ブラボー国際映画祭

11月30日 「ブラボー国際映画祭」 (ベルブホール)

●Time Table●
11:30−13:30


13:45−15:23


15:23−15:50
16:00−18:00
<第1部>
 ブラボー国際映画祭特別賞(故水野晴郎氏、シベリア超特急シリーズ)
トーク 西田和昭氏ほか、司会:中野ダンキチ氏
<第2部>
 ブラボー国際映画祭特別招待作品上映
ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発
トーク 河崎実監督、司会:中野ダンキチ氏
<第3部>
 ブラボー国際映画祭グランプリ2008
    司会:中野ダンキチ氏、斉藤洋美氏

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特別賞
水野晴郎氏 『シベリア超特急』シリーズ
 
 まだシネコンというものが無かった時代、映画館は今のようにキレイで洗練された場所ではなかった。僕の住んでいた田舎の地方都市では特にそうだった。しょんべん臭い匂いがロビーのほうまで漂い、平日の昼ともなれば客席でイビキをかいて眠りこけているホームレス風のオヤジが必ず一人や二人はいたものだ。
 ロビーで次の上映回を待っていると前の上映のラストあたりの音が漏れ聞こえてくる。アクションやSFなんかだと台詞はわからないものの(英語だから)擬音やら爆音やらのなかからエンディングへむけてのコーフンなんかが伝わってくるのである。さっき買ったばかりのパンフに目を通しながらしょんべん臭いロビーの古ぼけた椅子に座っていると、自然と映画を観る前の心構えというか、テンションというかが自然とあがっていくのを感じていた。シネコンができてからこちらそういったものを久しく感じることもなくなってしまった。
 月日は流れ、30代も終わりに近づいた頃『シベ超』は僕に久々にこの感覚を呼び起こさせてくれたのである。『シベ超』の上映はたいていの場合、「上映」と水野晴郎監督も登場する「トークイベント」で構成されていた。短くはない(下手をすると上映時間よりも長いトークイベント)で観客の心はすっかり『シベ超』を観る準備にさせられてしまう。そして上映後にもトーク。家でビデオやDVDを観ているだけでは楽しめないライブ感がそこにはあった。上映中に爆笑したり、拍手したり、ということも日本ではほとんど見られない光景である。観客同士の一体感や連帯感に近いものもそこにはあった。このセットで『シベ超』が多くの信者を獲得していったのである。
 その手際は見事なものであったが、よくよく考えてみればなんてことはない、水野晴郎氏は数十年も前から同じことをしていたのである。TVの前で私たちは水野晴郎氏の前説でテンションをあげ、家族みんなで観ているお茶の間には一体感があった。そして映画の終わりには多少の裏話も含む後説。映画を観るため、いや楽しむためにはこんな「お作法」も必要だったのだ。
 この文章のなかで私はあえて<故>という言葉を使わなかった。なぜなら、それは水野氏自身がそれを望まないような気がしたからである。銭湯に行った時にコーヒー牛乳を飲まずにはいられないように、『シベ超』を観る時、そして「コロンボ・シリーズ」や『スター・ウォーズ』や『ジョーズ』を観るたびに僕たちは必ずや、あの名調子を思い出すことになるのであろう。あの時代に過ごした僕たちが映画を見続ける限り、氏の存在が失われることはないであろう。<水野晴郎>は僕たち映画ファンのDNAに深く刻み込まれてしまっているのである。

国内公開作品部門賞
ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発
2008年/ギララ2008製作委員会/トルネード・フィルム配給/1時間38分
 
監督・脚本=河崎実
脚本=右田昌万
撮影=須賀隆
音楽=福田裕彦
出演=加藤夏希、加藤和樹、リリー・フランキー、みうらじゅん、水野晴郎、ビートたけし
 
ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発
© ギララ 2008 製作委員会
 
[ストーリー]
 北海道洞爺湖サミットの開催中、中国の宇宙船が墜落し、それをきっかけに宇宙怪獣ギララが出現する。
 サミットは成り行き上「G8大怪獣ギララ対策本部」に変更され、各国がそれぞれお国柄を生かした攻撃をギララにしかける。が、ギララをやっつけることはできない。取材をする東スポ敏腕記者の隅田川すみれ(加藤夏)とカメラマンの戸山三平(加藤和)は人類滅亡の危機を避けるため、湖畔の村に伝わる伝説のタケ魔人の復活に最後の望みをかけるが……。
 
