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11月23日(水・祝)小ホール 第2部

家族の絆を見つめ直して


今年は震災があった特別の1年だったが、家族のありようを見つめ直すきっかけとなった1年でもあった。それを更に深く考えさせてくれる作品を上映します。
    チケット料金
  • 一般:前売1,000円 当日1,300円
  • 子ども(4歳~小学生):前売800円 当日900円
  •  
  • Pコード:558-659icon Lコード:36164

毎日かあさん

2010年/映画「毎日かあさん」製作委員会製作/松竹配給/1時間54分
  • 監督=小林聖太郎
  • 原作=西原理恵子
  • 脚本=真辺克彦
  • 撮影・照明=斉藤幸一、豊見山明長
  • 音楽=周防義和

  • 出演=小泉今日子、永瀬正敏、正司照枝、矢部光祐、小西舞優

ストーリー

漫画家サイバラリエコは、子育てに追われ、多忙な日々を送っている。元戦場カメラマンの夫は、アルコール依存症。退院しては、酒に走り暴れる。そんな夫を見かねたサイバラは、遂に離婚を決意。離婚後、依存症を克服した夫は、サイバラと子どもたちのもとに帰ってきた。再び家族が一つになり、幸せな日々が戻ってきたかのように思えたが……。

コメント

漫画家西原理恵子の代表作品「毎日かあさん」を実写映画化。主人公サイバラ役には小泉今日子、夫カモシダ役には永瀬正敏をむかえ、元夫婦が夫婦役を演じたことでも、話題を呼んだ。

夫は、重度のアルコール依存症で、断酒宣言をしては破り、暴れ、家族を悩ませてばかりいる。しかし、妻のサイバラは離婚してもなお、カモシダのことを気にかける。一度愛した相手には、いつまでも自分を引きつける何か不思議な力があるのだろう。

また、この作品はやんちゃ盛りで母親(かあさん)を困らせてばかりいる、そんな子どもたちの姿を生き生きと描いている。好奇心だけで突っ走り、毎日が新しい発見の連続。時には、うんと怒られてしまうことも。だが、そんな子どもに、親はしばしば元気づけられる。屈託のない笑顔や素直な言葉。すべてが、親にとっては元気の源なのだ。

あなたの周りにいる、世話のかかる人。そんな人こそ、あなたにとって大切な人なのかもしれない。(柿)

八日目の蝉

2011年/「八日目の蝉」製作委員会製作/松竹配給/2時間27分
  • 監督=成島出
  • 原作=角田光代
  • 脚本=奥寺佐渡子
  • 撮影=藤澤順一
  • 音楽=安川午朗

  • 出演=井上真央、永作博美、小池栄子、森口瑤子、田中哲司

ストーリー

1985年、自らが母親になれない絶望から希和子(永作)は不倫相手の子を誘拐してわが子として育てる。4歳になり初めて実の両親の元に戻った恵理菜(井上)は、育ての母が誘拐犯であったと知り、心を閉ざしたまま成長する。やがて21歳になった恵理菜は妊娠するが、その相手もまた家庭を持つ男だった。

コメント

直木賞作家、角田光代の原作小説を井上真央、永作博美で映画化。井上真央、永作博美共に一歩も譲らず。法廷での希和子のアップから始まる展開で、すでに希和子の行動は過去の時間に置かれ恵理菜のストーリーが芯となる。脚本の力がわかる、うなる展開で始まる。

不倫相手との子を出産することができず、相手の子を誘拐して育てる。解からない。でも永作がみせる母親は、母性の底の深さをぐいぐいと私たちの前に提示する。本当にこんなことができるのか。永作の時におさえ、時にほとばしる演技は有無を言わせぬ母の強さを見せつけるとともに、重い罪の深さをも感じさせる。素晴らしい。そして、井上真央。少年のような鋭い身のこなしに女性をどこか拒否しているような、それでいて希和子と同じように家庭をもつ男性の子を宿す複雑な役をみごとにこなしている。母と呼べる人は誰なのか。希和子と暮らした小豆島でのエピソード。田中泯がさすがの演技を展開する。恵理菜にとって母とは何なのか。最後に恵理菜の幼なじみ役の小池栄子、必見です。(g)