第31回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【C-12】TAMA NEW WAVE ある視点 ―Vol.4―

11/19[金] ベルブホール

チケット料金

一般
1,000円 /

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県民投票

  • 2021年/92分
  • 監督・撮影=大場丈夫
  • 出演=鵜沢恵一、姜咲知子、徳田太郎
予告編

作品紹介

私たちの社会に今足りないのは、対話ではないか。勝ち負けや対立ではなく、お互いに納得できる着地点を見つけること。そんな社会を作りたいという素朴な思いから始まったある市民運動が、茨城県で8万筆の賛同を集めた。東日本大震災を契機に一斉に運転を止めた原子力発電所だが、再稼働へと舵が切られようとしている。未来に、子供たちにどのような社会を残すべきか? 私たちは正しい答えを出せるのだろうか?

監督からのメッセージ

この映画はドキュメンタリーでもありますが、ひとつの物語でもあります。ぜひ登場人物たちと一緒に、この物語の旅に出かけてみてください。

大場 丈夫(おおば たけお)監督

1982年生まれ、茨城県出身。日本映画学校(現・日本映画大学)卒業。95歳になる実の祖母の幼少期と戦争体験を描いた短編ドキュメンタリー『祖母』が、仙台短篇映画祭2019「新しい才能に出会う」で上映される。『県民投票』は長編ドキュメンタリー第1作目となる。

動く都会

  • 2020年/95分
  • 監督・脚本・撮影・音楽=オストマン ラース
  • 製作=バーベルスベルク映画大学
  • 脚本=岡部 恵美子
  • 音楽=フランク ラーラ、小濱明人、Adi Nada
  • 出演=中村邦明
予告編

作品紹介

動の究極の集合体、都会。都会が人間を動かし、人間が都会を動かす。そんな都会の暮らしにふと立ち止まり、そぞろ歩きにのめりこんでいくひとりの青年。止まったり、ゆらいだり、それぞれのリズムで時を刻む十二の場所を見つけ、自らが来た道を省み始める……。

ヘーゲル、ハイデガー、リルケ、そして仏教にインスパイアされた本作。「動く今」「動くここ」を、新鮮な目でとらえる。

監督からのメッセージ

この映画の制作は自然と導かれるような過程でした。フィクションとドキュメンタリーの枠を超えて、音と光で成り立つ詩のような作品になったと感じています。皆さんにとって、この映画の体験が自分のリズムや人生の道のりを感じたり、振り返ったりできる空間・時間になったら幸いです。撮影現場の日本では、たくさんの方にお世話になったため、日本で上映できることを嬉しく思います。

オストマン ラース監督

1982年生まれ、ドイツ出身。2000年に香港で国際バカロレア資格取得。奨学金プログラムや仕事でイギリス・フランス・日本にも滞在。12年~20年、バーベルスベルク映画大学・大学院で映画制作を学ぶ。前作『The Island』(18年、中編)が数々の国際映画祭に選出。本作『動く都会』が初長編監督作品。

未曾有

  • 2021年/100分
  • 監督・脚本・編集=工藤将亮
  • プロデューサー=キタガワユウキ
  • 撮影=大内泰
  • 美術=小林蘭
  • 音楽=鈴木光男
  • 出演=髙橋雄祐、栗田学武、小倉綾乃、辻千恵、桜木梨奈、磯野大、來河侑希
予告編

作品紹介

2020年5月。コロナ禍の下、緊急事態宣言が敷かれた東京の街で、未曾有の事態に戸惑う若者たちの群像劇。人気が減った都会の中、車を走らせるマナブとルー。ルーは金を稼ぐために素人AVの撮影を行うことをマナブに打ち明ける。ルーはマナブから借りたビデオカメラを持って、撮影相手であるサクラと合流する。ルーはサクラと身の上話をしながら撮影を試みるが……。それぞれの人生が交錯する。そこに待ち受ける、彼らの運命とは? 隠すより現る、未曾有の現実。

監督からのメッセージ

昨年4月に緊急事態宣言が発令。制作中の映画が中断を余儀なくされ先の予定も立たずどう生きればいいかわからなくなっていた。そんななか、知人の俳優が生活のためバイトで生計を立てていたが「君たちみたいなのがいるからコロナが広がる。今は自粛と我慢が大事だ」と有名な監督に言われ呆然としていた。彼らに俳優として仕事をさせるのが自分のモチベーションになり、完成した作品が『未曾有』である。

工藤 将亮(くどう まさあき)監督

1983年生まれ、京都府出身。森田芳光監督、滝田洋二郎監督、犬童一心監督、行定勲監督、樋口真嗣監督ら現代の日本映画界を代表する名監督たちの右腕として、時代劇からSFファンタジーまで幅広いジャンルで実績を積んできた。初長編監督作『アイムクレイジー』がインディーズ作品ながら、第22回プチョン国際映画祭にてNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を受賞する。本作が長編2作品目となる。

プログラム一覧

前田弘二監督、森直人氏(映画評論家)
土井裕泰監督、那須千里氏(映画評論家)
城定秀夫監督、今泉力哉監督、みらん氏(ミュージシャン)、森直人氏(映画評論家)
今泉力哉監督、城定秀夫監督、LIGHTERS(ミュージシャン)、森直人氏(映画評論家)
切通理作氏(文筆家)、橋場万里子氏(多摩市文化振興財団学芸員)、鳥居俊平太氏(たまロケーションサービス副代表)
松本壮史監督、祷キララ氏
小林えみ氏(マルジナリア書店、よはく舎代表)、落合加依子氏(小鳥書房 店主/代表)
日向史有監督
大野大輔監督、早織氏、川上なな実氏、濱正悟氏、西山小雨氏
岨手由貴子監督、山内マリコ氏(作家)、西森路代氏(ライター)
山崎まどか氏(コラムニスト)、児玉美月氏(映画執筆家)、ゆっきゅん氏(歌手)
団地団(大山顕氏、佐藤大氏、稲田豊史氏、速水健朗氏、妹尾朝子氏、山内マリコ氏)