[コメント]
 かつてゴジラのヒットから、ガメラやガッパなどを主人公とした怪獣映画が多く製作された。ギララもそうしたなかで松竹が製作した怪獣映画の一本であり、本作品は約40年ぶりに復活した続編(!?)である。
 古き良き怪獣映画のテイストを感じさせると同時に、昨今の政治に関する問題点もパロディで描かれ、昔からの怪獣映画ファンだけでなく、多くの人を満足させる出来ばえとなっている。特に政治情勢に関する部分は正直ここまでやっていいのか、と観ている人を不安に感じさせる位である。
 出演者も加藤夏希さんと加藤和樹さんのダブル加藤をはじめ、コントグループ、ザ・ニュースペーパーによる首相のそっくりさん(なぜか福田さんはいない)、そしてウルトラシリーズから黒部進さんと古谷敏さん、さらには特別出演のみうらじゅんさん、リリー・フランキーさん、水野晴郎さんなど非常に幅広くかつマニアックなキャスティングがなされている。
 そして、タケ魔人を世界のあのひと(?)が演じている。武器はもちろん傘と消火器だ! 本作品は今年度のヴェネツィア国際映画祭への特別招待作品に選定された、世界が認めるブラボーな作品である。 (よ)

ブラボー国際映画祭グランプリ
 
 今年もやってきました! 第15回映画祭からはじまったこのグランプリもついに3年目。モモだってクリだって3年経てば実をつけるもの。なあんと、今年は「国際映画祭」に昇格!(自称)。第1回目から我慢して(?)来てくれているお客様のためにも、第1回目から我慢して継続させてくれている映画祭の「お偉いさん」方々のためにも、ここらへんでぱあっとひと花!
 国内有名メーカーの腕利きバイヤーたちが世界中から買い集めてきた<サブカルでハイテンションなZ級映画>が今年も集結。ある意味「サイコー!」、ある意味「ヒドい!」そんな「ブラボーっ!」としかいいようがない映画のグランプリを決めるのはあなたの1票です。

※作品本編の上映はございません。
※普段から怒りっぽい方、おフザケの嫌いな方は内容をよくお確かめの上、ご来場くださいませ。

●ゲストのプロフィール
河崎 実 監督(Kawasaki Minoru)

 明治大学在学中の1977年から8mm映画を自主製作。卒業後、CMプロデューサーを経て、84年にフリーとなり、テレビ・映画・オリジナルビデオを監督し、活躍中。
 主な作品に『地球防衛少女イコちゃん』、『電エース』シリーズ、『いかレスラー』、『コアラ課長』、『日本以外全部沈没』、『兜王ビートル』、『ヅラ刑事』シリーズなど。
 特に今年は『髪がかり』、『ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発』、『猫ラーメン大将』の3本が劇場公開され、また『ギララの逆襲』は本年度のヴェネツィア映画祭に正式招待された。
 
西田 和昭 氏(Nishida kazuaki)

 1958年生まれ、大分県佐伯市出身。15歳の時に観た『天井桟敷の人々』が忘れられず大学在学中に単身ヨーロッパに渡り、演技の勉強をする。パントマイムの修行中、ロンドンで観た舞台に魅せられ、コントにのめりこんだ。帰国後、「ぼんと正月」を結成。84年「お笑いスター誕生」で決勝進出。審査員をしていた水野晴郎と出会う。96年『シベリア超特急』で準主役・佐伯大尉に抜擢され、以降『シベ超』シリーズには無くてはならない存在となった。
 
中野 ダンキチ 氏(Nakano Dankichi)

 11973年生まれ。水野晴郎事務所の大番頭としての一面以外に、オフィスキチダン代表として、各種『シベリア超特急』、水野晴郎グッズの企画開発販売を行う。自身プロデュースのスリッパは累計で2500足を超える大ヒットを記録している。一方、未公開映画を“ブラボー映画”として位置づけ、さまざまな場所で活動の場を広げている。
 
斉藤 洋美 氏(Saito Hiromi)

 東京都出身。ラジオパーソナリティー、司会、女優。1980年、DJデビュー。85年より「ラジオはアメリカン」の二代目司会者となり中高生の絶大な支持のもと8年以上も担当をつとめた。近年は映画関連の分野で活躍中。

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