音楽やろうぜっ!

11月23日 「音楽やろうぜっ!」 (パルテノン多摩小ホール)

●Time Table●
11:00−12:57
13:45−15:44
16:00−17:54
チェケラッチョ!!
タイヨウのうた
リンダ リンダ リンダ

チェケラッチョ!!
2006年/フジテレビジョン、東宝、S・D・P製作/東宝配給/1時間57分
 
監督=宮本理江子
原作・脚本=秦建日子
企画・プロデュース=大多亮
撮影=柴崎幸三
出演=市原隼人、井上真央、平岡祐太、柄本佑、玉山鉄二、KONISHIKI、陣内孝則
 
チェケラッチョ!!
© 2006 フジテレビジョン/東宝/S・D・P
 
[ストーリー]
 舞台は沖縄。透(市原)、唯(井上)、暁(柄本)、哲雄(平岡)の4人は同じ高校に通う普通の高校3年生。何かに熱心なわけでもなく、悪ぶっているわけでもなく、退屈な日々を送っている。透たちがたまたま行ったライヴをきっかけにラップ音楽に目覚め、バンドを組むことに……。
 
[コメント]
 沖縄に行きたくなりました。抜けるような青い空、海。とにかく景色が美しぃ〜んだYO!
 本編で登場する便利なラップ機械(オールインワンのシーケンサー)そんな便利なものが私の学生時代にもあったなら、私だってラップでも奏で、田舎生活の思いのたけをぶちまけたかったYO! そんな点でも時代を映した一本なのかも! そして彼等は沖縄の民族楽器、オヤジのいびき、波の音などをサンプリングしていくのだが、沖縄の人々と自然の音をバックに演奏する最後のシーンは号泣! ステキすぎ〜〜! やっぱり沖縄行かせて下さい→上司! そして、やっぱり市原隼人君かわいぃ〜〜。KONISHIKIラップカッコいぃ〜〜。そして全編を通して流れるORANGE RANGEのポップでキャッチーな音楽、シビレルぅ〜〜。
 「青春!」という言葉を久しぶりに思い出しました! チェケラッチョ! (Check it out, YO!) (愛)

タイヨウのうた
2006年/松竹、S・D・P、ROBOT、ソニー・ミュージックレコーズ、ジェネオン エンタテインメント、ツイン、日本出版販売、Yahoo! JAPAN製作/松竹配給/1時間59分
 
監督=小泉徳宏
原作・脚本=坂東賢治
撮影=中山光一
音楽=YUI、椎名KAY太
出演=YUI、塚本高史、麻木久仁子、岸谷五朗、通山愛里、山崎一
 
タイヨウのうた
 
[ストーリー]
 雨音薫(YUI)、16歳。夜になると駅前の広場で歌い続ける彼女は、昼間は外出せず、学校に行くこともない。それは太陽に当たれないXP(色素性乾皮症)という病気だからだ。そんな薫のささやかな楽しみは、眠りにつく明け方にサーフィンに向かう彼(塚本)を眺めることだ。そんな二人を運命の神様は引き寄せ、やがて薫は普通の幸せを夢見るようになるのだが……。
 
[コメント]
 「もし自分が太陽の下に出られなかったら」。そんな想像をしてみたが、自分はまったくその状況を考えられなかった。きっと他の人もそうだろう。そして、人が昼間に太陽の下に出て、その光りを浴びるということは、本当に幸せなことなのだと改めて思い知らされた。しかし、この物語の主人公・雨音薫はその普通にあると思われる幸せを、XPという病気のために実感することができないのだ。それでも彼女は神様が自分に与えたすべてで、人生を全うしようと生きている。彼女のすべて、それは“歌うこと”だ。スクリーンから聞こえてくるメロディを聴いたとき、ひたむきな想いが響き、自然と涙がでた。それくらい彼女の歌声は、物語のすべてを語りつくしていた。この歌声の主YUIは、映画初主演とは思えないリアルさで、スクリーンに命の輝きを吹き込んだ。そして、彼女が歌う主題歌「Good-bye days」が、物語をいっそう盛り上げているのは言うまでもないだろう。 (ひなた)

リンダ リンダ リンダ
2005年/『リンダ リンダ リンダ』パートナーズ製作/ビターズ・エンド配給/1時間54分
 
監督・脚本=山下敦弘
脚本=向井康介、宮下和雅子
撮影=池内義浩
音楽=ジェームズ・イハ
出演=ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織、三村恭代、湯川潮音、甲本雅裕
 
リンダ リンダ リンダ
 
[ストーリー]
 高校生活最後の文化祭に向け、オリジナル曲の練習を重ねてきたガールズバンド。ところが、メンバー2人が突然抜けてしまいバンドは空中分解。残された恵(香椎)、響子(前田)、望(関根)の3人は、ひょんなことから韓国からの留学生・ソン(ペ・ドゥナ)を新ボーカルに誘いブルーハーツのコピーをやることに。本番まであと3日、寄り道だらけの猛練習が始まった!
 
[コメント]
 特別なことが起こるわけでもない、とてもシンプルな映画。でも、このシンプルさこそがこの映画の魅力だと思う。「学校」という当たり前にある場所で、「今」という時間をただ思うがままに突き進む4人の姿に素直に笑って楽しまされつつ、終わりがくることを感じる一瞬に少し切なくなりました。
 監督は、日本映画界で注目を集める山下敦弘監督。その細かいこだわりの演出に、それぞれの役への監督の愛情が観るものにも感じられる。そして、絶妙なコンビネーションをみせるぺ・ドゥナをはじめとするヒロイン4人はもちろんのこと、独特の演技で存在感を放つ甲本雅裕や三浦誠己など個性的な役者陣が集まり、とても心地よい映画に仕上がっている。
 何も考えずブルーハーツを聞いて、楽しんじゃえばいいじゃん! リンダリンダ〜♪ (林田)