提案をする繁。繁の娘あかねも含めた3人での短い共同生活が始まる。
 
大庭 功睦(おおば のりちか)監督

 1978年生まれ、福岡県出身。2000年熊本大学卒、03年日本映画学校映像科卒。現在、フリーランスの助監督。『ノラ』が初の自主制作作品。
 
[メッセージ]
 映画のテーマと、撮影行為そのものが奇妙に交錯する制作でした。今度はこの映画と、ご覧いただいた方の間に、少しでも響き合うものがあれば幸甚です。

人の善意を骨の髄まで吸い尽くす女
2010年/DV/1時間1分
 
監督・脚本=加藤行宏
撮影=村松英治
音楽=南雲将行
出演=山田真歩、牧野琢也、石川誠、山岸正知、関口崇則
 
人の善意を骨の髄まで吸い尽くす女
 
[作品紹介]
 売れない舞台女優・真歩は自らが主演するネットドラマを作ることを企画し、芝居仲間の牧野とともに、田舎町の壊瀬で撮影を行う。現地の住民たちの協力を得て、撮影が順調に進むかに見えたのだが、真歩は彼らの善意を仇で返していく。後に牧野は真歩が周りから「人の善意を骨の髄まで吸い尽くす女」と呼ばれていることを知る……。
 
加藤 行宏(かとう ゆきひろ)監督

 1981年生まれ、東京都出身。ニューシネマワークショップで映画製作を学ぶ。2005年初監督作品『痩せる薬』を制作し、調布映画祭奨励賞を受賞。08年に『機械人間、11号。』を制作。札幌国際短編映画祭にて、最優秀国内作品賞。水戸短編映画祭にて準グランプリを受賞。
 
[メッセージ]
 人が普段の生活では気が付かないであろう「負の感情」をテーマにしたブラックコメディーを作りたいと思って制作された作品です。観ていただいた方たちのなかで、作品のなかから、何らかの共感と笑いを得ることが出来たら幸いです。

溺溺
2010年/16mm/35分
 
監督・脚本=布施直輔
撮影=小泉義一
音楽=鈴木健太
出演=榊原 順、和田光沙、中野裕斗、矢崎初音、加瀬愼一
 
溺溺
 
[作品紹介]
 平凡な大学生・真島は、ひょんなことからスッポン料亭の娘・美崎に誘われ、郷里に彼女・弓子がいるにも関わらず、ずるずると肉体関係に溺れていってしまう。卒業後、弓子と結婚し働き始めた真島の前に、突然美崎が現れる……。
 
布施 直輔(ふせ なおすけ)監督

 1987年、北海道出身。日本映画学校卒。第22期日本映画学校卒業制作「溺溺」を初監督。現在映画製作の現場にて働いている。
 
[メッセージ]
 今思うと非常に複雑な思いの詰まった映画です。その時のモヤモヤや詰まった自分の空気感が狙わずとも映画に詰め込まれていると思いますので宜しくお願い致します。

輝け、背骨
2010年/HDCAM/1時間10分
 
監督・脚本=矢作康在
脚本=橋本信之
撮影=小林章仁
音楽=三浦鯉登
出演=津川苑葉、高丘みづ希、板垣雄亮、潟山セイキ、本庄典子、佐藤玲子、真田せつこ
 
輝け、背骨
 
[作品紹介]
 じっとり汗ばむほどに暑い東京の夏。高校3年生の溝口恵那は人生において誰もが迎える1つの「分岐点」に立っていた。
 彼女が自分の喪服を手に入れたときから、ぼんやりした死への願望が、次第に明確になってくる。
 彼女にとって死の象徴であった「背骨」が今、輝き始める。
 ーー青春は、滑稽なまでに、真剣そのもの。
 
矢作 康在(やさく やすひさ)監督

 1976年生まれ、東京都出身。初長編16mmフィルム『明日の終わりと昨日の始まり』を東京都美術館にて上映。本作『輝け、背骨』は今秋、INDIE2010 World Film Festival(BRASIL) / The 8th World Film Festival of Bangkok(THAILAND)にて正式招待上映。
 
[メッセージ]
 今、輝き始める。

未来の記録
2010年/HDCAM-SR/1時間34分
 
監督・脚本・撮影・編集=岸建太朗
音楽=大杉大輔、後藤健
美術=市川愛名
出演=上村聡、あんじ、鈴木宏侑、町田水城、杉浦千鶴子、小林ユウキチ ほか
 
未来の記録
 
[作品紹介]
 新しい学校を始めようと、幸と治はかつてフリースクールだった古い家屋に住み始める。やがて1冊のノートを手に大勢の生徒たちがやってきた。ノートには「思い出を残そう」という言葉。この言葉が、物語のはじまり……。
 
岸 建太朗(きし けんたろう)監督

 1973年生まれ、東京都出身。98年、劇作家宮沢章夫氏に師事し、演出助手に従事。02年より「黒子ダイル」を旗揚げし、自主映画、PV、ネットドラマ、演劇の劇中映像などを制作。2010年、『未来の記録』が、スキップ国際Dシネマ映画祭長編コンペティション部門ノミネート。また俳優としても、映画、演劇、TVドラマなどに多数出演している。
 
[メッセージ]
 この映画に捧げた時間、人、物、場所、大地、そしてこの世界のすべてに心から感謝します。底抜けの笑顔に見守られて『未来の記録』は誕生しました。

●ゲストコメンテーターの紹介
荒戸 源次郎監督(Arato Genjiro)

 1946年長崎生まれの博多育ち。鈴木清順監督『ツィゴイネルワイゼン』(80年)、『陽炎座』(81年)を製作。映画界の常識を破るエアドーム型映画館〈シネマ・プラセット〉で長期興行を成功させ、社会現象に。89年、阪本順治監督のデビュー作『どついたるねん』を製作。他の製作・プロデュース作品に鈴木清順監督『夢二』(91年)、坂東玉三郎監督『外科室』(92年)など。2003年、自ら監督した『赤目四十八瀧心中未遂』で、14カ月ロングラン、映画賞30冠超受賞の快挙を成し遂げた。最新作は太宰治原作の『人間失格』(10年)。現在、次作準備中。

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