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11月26日(土)小ホール

第3回TAMA映画賞授賞式

映画ファンの立場から観客に活力を与えてくれるいきのいい作品・監督・俳優をいち早く紹介したいとの想いで立ち上げたTAMA映画賞も3回目を迎えました。本年も日本映画を代表する、および、これから背負って立つ素晴しい方々にお越しいただけることになりました。ごゆるりとお楽しみください。
    チケット料金
  • 一般:前売2,000円 当日2,200円
  •  
  • Pコード:558-659icon Lコード:36174

東京公園

2011年/2011「東京公園」製作委員会製作/ショウゲート配給/1時間59分
  • 監督・脚本・音楽=青山真治
  • プロデューサー=齋藤寛朗、山崎康史
  • 原作=小路幸也

  • 脚本=内田雅章、合田典彦
  • 撮影=月永雄太
  • 音楽=山田勳生

  • 出演=三浦春馬、榮倉奈々、小西真奈美、井川遥、高橋洋、染谷将太

ストーリー

大学生の光司(三浦)は東京の公園を巡り、家族写真を撮りためていた。彼は、幼い頃に亡くした母の影響でカメラマンを目指している。ある日、ひとりの男性から「彼女を尾行して写真を撮ってほしい」という依頼が舞い込んだことで、ゆるやかな距離でつながっていた女性たちとの曖昧な関係が微妙に変化していく。

コメント

これが青山真治監督の新作? と目を疑った。今までのイメージとあまりに違う。まぶしいくらいにストレートで若々しい。それでいて、画面に釘付けになるような吸引力のある不思議な映画。何ゆえこの大転換が起こったのか? 青山監督のインタビューを読むと、こんな言葉があった。「秋葉原の事件以降、これまでと違う恐怖感に囚われながら生きてるような感覚があった。そういう時代に、悲惨な出来事を描くことにはどこか抵抗があった。」「その反面、実際にその悲惨な出来事は起きたのだという認識まで隠したくはなかった。」なるほど、と思った。その「含み」が映画全体を覆っている。どんな幸せなシーンにも。だから、3.11以前に作られた映画なのに、どこか今の気分に寄り添うところがあった。

また、出演者は皆これまでの映画では見たことのない顔をしていた。特に小西真奈美が素晴らしく、本作により新たな魅力が開花したことは間違いない。(黒)

奇跡

2011年/「奇跡」製作委員会 製作/ギャガ配給/2時間8分
  • 監督・脚本・編集=是枝裕和
  • プロデューサー=小林賢太郎、田口聖

  • 撮影=山崎裕
  • 照明=尾下栄治
  • 音楽=くるり(主題歌「奇跡」)

  • 出演=前田航基、前田旺志郎、内田伽羅、大塚寧々、オダギリジョー、夏川結衣、阿部寛

  •    樹木希林、橋爪功、原田芳雄

ストーリー

九州新幹線開業の朝、二つの一番列車がすれ違う瞬間に奇跡が起き、願いが叶う……両親の離婚で母と鹿児島に住む航一(航基)はその噂を耳にし、離れて父と住む弟(旺志郎)と、再び家族の絆を取り戻したいと無謀で壮大な計画を立て、友人や周囲の大人たちを巻き込んでいくのだった―。

コメント

願いを叶えたい、奇跡を信じたいという子どもたちの思いや行動にそっと寄り添い時には遠くから見守り、子どもたちから大人も何かを得る。子どもたちを花や新芽にたとえるならば大人たちは大きな木。根や幹であり、時には風雨から覆ってくれる木陰のような存在。そんな素敵な、かくありたい子どもと大人の関係がこの作品にあると思うのです。

クランクイン前に樹木希林さんは是枝監督におっしゃったそうです。無理に大人たちをアップで撮らなくていい、監督の思うように撮ったらいい、と。錚々たる大人の俳優陣が大きな木となり、子どもたちはもちろん作品そのものを包み支えている姿が、樹木希林さんの言葉に象徴されていると思いました。

子どもと大人のこんな関係は日常当たり前にどこにでもあるのかも知れない。でも、当たり前にあることそのものが実は奇跡なのでは。そんなことを、くるりの主題歌「奇跡」はそっと優しく私たちに語りかけてくれているのだと思います。(越)

一枚のハガキ

2011年/「一枚のハガキ」近代映画協会・渡辺商事・プランダス製作/東京テアトル配給/1時間54分
  • 監督・原作・脚本=新藤兼人
  • プロデューサー=新藤次郎
  • 撮影=林雅彦
  • 音楽=林光
  • 美術=金勝浩一

  • 出演=豊川悦司、大竹しのぶ、六平直政、柄本明、倍賞美津子、大地泰仁、大杉漣

ストーリー

九州新幹線開業の朝、二つの一番列車がすれ違う瞬間に奇跡が起き、願いが叶う……両親の離婚で母と鹿児島に住む航一(航基)はその噂を耳にし、離れて父と住む弟(旺志郎)と、再び家族の絆を取り戻したいと無謀で壮大な計画を立て、友人や周囲の大人たちを巻き込んでいくのだった―。

コメント

願いを叶えたい、奇跡を信じたいという子どもたちの思いや行動にそっと寄り添い時には遠くから見守り、子どもたちから大人も何かを得る。子どもたちを花や新芽にたとえるならば大人たちは大きな木。根や幹であり、時には風雨から覆ってくれる木陰のような存在。そんな素敵な、かくありたい子どもと大人の関係がこの作品にあると思うのです。

クランクイン前に樹木希林さんは是枝監督におっしゃったそうです。無理に大人たちをアップで撮らなくていい、監督の思うように撮ったらいい、と。錚々たる大人の俳優陣が大きな木となり、子どもたちはもちろん作品そのものを包み支えている姿が、樹木希林さんの言葉に象徴されていると思いました。

子どもと大人のこんな関係は日常当たり前にどこにでもあるのかも知れない。でも、当たり前にあることそのものが実は奇跡なのでは。そんなことを、くるりの主題歌「奇跡」はそっと優しく私たちに語りかけてくれているのだと思います。(越)