イタリア旅行 Vol.2

12月1日 「イタリア旅行 Vol.2」 (パルテノン多摩小ホール)

●Time Table●
13:10−14:30
14:50−16:50
17:10−18:49
死ぬほどターノ
アクロバットの女たち
笑う男

死ぬほどターノ
Tano da morire
1997年/1時間20分(ロケ地:パレルモ)
 
監督・脚本=ロベルタ・トッレ
撮影=ダニエレ・チプリ
音楽=ニノ・ダンジェロ
出演=チッチョ・グアリーノ、エンツォ・パリーノ、ミンマ・デ・ロザリア
 
死ぬほどターノ
 
[解説]
 シチリアのパレルモを舞台に、マフィアを描いた初めてのミュジーカルとして、1997年の第54回ヴェネチア国際映画祭で話題になった。映画に出演して演技し、歌を歌うのはパレルモ市内でスカウトされた素人ばかりだという。マフィアの大ボス、ターノの突然の死をめぐって繰り広げる物語。女性監督ロベルタ・トッレの第1回監督作品で、テレビ界出身らしいチープでキッチュなユーモア溢れる画面作りに成功した。

アクロバットの女たち
Le acrobate
1997年/2時間(ロケ地:トレヴィーゾ、ターラント、モン・ブラン)
 
監督・脚本=シルヴィオ・ソルディーニ
脚本=ドリアーナ・レオンデフ、ラウラ・ボジオ
撮影=ルカ・ビガッツィ
出演=リーチャ・マリエッタ、ヴァレリア・ゴリーノ、アンジェラ・マッラッファ
 
アクロバットの女たち
 
[解説]
最近日本でも公開されたソルディーニ監督の『ベニスで恋して』と同じく、リーチャ・マリエッタが、人生の転機を迎える女性を演じる。薬剤師のエレナは、老婆と出会ったことから、偶然に導かれてヴェネト州のトレヴィーゾからプーリア州のターラントへ、そしてそこで出会ったマリアとその娘を連れてモン・ブランへ向かう。イタリアの北と南を舞台にした、年齢の異なる4人の女たちの自分探しの物語でもある。

笑う男
Tu ridi
1998年/1時間39分(ロケ地:ローマ、シチリア)
 
監督=パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ
原作=ルイジ・ピランデッロ
撮影=ジュゼッペ・ランチ
音楽=ニコラ・ピオヴァーニ
出演=アルトニオ・アルバネーゼ、サブリーナ・フェリッリ、トゥーリ・フェッロ、レッロ・アレーナ、ステーヴ・スペディカート
 
笑う男
 
[解説]
 巨匠タヴィアーニ兄弟の最新作で、ビランデッロの小説を自由に翻案した2部構成の作品。第1部「フェリーチェ」は、夜中に笑いがとまらない元オペラ歌手の悲喜劇を、ローマ歌劇場やローマの街を舞台に描く。第2部はシチリアの山中で起こる二つの時代を隔てた誘拐をテーマにした「誘惑者たち」。フランスでは『カオスⅡ』の題で公開された。第55回ヴェネチア国際映画祭(1998年)出品作品。