11月17日(土)ベルブホール第2部

「3.11」特別先行プレビューPART2

    チケット料金
  • 一般:前売1,200円 当日1,400円
  • 子ども(4歳~小学生):前売800円 当日900円
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  • Lコード:31671

あれから

2012年/映画美学校、コムテッグ製作・配給/1時間3分
  • 監督・原案・脚本=篠崎誠

  • 出演=竹厚綾、磯部泰宏、太田美恵、木村知貴、川瀬陽太、杉浦千鶴子、伊沢磨紀
あれから

ストーリー

東京郊外の靴屋に勤める祥子(竹厚)は、震災をきっかけに心のバランスを崩してしまった被災地に住む恋人・正志(磯部)に会うことを、彼の家族から拒絶されてしまう。彼への想いが募る祥子の前に、いないはずの正志が現れて…。

コメント

 あれから平穏を取り戻したかのようで覚束ない日常に、大地と空の間の張力が張りを与えることをさりげなく示した傑作である。その張力における生の喜びを受け入れることが、あれからの反復するイメージから解放する。途中に現れる鳥のモビールや空のイメージが印象的である。それらが地面を踏みつける靴のイメージと相俟って非常に伸びやかな世界を作り出している。そしてその果てしない「これから」への一歩を踏み出す瞬間の凛とした美しさに静かな感動を覚える。

 静けさだけではない、主人公の感情が溢れ出てしまう場面も魅力的である。的確に芝居を切り取り、調理する篠崎監督の演出の素晴らしさに舌を巻く。しかもその場面はほとんどホラー映画のような不気味な場面でもある。夢か現実か曖昧な宙づり状態の中で迸る感情に、観客の心は激しく動揺することだろう。本作は、63分という短い時間に映画の旨味が過不足なく織り込まれた、娯楽的かつ芸術的で、豊かで繊細な見応えある作品となっている。(友)

ゲスト紹介

篠崎 誠 監督

Makoto Shinozaki

 1963年生まれ。立教大学心理学科卒。初監督作『おかえり』(96年)がベルリン国際映画祭最優秀新人監督賞、モントリオール世界映画祭新人監督グランプリなど海外で11賞を受賞。主な監督作に『忘れられぬ人々』(バンクーバー映画祭ドラゴン&タイガーアワード審査員特別賞、ナント三大陸映画祭主演女優賞、主演男優賞W受賞)『犬と歩けば チロリとタムラ』(上海国際映画祭ニュータレント部門グランプリ)など。北野武監督のドキュメンタリーを2本手がけ、著書として黒沢清監督との共著「黒沢清の恐怖の映画史」がある。近作は『死ね!死ね!シネマ』(2011年)。

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