第1部 ロマンチック・コメディー
第2部 TAMA NEW WAVE ある視点 -- ミステリー&ファンタジー・ナイト --

11月27日 (ベルブホール)

●Time Table●
第1部
11:00−12:36
13:20−15:08
第2部
16:00−16:57
17:10−18:14
18:30−19:17
19:30−20:02
20:15−20:53
21:00−21:15

それでも恋するバルセロナ
マンマ・ミーア!

そして、また夜になると
シンクロ・ナイズド・ラブ
僕の耳には悪魔の
コロシヶ丘
イチゴジャム
特別先行プレビュー
 FREE

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それでも恋するバルセロナ
Vicky Cristina Barcelona
2008年/アメリカ=スペイン/アスミック・エース配給/1時間36分
 
監督・脚本=ウディ・アレン
製作総指揮=ハウメ・ロウレス
製作=レッティ・アロンソン、スティーヴン・テネンバウム、ギャレス・ワイリー
撮影=ハビエル・アギーレサロベ
出演者=スカーレット・ヨハンソン、ぺネロぺ・クルス、ハピエル・バルデム、レベッカ・ホール
 
それでも恋するバルセロナ
© 2008 Gravier Productions, Inc. and MediaProduction. S.L.
 
[ストーリー]
 慎重派のヴィッキー(R・ホール)と自由な恋愛観を持つクリスティーナ(S・ヨハンソン)の親友2人はひと夏を共にバルセロナで過ごすことに。ある日、そこで出会ったセクシーな画家ファン・アントニオ(J・バルデム)にクリスティーナは一目で恋に落ち、一方のヴィッキーも、少しずつ戸惑いながらも彼に惹かれていく。彼を射止めたクリスティーナの前に、今度はアントニオの元妻で激情的な天才肌マリア・エレーナ(P・クルス)が現れ、3人の奇妙な共同生活が始まる……。
 
[コメント]
 2009年度のアカデミー賞、ゴールデングローブ賞受賞作品。監督のウッディ・アレンは尽きることのない才能をこの映画で再び開花させた。
 物語は、性格がまったく異なる2人の親友がアメリカからバルセロナを訪れるシーンから始まる。それと同時に小粋なナレーションが加わるのだが、これがまたスパイスが加わったようで愉快。まるで登場する男女の恋の駆け引きを天界から眺める何者かのようなのだ。1人の男を巡って3人の女が恋し、恋され、入り乱れて予想がつかないまま、ラストへと展開していく。
 本作では、ままならない男女関係のみならず、それでも人を惹きつけてやまない恋の魅力をアバンチュールなバルセロナの街に溶け込ませ、豪華キャスト陣がそれぞれ魅力的に演じている。ナレーションのラストの一言は、恋愛に関する永遠のテーマそのもの。
 くれぐれもお聴き逃しのないように。(S井)

マンマ・ミーア!
Mamma Mia!
2008年/アメリカ/東宝東和配給/1時間48分
 
監督=フィリダ・ロイド
製作=ジュディ・クレーマー、ゲイリー・ゴールドマン
脚本=キャサリン・ジョンソン
音楽=ベニー・アンダーソン、ビョルン・ウルバース
振付=アンソニー・バン・ラースト
出演=メリル・ストリープ、ピアース・ブロスナン、ステラン・スカルスガルド、コリン・ファース、アマンダ・セイフライド
 
マンマ・ミーア!
© 2008 UNIVERSAL STUDIO. ALL RIGHTS RESERVED.
 
[ストーリー]
 美しいギリシャの小島でホテルを営むシングルマザーのドナ(M・ストリープ)。愛娘ソフィー(A・セイフライド)の結婚式前日、突然ドナのかつての恋人、サム、ビル、ハリーがホテルを訪れる。父親とバージンロードを歩くことを夢見るソフィーが、母の日記から見つけ出した3人の父親候補を事前に結婚式に招待していたのだ。突然の事態にドナは大混乱、3人全員が父親として名乗りをあげてしまい……。
 
