5周年記念プログラム

11月20日 「5周年記念プログラム」 (ヴィータホール)

●Time Table●
11:30ー12:00
12:10ー12:37
13:20ー14:58
15:10ー15:40
16:05ー16:10

16:20ー17:17
17:30ー17:50
18:00ー18:30
18:40ー20:00
女+TAMAプロデュース短編CM
巡査と夏服
小夜鳴鳥(ナイチンゲール)
トーク 山岡大祐×斉藤玲子×山崎都世子
知りたかった男
二人の青春バルコニー
紀雄の部屋
Bella Grazieーベッラ・グラツィエー
トーク 安田真奈×深川栄洋×山田英治
新作短篇・予告篇&トーク 神酒大亮、福谷修ほか

2004年/DV/20分
 
脚本・編集・監督=山岡大祐
撮影監督=国松正義
照明=石金真人
メイク=澤田めぐみ
協力=TAMA映画フォーラム実行委員会
出演=秋桜子、森山米次、上下宣之、河田義一、井上愛美
 
女
 
[作品紹介]
 「あなたなら愛されるためになにをしますか?」彼氏の部屋に忍び込んで浮気の証拠を探していた30女が帰ってきた男に見つかる。自分への愛情を試そうと男に無理難題をおしつけるが……。
 
みかとせいじゅん
2004年/DV/CMバージョン1分・フルバージョン12分
 
脚本・編集・監督=山岡大祐
撮影監督=国松正義
照明=石金真人
録音=飯塚幸子
美術=富谷佳子
メイク=澤田めぐみ
製作=TAMA映画フォーラム実行委員会
出演=磯部美香、信川清順、上下宣之、北澤糊子、村田啓次 他
 
みかとせいじゅん
 
[作品紹介]
 ろう者のみかと健聴者のせいじゅんは恋人同士。デートで映画祭に出かけると、そこにせいじゅんの昔の彼氏が待ち伏せしていてせいじゅんのとりあいになる。みかは「せいじゅんが自分が好きでなくても私は好きだよ」と伝え頬にキスする。TAMA CINEMA FORUMを舞台にした短編映画。映画祭CMの役割も担っている。
 
山岡大祐(やまおか だいすけ)監督

 1975年生まれ。「ダメ人間たちが争い自滅していく」ストーリーの映画をひたすら撮り続け中編『君にありがとう』が第3回TAMA NEW WAVEで一般審査委員票第1位獲得。塩田明彦氏にも「完成された芸がある」と評価される。のっぽさんこと高見映氏を主演に迎えた『穴 The Hole』は第4回招待上映。
 
[メッセージ]
 今回TAMA初プロデュース短編を撮るにあたり監督に選出して頂き大変光栄です。NEW WAVEにノミネートされて以来作ってきた作品はTAMAの協力なしには作れませんでした。皆さんに見て頂く2作品、楽しんでもらえたら幸せです。

巡査と夏服
2003年/27分
 
監督=斉藤玲子
脚本=栗原裕光
撮影=三本木久城
音楽=ライオンメリイ
プロデューサー=武藤起一、竹平時夫
制作=アミューズ、ニューシネマワークショップ
出演=大熊啓誉(シャカ)、原田夏希、福田明子
 
巡査と夏服
 
[作品紹介]
 夏祭りに勝負をかけなきゃ! 海辺の田舎町の巡査、信吾。東京で就職活動をする恋人の千鶴。大学受験のため勉強に明け暮れる麻里子。夏祭りの前日、信吾は洋品店のガラスを割った麻里子を追跡しつかまえて話をすると……。夏の風景の中に佇む恋人たちのせつない思いがじーんと胸にしみてくる青春映画。
 
斉藤玲子(さいとう れいこ)監督

 1973年生まれ。武蔵大学社会学部卒業後、通信会社に就職。97年、会社に通いながらニューシネマワークショップ(NCW)に通い始める。98年『盗んだパンをちぎってあげる』(16ミリ)を初監督。第1回TAMA NEW WAVEのノミネート作品に選ばれる。99年会社を退社し、女優の有路有子とガールズシネマ・セルフプロデュースユニット「cinemacine」をつくり、インディーズでの映画製作、上映活動を開始。2002年、初の長編劇場用映画『アニムスアニマ』を脚本・監督し、2005年2月上旬に渋谷シネラセットでの公開を控えている。
 
[メッセージ]
 自主制作の初監督作品を上映していただいた年、劇場用初監督作品を上映させていただいた昨年と続き今年で3度目の参加となります。いつも活動を応援してくださった事に感謝しています。これからも新人作家にとっての出発点となる素晴らしい映画祭であってください。

小夜鳴鳥(ナイチンゲール)
2004年/DV/1時間38分
 
監督=山崎都世子
撮影・脚本=二ノ宮秀穂
音楽=原夕輝
製作=okoku
出演=松尾敏伸、青崎裕美
 
小夜鳴鳥(ナイチンゲール)
 
