11月24日(土)ベルブホール第1部

近くて遠い国―在日の方からみた北朝鮮―

    チケット料金
  • 一般:前売1,500円 当日1,800円
  • 子ども(4歳~小学生):前売800円 当日900円
  •  
  • Lコード:31680

ディア・ピョンヤン

Dear Pyongyang

2005年/CHEON Inc.製作/スターサンズ配給/1時間47分
  • 監督・撮影・脚本=ヤン・ヨンヒ
  • プロデューサー=稲葉敏也
  • 編集=中牛あかね
  • サウンド=犬丸正博

  • 翻訳・字幕=赤松立太
ディア・ピョンヤン

ストーリー

 朝鮮総連の幹部として、活動に人生を捧げた父と母、そして帰国事業で北朝鮮に渡った兄たちの家族を追うヤン・ヨンヒ監督のドキュメンタリー。祖国に忠誠を誓う両親に反発する娘(監督)との離別と再会、そして和解を描く。

コメント

 朝鮮総連の幹部というと威厳のある人物をイメージするが、画面に登場するのは顔をくしゃくしゃにして笑う、なにわのおっちゃんだ。しかも奥さんと娘にからっきし弱い。ただ、娘は、祖国の帰国政策の旗振り役として、北朝鮮に3人の兄を送り出してしまった父に反発していた。

 「地上の楽園」という言葉に騙され、異国で貧しい生活を送り、戻ることができない引き裂かれてしまった家族――。そう書くと悲痛な叫びが聞こえてくるドキュメンタリーのように思えるが、なにせ、なにわのおっちゃんは愛嬌があってパワフルなので、悲壮感は一切感じられない。ピョンヤンで開いた父の古希を祝う会では、兄家族だけでなく、父から物資の支援を受けた帰国者たちがぎょうさん集まってくる。ヤン監督の著書「兄~かぞくのくに」を読むと、この映画では見えなかった背景が手に取るようにわかるので、この作品に興味を持った方には是非一読をお勧めする。また、描きたいことの核心を外さないシャープな表現力は、ドキュメンタリー、劇映画、随筆のいずれにおいても共通しており、どれも一級品であることが凄い。(淳)

かぞくのくに

2012年/スターサンズ製作・配給/1時間40分
  • 監督・原案・脚本=ヤン・ヨンヒ
  • 企画・エクゼクテイヴ・プロデューサー=河村光庸
  • 撮影=戸田義久

  • 音楽=岩代太郎
  • 美術=丸尾知行

  • 出演=安藤サクラ、井浦新、ヤン・イクチュン、京野ことみ、宮崎美子、津嘉山正種、大森立嗣、村上淳

  •    省吾
かぞくのくに

ストーリー

 1997年の夏、70年代に帰国事業で北朝鮮へ渡った10歳上の兄ソンホ(井浦)が、病気治療のため特別に日本に帰ってくる。25年ぶりの再会を待ち望んでいた妹リエ(安藤)は、父母(津嘉山、宮崎)らとともに喜びに包まれた。しかし、同行してきたヤン同志(ヤン)の監視をはじめ、日本と北朝鮮という国同士の状況にそれぞれ苦悩する。そんななか、突然の帰国命令が下り、ソンホは「戻ることになった」と皆に告げる……。

コメント

 日本と北朝鮮とで別々に生きる兄と妹、子と親。ようやく許可された日本滞在が突然の命令で打ち切られると知ったとき、兄は「戻ることになったよ」と妹と母に伝えた。“帰る”とはいわず、言葉を選び“戻る”と。ふと思えば、妹への「ただいま」も深くかみしめるようで印象に残るものだった。妻や子を平壌に残し、妹・両親との再会を果たした兄にとって“帰る”ところはいったいどこなのだろうかと思うと、やりきれない気持ちになる。

 家族とは、国家とは、生きるとは……。病をかかえながら、これからも無事で生きていくことができるだろうか。日本にいる妹と両親、かの地で生きる兄とその妻・子。その結びつきを求める自然な想いが次々と溢れだす物語の結末に、どうしようもなく胸が熱くなった。(渉)

TCF twtter

公式アカウント @tamaeiga ハッシュタグ #tamaeiga