TAMA NEW WAVE ある視点

11月26日 「大人のためのドラマ」 (ベルブホール)

●Time Table●
16:00−16:50
17:00−18:04
18:15−18:50
19:00−19:52
20:05−20:47
夕凪にこだまする
紫陽花物語
ゲンツウ
おとうふ
八月の軽い豚

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夕凪にこだまする
2007年/miniDV/50分
 
監督=吉川信幸
脚本=吉川信幸、宮本武史、丹波泰宏
撮影=山田隆光
音楽=夕焼けランプ
出演=鈴木ただし、山崎奈々、ゆん、日比涼渡、白川裕大、林満里奈、石井敦子、JUN
 
[作品紹介]
 人生に疲れきった元ピアノ調律師、谷村はうつろな眼差しで瀬戸内海の小島にやって来る。そこには夏休みを全力で楽しむ島の子供たちの姿があった……。
 懐かしい風景がやさしいキモチを運んでくる、青春ハートフルノスタルジックムービー!
 
吉川 信幸(よしかわ のぶゆき)監督

 1975年生まれ、滋賀県出身。「人生ってちょっとステキ」を一貫した映画制作のテーマとしており、観終わった後にあったかい気持ちになれる作品をひたすら作り続けている。『Hello Horizon』にて、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2006、水戸短編映像祭など入選。『父と飲む』で、第3回NHKミニミニ映像大賞でグランプリ。
 
[メッセージ]
 瀬戸内海に浮かぶ粟島という島にて、4泊5日の期間で撮影された本作品には、監督である私のあんなこといいなぁこんなこといいなぁ、がぎっしり詰まっています。観た人がなんとなく懐かしい気持ちになれて、「あぁ、こんな島での生活も悪くないなぁ」と思っていただければ幸いです。

紫陽花物語
2007年/HD/64分
 
監督・脚色・編集=祝迫崇宏
脚本=江良至
プロデューサー=御手洗徹、巻弘美、祝迫崇宏
撮影=国松正義
音楽=中西美智子
出演=庄司永建、猪塚健太、東海林愛美
製作総指揮=沼沢正則
製作=(株)ヌマザワ
制作=(株)ブルックス
 
紫陽花物語
 
[作品紹介]
 舞台は、山形県新庄市。とある農家、斉藤家。その家族の長である繁和の最愛の妻が亡くなった。親族一同、久し振りに葬儀で会する。そこへ7年前亡くなった繁和の末娘の息子・和範が、心もとなく東京から7年ぶりに戻ってくる。
 
祝迫 崇宏(いわいさこ たかひろ)監督

 1972年生まれ、山口県出身。学生時代から、自主映画制作をしていく。卒業後、一旦映画作りから距離を置き、広告業界に入る。現在は映像制作会社で、プロデューサーとして活動。昨年、山形県のクライアントより本作の制作の依頼があり、自らメガホンを握る。今まで、広告業界で培ってきた経験を活かし、今回の映画に精力を注ぐ。
 
[メッセージ]
 お葬儀というものは、改めて家族が一同集い、亡くなった方への偲びや決別、久し振りの親族再会を楽しみ、また、悪意なく私腹を思ってみたりと、良いも悪いも家族というものを露呈される場であると思います。タイトルにもある『紫陽花』その花言葉の『家族の絆』が今回のテーマです。みなさんそれぞれの視点で、自らを振り返って何かを感じ取ってもらえれば、うれしいです。

ゲンツウ
2007年/HD/36分
 
監督・脚本・編集=岩永洋
撮影=濱井江
音楽=青木慎太郎
出演=松尾まさ子、沼尾義彦、荒井眞理子、大嶋守立
 
ゲンツウ
 
[作品紹介]
 長年連れ添った夫に先立たれた老女タカエ。告別式を終え、二人で過ごしたいつもの家で一人での生活を始める。
 
岩永 洋(いわなが ひろし)監督

 1985年生まれ、東京都出身。日本映画学校在学中、自主製作で本作『ゲンツウ』を製作し、同作が第30回ぴあフィルムフェスティバル入選。現在、中篇作品『それだけ(仮)』の撮影を終え編集中。
 
[メッセージ]
 大切なヒトとの時間は、失ってしまった後もずっと続いているのだと思います。ときたまその時間が辛く、痛みのように感じることもありますが、それでも愛おしくかけがえのないもので、ぼくはその時間を大切にして生きていこうと思っています。なくしてしまわないように。

おとうふ
2008年/miniDV/52分
 
総監督・脚本・編集=橘カオル
監督・撮影=瀬名快伸
音楽=フジイアキト
出演=北川麗、杉本政志、佐藤昇、夏映子、円道一弥
 
おとうふ
 
[作品紹介]
 誠は就職氷河期に20代を迎えてしまった青年。27歳になった今もアルバイト生活を続ける毎日で、未来への展望は何も見出せない。そんな誠がある日、バイク事故を起こす。若い女を撥ねてしまったのだ。女の名は明日香。これがきっかけで二人は付き合いを始める。しかし、彼女には誠にうち明けていない重大な秘密があった。
 
橘 カオル(たちばな かおる)総監督

 1954年生まれ、新潟県出身。20代前半は日活、大映、東宝で現場製作に従事。26歳で第4回東映シナリオコンクール入選。廣木隆一監督の初期作品にシナリオを提供。その後ビジネス社会に身を転じ映画からは離れていたが、今回25年ぶりに本作品を制作。
 
[メッセージ]
 若者が夢を持てない社会は貧しい社会です。多くの大人たちは自分のことに汲々としていて、とても若い人たちのことまで考える余裕がありません。そればかりか、見せかけだけの「成功」物語に若者を引きずり込み、利用しようとさえしています。バーチャルな世界が肥大し、つながりを失っていく今の時代に、ほっとする希望を少しでも与えられたら。

八月の軽い豚
2007年/16mm/42分
 
監督・脚本=渡辺紘文
撮影=バン・ウヒョン
音楽=渡辺雄司
出演=完山京洪、松浦祐也、伊澤恵美子、山下葉子、柴田義之
 
八月の軽い豚
 
[作品紹介]
 北関東の郊外の農村。ただ漫然と父親の経営する養豚場で働く田原幸二と、農家を営む幼馴染の本田光。気だるく退屈な日常の中にも、そこにはいつまでも変わらないと思われる人間同士の営みがあった。或る日、東京から農村実習生として夏美という女子大生がやって来る。彼女が来たことをきっかけに、幸二たちの日常が次第に揺らぎ始める。
 
渡辺 紘文(わたなべ ひろふみ)監督

 1982年生まれ、栃木県出身。大学で日本文学を専攻。大学卒業後、日本映画学校に入学。同校卒業制作作品として『八月の軽い豚』を制作。同作品が第9回フィルムラヴァーズフェスタ大賞を受賞。第11回京都国際学生映画祭入選。現在、監督として日中韓共同横浜開港150周年記念映画を準備中。
 
[メッセージ]
 人間は誠実に、ひたむきに生きることに向きあっているからこそ傷つく。もうどうしようもないほど人を傷つけ、傷つけられても、そこからまた再生してゆく強さを持っているのが人間なんだと思います。そんな人間の持つ愚かさや滑稽さ、汚さや弱さ、純粋さまでを描けたらと思い、スタッフ、キャストが一丸となってこの作品を作り上げました。今回この映画を上映していただくことを光栄に思っています。皆様の厳しい批評、感想などをお聞かせいただければ幸いです。

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