山口雄大監督特集

11月20日　「山口雄大監督特集」　（ベルブホール）

●Time Table●
13:00−14:27 14:45−16:15 16:30−17:55	地獄甲子園 漫☆画太郎SHOW　ババァゾーン(他) 魁!! クロマティ高校 THE★MOVIE （上映前に山口雄大監督の舞台あいさつを予定）

地獄甲子園

2002年／メディア・スーツ、クロックスワークス、スープレックス製作／クロックワークス配給／1時間27分

監督・脚本＝山口雄大 原作＝漫☆画太郎 脚本＝桐山勲 撮影＝古谷巧 音楽＝矢野大介 出演＝坂口拓、伊藤淳史、谷進士、蛭子能収、小西博之、永田耕一

[ストーリー]

野球十兵衛（坂口）の転校先である星道高校野球部は、甲子園への出場が期待されていた。ところが、初戦でルール無用の野球で知られる外道高校と対戦することになってしまい、選手全員が死んでしまう。生き返った十兵衛は補欠選手メガネ（伊藤）やその母親、メカとなって甦ったゴリ主将らを集めてチームを再編する。 　そして、彼らは外道高校との再試合に挑むが……。

[コメント]

山口雄大監督の劇場デビュー作である。少年ジャンプに連載された漫☆画太郎先生の原作を見事に実写映画化している。主演は自主映画時代からいっしょに作品を作っている坂口拓氏。ちなみに『手鼻三吉シリーズ』や、『名探偵一日市肇』などの坂口拓氏主演の山口監督の自主映画時代の作品がこの度見事にDVD化され発売されるとのことである。日本もまだまだ捨てた国じゃないと思う今日この頃である。　（治）

漫☆画太郎SHOWババアゾーン（他）

2004年／スープレックス、NMLエンタテイメント、メディアスーツ、クロックワークス、IMAGICAエンタテイメント製作／メディアスーツ配給／1時間30分

監督＝山口雄大 原作＝漫☆画太郎 脚本＝増本庄一郎、加藤淳也 撮影＝小林正英、美佐田幸治、Shu G.Momose、安田光、加藤純一 音楽＝ホモサピ 出演＝根岸季衣、矢部太郎、村松利史、温水洋一、遠藤憲一

[ストーリー]

漫☆画太郎先生原作の短編を実写化したオムニバス作品。 　「ハデー・ヘンドリックス物語」ライブで毎回ギターを壊してしまうハデー（温水）は仲間と楽器店に盗みに入るが……。 　「3年B組珍八先生」中学校の熱血教師・珍八先生（遠藤）は、生徒たちが見ていたエロ本を没収するが……。全5編。

[コメント]

『地獄甲子園』に続き、漫☆画太郎先生原作の短編を実写化した本作品は、前作と同様の豪快さに更に磨きがかかっている。出演者も「こんな大物がこんなことまで」と感じさせるくらいすごい。なかでも「3年B組珍八先生」に出演している遠藤憲一氏は見事である。役者魂を感じさせた。ところで、次回作はきっと同じく漫☆画太郎先生原作の「つっぱり桃太郎」かと思っていたら、なんと「クロマティ高校」であったのだ。　（治）

魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE

2005年／キングレコード、クロックワークス、メディア・スーツ製作／メディア・スーツ配給／1時間25分

監督＝山口雄大 原作＝野中英次 脚本＝増本庄一郎 撮影＝SHU G.百瀬 音楽＝大森俊之 出演＝須賀貴匡、虎牙光揮、山本浩司、渡辺裕之、高山善廣

[ストーリー]

神山高志（須賀）は成績は良かったが、成り行きで引き算ができれば誰でも合格できるクロマティ高校に入学してしまった。人間離れした不良たちや、人間ですらないゴリラやロボットもいるクロマティ高校であったが、神山はさまざまなトラブルを引き起こして行く。 　そんなある日、宇宙猿人ゴリとラーが地球を乗っ取るためにやって来た。神山たちは地球防衛軍を結成することになるが……。

[コメント]

漫☆画太郎先生に続いては少年マガジンに連載中の野中英次先生原作の実写映画化だ。主演の神山を演じる須賀貴匡氏を始め、渡辺裕之氏演じるフレディなど皆、漫画のキャラクターをうまく演じている。……でもやはり一番似ているのはゴリラだ。ひょっとしたら公開できないのではと心配されたが、無事に見ることができて良かった、良かった。 　それにしても阿藤快さんは、どんな時でも阿藤快さんですね。なんだかなぁ。（治）

●ゲストの紹介

山口　雄大（やまぐち　ゆうだい）監督 　1971年生まれ。日本映画学校卒業。94年『ダサくて、エグくて、ズルいあいつら』が第１回インディーズフィルムフェスティバルで入選。その後第2回、第3回と連続入選を飾る。北村龍平監督作『VERSUS　ヴァーサス』に共同脚本と第2班監督として参加する。2003年に『地獄甲子園』でデビュー。その後も『ババアゾーン(他)』のなど話題作を手がけている。最新作は『MEATBALL MACHINE』。