輝ける青春

11月23日 「輝ける青春」 (パルテノン多摩小ホール)

●Time Table●
10:30−13:36
14:30−17:30
輝ける青春(第1部)
輝ける青春(第2部)

輝ける青春
La Meglio Gioventù
2003年/イタリア/東京テアトル配給/6時間6分
 
監督=マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ
脚本=サンドロ・ペトラリア、ステファノ・ルッリ
撮影=ロベルト・フォルツァ
美術=フランコ・チェラオーロ
出演=ルイジ・ロ・カーショ、アレッシオ・ボー二、アドリアーナ・アスティ、ソニア・ベルガマスコ、ファブリツィオ・ジフーニ、マヤ・サンサ
 
輝ける青春
 
[ストーリー]
 カラーティ家のニコラ(L・L/カーショ)とマッテオ(A・ボー二)は仲の良い兄弟だが、性格の違いから、ニコラは精神科医に、マッテオは警察官となり、それぞれ異なった人生を歩んでいく。ニコラはマッテオの自殺や恋人の「赤い旅団」への参加という問題を抱え苦悩する。そんなある日、マッテオに恋人と息子がいたことを知るのだった……。イタリアの家族3世代に渡る波乱万丈の物語。
 
[コメント]
 順風満帆に見えるカラーティ家の歴史が少しずつ狂い始めるのは、優等生だったマッテオが大学の試験の際、模範的な解答をせず本心を語り、教授に顰蹙を買うところから始まったのかもしれない。物語は温厚な兄ニコラを中心に語られるが、マッテオの行動が物語の重要な鍵となっている。繊細さゆえに社会に順応できないマッテオ。青春と呼ばれる時代には誰もが心のなかにマッテオと同じ苦悩を経験するのではないだろうか。
 この映画の魅力は、6時間6分という時間の中で、1960年代後半から21世紀初頭までのイタリアの歴史をカラーティ一家と共に経験できることにある。また、登場人物の性格が脇役に至るまで丁寧に描かれており、人間関係と社会的背景が巧妙に絡み合い、シンプルな語り口ながら起伏に富んだストーリー展開で最後まで飽きることがない。最後まで十分に堪能して下さい。 (網)