[作品紹介]
 昭和24年。敗戦から4年目の冬。若き介護婦の小夜子は前介護患者の死亡によって失業する。紹介所から新しく紹介された若い介護患者の響(ひびき)。響は脳の記憶装置に障害を持ち、一日分の記憶しか持つことの出来ない体質の男だった。うたかたの夢の中を過ごす響を介護する小夜子は、夢現(ゆめうつつ)に生き、浮き世離れした響にやがて惹かれるようになるが……。
 
山崎都世子(やまさき とよこ)監督

 1975年、大阪出身。ビジュアルアーツ専門学校卒業。『パンとキリスト』がイメージフォーラム審査員特別推奨作品を受賞。TV番組制作会社を経て、ビジュアルアーツの助手として2年間勤務。同年入社の二ノ宮秀穂と共同制作をはじめる。『ワタシノ夜想曲』が第3回TAMA NEW WAVEビデオ部門にノミネート。今年新作『小夜鳴鳥』がついに完成、2005年公開予定。
 
[メッセージ]
 “忘れられない恋はありますか? ”初めて『小夜鳴鳥』の脚本を読んだとき涙が流れました。淡々と積み重ねてゆく物語の中に色んな愛のカタチを感じ、どうしても映像化したくなりました。でも、時代を感じさせる洋館や診療所、かやぶき屋根。そして浮世離れした美しい主人公、響。自主制作では実現不可能なのでは…という声も。だから、こうして無事に完成し上映出来る事がとても嬉しいです。本当に有難うございました!

連続テレビコマーシャル「知りたかった男」
2003年/オリジナルフォーマットminiDV/3分
 
監督=山田英治
脚本=山田英治
撮影=寺井政智
出演=加藤淳
 
知りたかった男
 
連続テレビコマーシャル「二人の青春バルコニー」
2003年/オリジナルフォーマットminiDV/2分30秒
 
監督=山田英治
脚本=山田英治
撮影=寺井政智
出演=水橋研二
 
二人の青春バルコニー
 
山田英治(やまだ えいじ)監督

 1969年千葉県出身。現在33歳。会社員。土日有給を使い、映画活動を継続。『迷猫』『春眠り世田谷』に続き、3年連続当映画祭で上映される。2001年『プラットホームアットホーム』で、宝塚映画祭グランプリを受賞。新作『鍵がない』(つぐみ、大森南朋出演)が05年渋谷シネラセットで公開予定。
 
[メッセージ]
 この作品は一応、テレビCMです。あるクライアントに友人がおりまして「やんない?」「うん、やる!」って感じで、はじまった仕事です。30秒の世界に、どれくらいドラマと広がりを持たせるか。実は20分くらいのショートフィルムを作る気分で脚本を書き、それを詰めていって完成させました。ほんと一瞬でお話が終わってしまいますので、上映の際は、目を皿のようにして、耳をダンボにして、集中してごらんください。現在は、仕事をしつつ、来春渋谷シネラセットにて公開予定の『鍵がない』(つぐみ、大森南朋出演)の予告篇などを作っています。それと、次に撮る予定の『あの女に似てる女』という映画のスポンサー集めの活動をしています。

紀雄の部屋
2003年/ビデオ/57分
 
監督・脚本=深川栄洋
撮影=三本木久城
音楽=伊藤ひさ子
プロデューサー=兼田仁、露木栄司
配給・宣伝=ベストブレーン
製作=ジャンピング・ニー
出演=高岡蒼佑、つぐみ、菅原永二、富豪2夢路(ZERO-ONE)、安藤希、六角慎司、たなかえり、西本はるか
 
紀雄の部屋
 
[作品紹介]
 薬学部4年の紀雄(高岡蒼佑)には、彼女・綾子(つぐみ)がいる。紀雄の部屋に入り浸るようになった彼女とは、一緒に手料理を食べたり漫画を読んだり穏やかな関係が続いていた。ところがある日、綾子がずっと隠していた"ある嘘"を紀雄が知って……。
 
深川栄洋(ふかがわ )監督

 1976年生まれ。専門学校東京ビジュアルアーツに入学。卒業制作『全力ボンバイエ!』(97)が第2回京都学生映画祭入選、第2回水戸短編映像祭では水戸市長賞を受賞。ニューシネマワークショップで制作した『ジャイアントナキムシ』(99)に続いて、ぴあフィルムフェスティバル/PFFアワードに連続入選した『自転車とハイヒール』(00)が第2回 TAMA NEW WAVEフィルム部門でグランプリを受賞、BOX東中野にて3週間のレイトショー公開。現在新作の短編『自転少年』は劇場ロードショー公開。

Bella Grazieーベッラ・グラツィエー
2004年/DV/16分(+『奇妙な映画館』オープニング4分)
 
