アクション&アドベンチャー

12月1日 「アクション&アドベンチャー」 (パルテノン多摩大ホール)

●Time Table●
10:30−13:33
14:15−16:25
16:40−18:13
18:30−20:55
パール・ハーバー
ハンナプトラ2 黄金のピラミッド
ジュラシック・パークIII
13ディズ

パール・ハーバー
PEARL HARBOR
2001年/アメリカ/ブエナビスタ・インターナショナル配給/3時間3分
 
監督=マイケル・ベイ
製作=ジェリー・ブラッカイマー
脚本=ランダル・ウォレス
撮影=ジョン・シュワルツマン
音楽=ハンス・ジマー
特殊効果=ジョン・フレイジャー
出演=ベン・アフレック、ジョシュ・ハートネット、ケイト・ベッキンセール、アレック・ボールドウィン
 
パール・ハーバー
 
[ストーリー]
 兄弟同然に育ったレイフとダニーは米国陸軍の精鋭パイロットとして活躍していた。やがてレイフは看護婦のイヴリンに出会い激しい恋に落ちるが、イーグル飛行隊に参加するため英国に旅立ち、ダニーとイヴリンはパール・ハーバーに転属になる。運命の1941年12月7日が近づいていた。
 
[コメント]
 かつてこれほどにも臨場感あふれる戦闘シーンはあっただろうか。ダイナミックなその映像は、戦争を体感したことのない者にとっても、まるで自分が戦場にいるかのような錯覚に陥ってしまう。襲いかかるゼロ戦と大勢の人々が逃げ惑い死んでいく姿に思わず手に汗を握る……この映画的興奮が戦闘シーンによるものでなければ、どんなに幸せか。そう考えた瞬間、なぜか大量の涙があふれてきた。決して戦争とか平和とか、そういうものをこの映画に求めていたわけではないのに。
 圧巻の戦闘スペクタル・シーンが映画史に名を残すのは間違いない。けれどもそれだけでない何かが『パール・ハーバー』にはある。 (岡)

ハムナプトラ2 黄金のピラミッド
THE MUMMY RETURNS
2001年/アメリカ/UIP配給/2時間10分
 
監督・脚本=スティーブン・ソマーズ
撮影=エイドリアン・ビドル
音楽=アラン・シルヴェストリ
特殊効果スーパーバイザー=ニール・コーボールド
視覚効果スーパーバイザー=ジョン・バートン
出演=ブレンダン・ブレイザー、レイチェル・ワイズ、ジョン・ハナ、フレディ・ボーズ、アーノルド・ヴォスルー
 
ハムナプトラ2 name=
 
[ストーリー]
 時は1933年——。リックとエリヴンが死者の都ハムナプトラから生還してから8年が経った。ある日、彼らが見つけた不思議な腕輪は幻の地に存在する黄金のピラミッドの場所を知らせるものだった。しかし、何も知らない彼らの子供、アレックスはその腕輪をはめてしまい、さらに何者かに誘拐されてしまう……。
 
[コメント]
 本作は2年前の大ヒット映画の続編である。よくシリーズものの映画は「1作目が一番良い」と言われる。しかし、この映画はその法則を打ち破った作品である。すでに3作目の製作も進んでいるようで、まだまだ“ハムナプトラ・ワールド”は留まるところを知らないらしい。ILMの最先端のVFX技術によるアクションシーンには目を見張る。ミイラがロンドンの街を走る! 跳ぶ! 暴れ回る! のである。2年前には不可能だったVFXの特殊技術が、本作で実現された。“観たことがある”ような娯楽映画では終わらない、新しい要素を随所に組み入れたこの映画、きっと前作を観てない人も楽しめるはず。余計なことは考えずに、リックと一緒にハムナプトラへ冒険しに行こう! (尋)

ジュラシック・パークIII
JURASSIC PARK III
2001年/アメリカ/UIP配給/1時間33分
 
監督=ジョー・ジョンストン
製作総指揮=スティーブン・スピルバーグ
脚本=ピーター・バックマン、アレクサンダー・ペイン、ジム・テイラー
撮影=シェリー・ジョンソン A.S.C.
音楽=ドン・デイヴィス
視覚効果スーパーバイザー=ジム・ミッチェル
出演=サム・ニール、ウィリアム・H・メイシー、ティア・レオーニ、アレッサンドロ・ニヴォラ、トレヴァー・モーガン
 
ジュラシック・パークIII
 
[ストーリー]
 コスタリカ沖。12歳の少年エリックは母親の友人ベンと水上パラセイリングを楽しんでいた。しかし、突然、彼らはバランスを失い、島へと流されていく。そこは、失われたはずの恐竜の楽園“サイトB”のあるイスラ・ソルナ島であった。
 
[コメント]
 世界中を震撼させた1作目ジュラシック・パークからこのシリーズも3作目を迎える。今回は『ロケッティア』『ジュマンジ』のジョー・ジョンストンが監督をやりたいとS・スピルバーグに申し立て、この全くオリジナルな新しいジュラシック・パークを誕生させた。しかしなんといってもこの作品の見所は全く違和感を感じさせない恐竜たち。おなじみの恐竜ティラノサウルス、恐竜最高の頭脳を持つヴェロキラプトルはもちろん、今回ではティラノよりも巨大かつ凶暴なスピノサウルス、そして翼竜プテラノドンが登場。前作にもましてスリルとド迫力をもったこの映画、恐竜の壮大な美しさと恐怖が劇場を震撼させます。 (瀬)

13デイズ
13DAYS
2000年/アメリカ/日本ヘラルド配給/2時間25分
 
監督=ロジャー・ドナルドソン
脚本=デビッド・セルフ
撮影=アンジェイ・バートコウィアク
音楽=トレバー・ジョーンズ
編集=コンラッド・バフィ
出演=ケビン・コスナー、ブルース・グリーンウッド、スティーブン・カルブ、ディラン・ベイカー、マイケル・フェアマン
 
13デイズ
 
[ストーリー]
 1962年10月、キューバに配備された核兵器を捉えた写真から始まった“キューバ危機”は、第三次世界大戦の危機に世界が緊迫した13日間だった。米国大統領J・F・ケネディ、大統領補佐官K・オドネルたちは、いかにして戦争を回避するのか。
 
[コメント]
 今年1月にこの映画を観た時、今世紀が平和であることを願った。今、この文章を書いている時(10月8日)、米軍のアフガニスタンへの攻撃開始をテレビが伝え始めた。
 20世紀は、多くの普通の市民が戦争の犠牲になった。これだけの文明をもちながら、人間は平和な世界を創れないのだろうか。キューバ危機は指導者たちによって回避されたが、世界の平和が、ごく限られた人々の手にあっていいのだろうかとも思う。
 映画は、自身もテロの犠牲となったケネディ大統領の演説で終わる。今、そしてこれから、この言葉の持つ意味はとても重い。
 「我々の求める平和とは? それは真の平和、生きることに価値を与える平和、一時ではなく永遠に続く平和です。人間がもたらした問題は、人間が解決できるはず。我々は究極には同じ輪でつながっているのです。誰もがこの小さな地球に住み、同じ空気を吸い、子供の未来を思いやり、命を終えるのです。」 (清)