[コメント]
 1999年にロンドンで初演され、現在も世界中でロングランを続ける大人気ミュージカルの映画化。注目すべきは、やはり劇中にちりばめられたアバのヒットナンバーだろう。このミュージカルをつづるアバの名曲の数々は、この作品のために作られたと思えるほど見事にフィットしており、また物語でありながら同時にコンサートを観ているような新たな興奮を生み出している。また、この作品は女性からの視点で捉えられていることも見逃せない。原作者が女性でもあり、男性陣には見えない内に秘めたエネルギーとワクワク感がこのミュージカルには存分に詰まっている。
 舞台版とは選曲が一部異なるが、最高にハッピーな「ダンシングクイーン」をバックにスクリーンに映し出される開放感溢れる美しいギリシャの空と海は、映画でしか味わえない感動を与えてくれるに違いない。(梅)

そして、また夜になると
2009年/HD/57分
 
監督・脚本・撮影=岡元雄作
音楽=荒井佑
出演=土屋悠太郎、前川桃子、常石梨乃、小野孝弘、保田泰志、杉崎佳穂
 
そして、また夜になると
 
[作品紹介]
 篤史は同棲中の結花が夜中に抜け出している事に気付く。保険調査員である篤史は、結花の不審な行動を調査するようになる。そんな時、男と一緒に歩く結花の姿を目撃してしまうのだった。そして、また夜が来る……。
 
岡元 雄作(おかもと ゆうさく)監督

 1980年生まれ、新潟県出身。映像専門学校を経て映像制作プロダクションで働く。現在はWEBデザイナーの傍ら映像ディレクターとしても活動中。2007年には商業映画『神様の言うとおり』(主演 小阪由佳・国分佐智子)を監督。翌年には劇場映画『ドロップ』(品川ヒロシ監督)のメイキングを担当する。数々の映画祭で入選・受賞も。
 
[メッセージ]
 モラルとして“嘘を付くことは悪い”とされていますが、本当にそうなのでしょうか。信頼と嘘をテーマに、エンターテインメントを交えながら愛情とは何かを追究しました。

シンクロ・ナイズド・ラブ
2009/mini-DV/1時間4分
 
監督・脚本=近沢キャンベル
撮影=小谷純子
音楽=唄子、キラーコンドルズ
出演=宮嶋みほい、加藤貴広、小田篤、習志野大吾、宮本慎司、松井京子
 
シンクロ・ナイズド・ラブ
 
[作品紹介]
 穏やかに見える忍とタエの結婚生活。だが裏で忍は浮気を繰り返し、タエはそのことに感づきながらも何も言えず暮らしていた。ある日、タエが妙なウサギを拾ってきたことを引き金に、タエのドッペルゲンガーが出現。ドッペルゲンガーはスキを狙って忍を殺そうとし、本体のタエは手当り次第によその男たちとセックスしては妊娠・堕胎するなどの奇行を繰り返すようになり始めた。
 
近沢 キャンベル(ちかざわ きゃんべる)監督

 1984年生まれ、千葉県出身。2009年武蔵野美術大学映像学科卒業。2009年、卒業制作として自身初の長編映画『シンクロ・ナイズド・ラブ』完成。
 
[メッセージ]
 私自身の気持ちを成仏させるために作った物語です。ですが、結果的に浮遊霊のようになってしまいました。たくさんの人に観て感じてもらうことで、成仏が完成できるといいな、と思います。

僕の耳には悪魔の
2008年/HD/47分
 
監督・脚本=高野雄宇
撮影=田辺清人、古屋幸一
音楽=中澤好恵、小泉健
出演=ア(cns)オ、垂柳敦志、太田美恵、森重誘介
 
僕の耳には悪魔の
 
[作品紹介]
 母親と息子。いくら年月が経とうとも、いくら忘れてしまったとしても、いくらお金を積もうとも、その関係を無かったことにはできない。そんなお話です。幼い頃から宇宙飛行士に憧れていたシンに、ある日、悪魔の声が聞こえ出す。悪魔に命じられ、一人の幼女・亜美を虐待から救うために立ちあがるシン。そして、ついに悪魔が姿を現す。やがて、シンの想いは狂気へと変わり……。
 
高野 雄宇(たかの ゆう)監督

 1979年生まれ、北海道出身。『MANEATER in the woods』、『奈落迦』が東京ネットムービーフェスティバルなど数々の映画祭で入選。新作『ちょぼ』は西東京映画祭で優秀作品賞を受賞。
 
[メッセージ]
 大人になるということ、夢を追うということ、愛を学ぶということ、全てを惰性に任せてきた人間のモラトリアムを描きました。決して、見やすい映画ではないと思いますが楽しんでいただければ幸いです。