監督・脚本=安田真奈
撮影=朝倉義人
音楽=原夕輝
出演=あだち理絵子、塚本修、碇清彦(以上『Bella Grazie』)、井上恵治(HUE)、鎌田哲郎(以上『奇妙な映画館』)
 
Bella Grazieーベッラ・グラツィエー
 
[作品紹介]
 今晩限りで閉店するイタリアンレストランで、OLと男性客とコックが過ごす、ほろ苦く優しいひととき。 関西テレビ製作、2004年3月「奇妙な映画館」枠内にて放映。
 
安田真奈(やすだ まな)監督

 奈良県出身。大学映画サークルで8ミリを撮り始め、メーカー勤務後も年1〜2本撮り、<OL映画監督>として、NHK、アエラなど各方面に取り上げられた。各地映画祭でグランプリ6つを含む多数の賞を受賞。現在は退職し、映像制作・脚本執筆を本業に活動中。主な作品に『オーライ』『ひとしずくの魔法』『忘れな草子』『イタメシの純和風』。
 
[メッセージ]
 2002年秋にメーカー退職後は、「リトルホスピタル(4分×55話、テレビ東京「美少女日記」内ドラマ)」脚本監督や、NHK中学生日記の脚本(3話)を担当。近日、脚本監督を担当した「喫茶隠れ家(10分×10話)」放映予定。

The last cut
2004年/オリジナルフォーマットminiDV/11分50秒
 
監督=神酒大亮
脚本=神酒大亮
撮影=神酒大亮、こだまこずえ
音楽=神酒大亮
出演=こだまこずえ、神酒大亮、田中雄一
 
The last cut
 
[作品紹介]
 公園でビデオカメラを持って散歩している若い女性、この女性を執拗に追う目線。女性は公園にビデオカメラを忘れてしまう。男は、そのカメラを拾い上げ勝手に記録されたテープを盗み見る。そこに残された「過去」には、ある秘密が隠されていた。
 
神酒大亮(みき だいすけ)監督

 1975年、熊本県出身。広島市立大学大学院芸術学研究科修了。2000年にアーティストチームθproject(シータプロジェクト)結成。『BLUE MOON CAFE』以降、長編映画『FALA』『sugarless』を制作。『Mine』では第4回TAMA NEW WAVEグランプリを受賞。そのほか、PFF入選、3度のひろしま映像展グランプリ、AIFF優秀賞など数多くの賞を受賞している。最新作ショートフィルム「GIRLY JAM」は2005年1月8日テアトル池袋にて公開予定。2004年12月発売されるMV「GO!THE SKIP」(AVEX)の監督やTVCMの製作に携わる傍ら、イタリア(ベネチア)現代アーティストグループPROXIMAにメンバーとして参加するなど幅広く活躍中。
 
[メッセージ]
 この作品はまさに「自主制作」です。制作費500円(自分の昼代)のみ。なぜ自分はデジタルカメラで撮るのか?その理由を突き詰めて行ったらこういう作品にたどり着きました。このシリーズを「フェイクドキュメント」と名付けたいと思います。現場で考え脚色する、機動力のある映画。それを目指したいと思います。快く出演してくれた出演者に感謝します。

●監督紹介
福谷修(ふくたに おさむ)監督

 1967年、名古屋市生まれ。自主映画『レイズライン』で第3回TAMA NEW WAVEビデオ部門特別賞受賞(完全版が2005年劇場公開予定)。2003年、鶴見済のベストセラーをモチーフにした劇場用映画『自殺マニュアル』(主演・水橋研二、森下千里。第12回TAMA CINEMA FORUM招待上映)で商業映画監督デビュー。2004年、日本香港合作映画『最後の晩餐』(※)を監督。短編では、脚本を執筆した映画「渋谷怪談」「渋谷怪談2」の連動企画であるWEBシネマ「サッちゃんの都市伝説」の原案、シリーズ構成と、第一話「サッちゃんメール」(出演・前田亜季、大久保綾乃)を監督。また、世界初の携帯配信コンテンツ「マナームービー」用に短編「携帯臨死劇場・檻」(主演・堀北真希)を提供。2004年には小説版「渋谷怪談」(竹書房文庫)で作家デビュー、「サッちゃん 続・渋谷怪談」、「サッちゃんの都市伝説 渋谷怪談」が相次いで出版される。現在は、2005年クランクイン予定の二本の劇場用映画と、新たな構想の小説を準備中。福谷修・公式サイトhttp://www.leysline.com/(※)「呪怨」の人気作家、大石圭の「湘南人肉医」(角川ホラー文庫)を映画化したサイコ・ホラー。監督・脚本・編集・福谷修、香港編監修・ラン・ナイチョイ、出演・加藤雅也、匠ひびき、三輪ひとみ、前田綾花、原史奈、松方弘樹。2005年春、日本、香港などで公開予定。http://www.last-supper.jp/
 
福谷予告編