11月17日(土)ベルブホール第3部

映画を語ろう

    チケット料金
  • 一般:前売1,200円 当日1,400円
  • 子ども(4歳~小学生):前売800円 当日900円
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  • Lコード:31672

先生を流産させる会

2011年/SPOTTED PRODUCTIONS配給/1時間2分
  • 監督・製作・脚本=内藤瑛亮
  • 脚本協力=佐野真規、松久育紀、渡辺あい
  • 撮影=穴原浩祐
  • 美術=原太一

  • 音楽=有田尚史

  • 出演=宮田亜紀、小林香織、高良弥夢、竹森菜々瀬、相場涼乃、室賀砂和希、大沼百合子
先生を流産させる会

ストーリー

 中学校の教員・サワコ(宮田)は、妊娠4カ月目を迎えていた。妊娠が伝えられた生徒たち。なかでも過敏に反応したのは、複雑な家庭環境に育ったミヅキ(小林)たちのグループだった。彼女たちは“先生を流産させる会”を結成、次の日から早速嫌がらせとして、理科室から盗んだ薬品をサワコの給食に混ぜるが……。

コメント

 タイトルの強さから少しばかり躊躇したが、観てみると、イメージとは全く違う映画であった。こちらの想像を超えた作品が現われたという嬉しい驚きだ。

 実際の事件をベースにしているだけに、あの報道に接した時のやり切れない嫌な気分が蘇ることを予想したが、さらに残酷な展開と「その先」を見せることで清々しささえ感じさせるラストになっている。

 何より良かったのは、宮田亜紀演じるサワコ先生が既婚の若い女教師でありながら、男に守られるか弱い存在ではなかったこと。考えうる集団のなかで最凶とも思える、無邪気な悪意に満ちた女子中学生軍団と対峙しても、決して「かわいそうな存在」に陥らなかったことが、この作品の見事なパワーバランスを成立させている。

 もと少女と現少女の対決は痛み分けともいえる結末を迎える。「生まれる前に死んだらいなかったのと同じ」と言い放った少女は、彼女自身がまだ社会に生まれ落ちていないかのようだ。そんな存在を全身で受け止めたサワコ先生の姿に強い母性を感じた。20代という若さでこの映画を作った内藤監督、恐るべし!(黒)

ゲスト紹介

宮田 亜紀 氏

Miyata Aki

 1976年生まれ、大阪府出身。オムニバス映画「シネマGOラウンド」(2000年)の『桶屋』(西山洋市監督)、『月へ行く』(植岡喜晴監督)で女優デビュー後、数多くの映画に出演。主な出演作に『ソドムの市』(04年、高橋洋監督)、『INAZUMA/稲妻』(05年、西山洋市監督)、『接吻』(06年、万田邦敏監督)、『シャーリーの好色人生』(08年、佐藤央監督)などがある。

トークゲスト紹介

松江 哲明 監督

Matsue Tetsuaki

 1977年生まれ、東京都出身。日本映画学校卒業制作作品『あんにょんキムチ』が、99年山形国際ドキュメンタリー映画祭「アジア千波万波特別賞」ほか多数の賞を受賞。その後、『童貞。をプロデュース』(2007年)など刺激的な作品をコンスタントに発表。09年、『あんにょん由美香』で第64回毎日映画コンクール「ドキュメンタリー賞」、『ライブテープ』(09年)で第22回東京国際映画祭「日本映画・ある視点部門」作品賞受賞。最新作は13年早春公開予定の『フラッシュバックメモリーズ3D』。

九龍 ジョー 氏

Kowloon Joe

 ライター/編集者。「KAMINOGE」、「クイック・ジャパン」、「CDジャーナル」、「宝島」、「アクチュール」、「シアターガイド」の各誌にて連載中。その他、週刊誌や文芸誌からWEB媒体、パンフレットなど幅広く原稿執筆。編集近刊は、吉田豪「サブカル・スーパースター鬱伝」、坂口恭平「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」、「DOMMUNEオフィシャルガイドブック2」など。

片岡 K 監督

Kataoka Kei

 1964年生まれ、東京都出身。明治学院大学卒業後、テレコムジャパンに勤め、およそ半年後にディレクターとしてデビュー。「世界の車窓から」などを手がける。その後、深夜番組、テレビドラマなどを中心に活躍。『インストール』(2004年)で映画監督としてデビュー。また、10年には、自身のTwitter内で劇団結成を呼びかけ、プロアマ混在の「ツイゲキ」を立ち上げ、11年には、Twitter発の自主映画プロジェクト『ツイルム』を始動。

伊賀 大介 氏

Iga Daisuke

 1977年生まれ、東京都出身。96年に熊谷隆志に弟子入り。修業期間を経て、99年に独立し、スタイリストになる。「MEN'S NON-NO」や「smart」といったファッション雑誌、東京事変、くるり、ラーメンズといった幅広いアーティスト、映画やCMで出演俳優などのスタイリストをしている。映画作品でのスタイリングは、『ジョゼと虎と魚たち』(2003年)、『さくらん』(07年)、『モテキ』(11年)、『苦役列車』(12年)、『おおかみこどもの雨と雪』(12年)などがある。

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