コロシヶ丘
2008年/mini-DV/32分
 
監督・脚本・編集=本多広章
撮影=田中社喜、刈谷亮介
照明=羽場小夜子
録音=こもだこーきち
出演=宇野祥平、中村仁南、むかい誠一、SAORI、ホリケン
 
コロシヶ丘
 
[作品紹介]
 出口の無い町へ迷い込んだシンジとヨーコ。同じく迷い込んだ保険屋・及川の話によると近くに刃物を持った通り魔がいるらしい。行く先々に血、死体、老婆、選挙ポスター……夢か幻か妄想か。この町から生きて脱出することはできるのか? 住宅街フェチの監督による狂気の不条理追いかけっこムービー。
 
本多 広章(ほんだ ひろあき)監督

 1983年生まれ、群馬県出身。バンタン映画映像学院中退後、ドラマの助監督、小道具の仕事をしつつ『コロシヶ丘』を完成。現在You Tubeにてパンクバンド「チーコ」のPVを配信中。
 
[メッセージ]
 住宅街は好きですか? 僕は好きです! 今後もがんばります!

イチゴジャム
2008年/mini-DV/38分
 
監督・脚本=庭月野議啓
撮影=山本俊一郎
音楽=吉田真也
出演=大木望、前内孝文、溝辺範子、寺崎裕香、鈴木崇弘
 
イチゴジャム
 
[作品紹介]
 イチゴジャムを作るのが枝里子の日課。ある日些細なきっかけで、イチゴジャムは枝里子にとって特別な感情に結びつく触媒となる。日常を少しだけ狂わせて過ぎ去っていく、甘ったるくて、ドロドロと歪んで沈む、イチゴジャムのような片想い。
 
庭月野 議啓(にわつきの のりひろ)監督

 1981年生まれ、福岡県出身。九州芸術工科大学にて自主映画団体TRICYCLE FILMを創設。短篇映画『Relation Goes By…』がTBS DigiCon6+1 AWARD カテゴリー2優秀賞を受賞。中篇映画『オズ』が第6回宝塚映画祭入選。現在はフリーの映像作家として活動中。
 
[メッセージ]
 私たちが人生で実体験する「ドラマ」は、フィクションの世界に溢れる「事件」よりも、とっても些細で繊細な「一瞬」であることが多いように思います。傍から見れば起こったことすら分からない、世界の片隅でひっそりと湧いた小さな「ドラマ」を、感じて頂ければ幸いです。

特別先行プレビュー
FREE
2009年/イトーカンパニー製作/アルゴ・ピクチャーズ配給/15分
 
監督・脚本=弓削智久
製作=伊藤久美子
プロデューサー=高柳利恵子
撮影=百束尚浩
編集=渡邊貴文
音楽=金子ノブアキ
出演=須賀貴匡、弓削智久
 
FREE
 
[作品紹介]
 移動時間:360時間
 移動時間:4000キロ
 二人が旅で出会った人数:数えきれない

 見たことのない世界をみたい……満たされない世界に飽きた二人。 大事なモノと引き換えに、願いを叶えてくれるという約束の地へ……二人は旅をする。
 広大なアメリカの大地を旅する俳優二人の姿と、出会った人々へのインタビューで構成されるこの作品は、スタイリッシュでありながら人間味にあふれている。
 「人生で一番大切なものは何?」というシンプルな質問への答えは人それぞれ。インタビューを続ける二人に答えはみつかるのだろうか?
 『FREE』が出来るまでの二人の旅を追ったドキュメンタリー『バカは2回海を渡る』は11月28日からユーロスペースにて公開。
 
弓削 智久(Yuge Tomohisa)

 1980年生まれ、東京都出身。99年、テレビドラマ「小市民ケーン」で俳優デビュー。2002年の「仮面ライダー龍騎」の由良吾郎役で出演。07年自身も出演した『サクゴエ』の脚本を執筆し、カリフォルニア・フィルモアで行われている「Gone with the Film Festival」で最優秀外国語映画賞を受賞。以後脚本家としても活動している。
 
須賀 貴匡(Suga Takamasa)

 1977年生まれ、東京都出身。2000年舞台「元禄仇討ち裏事情〜それぞれの忠臣蔵」でデビュー。02年「仮面ライダー龍騎」に主演し、人気を博す。その後も、映画、ドラマ、舞台等で活躍中。現在、大河ドラマ「天地人」に出演中。

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